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第19話 2つの集中⁉︎ マインドフルな集中とは?

ネコ仙人とゆめみは『集中』のタイプについて、さらに深掘りしていこうとしていた。

ネコ仙人 : 「ゆめみよ、目の前のことに”集中”するとは、どういうことか、わかるかにょ?」

ゆめみ : 「どういうことか、、??
ちょっといってる意味わかりませんw」

ネコ仙人: 「そうだにゃ、実はひとことで『集中』といっても、心の集中には、ざっくりと”二つのモード”があるにゃ。

ゆめみ : 「心の集中に二つのモード?」

ネコ仙人 : 「そう、マインドフルな思考の集中モードと通常の集中モードでは、明らかに状態に違いがあるにゃ♪」

ゆめみ : 「マインドフルな思考の集中と
通常の集中??いったいどう違うのですか?」

ネコ仙人 : 「何かに集中している時、人は、
“Doingモード”か”Beingモード”の2つの状態のどちらかになっているにゃ」

ゆめみ : 「Doingモード?! Beingモード?!」

ネコ仙人 : 「ひとつずつ説明していこう🎵
まずは、

① Doingモード : やるべきことに集中し、その物事を明確にできる心のモード。
問題解決型の思考から生まれる集中。
目標に向かって ”することをこなす” 集中モード。

②Beingモード : あるがままを受け入れる心のモード。今起こっている事実にフォーカスしている集中モード。起こったことの事実を感情とはっきり切り分けた状態で集中しているのが特徴。
よって物事の良い面や悪い面などを感情で決めつけずに、事実として受け入れる。
そのため認知が歪まずに偏見のない判断をすることができる」

ゆめみ : 『なんだか、集中っていうと
①Doingモードのイメージだけどな。
②Beingモードにする必要はあるの?」

ネコ仙人 : 「それはいい質問だにゃ♪
もちろん一般的に学業や仕事でいい結果を出そうとする時は、人はDoingモードで集中して動いておる。しかし、そこには一つの
副作用的な影響もあるにゃ。」

ゆめみ : 『副作用??」

ネコ仙人 : 「そうにゃ、例えば、Doingモードで一生懸命頑張った結果が、自分の望むものにならなかった場合、または失敗となってしまった場合に、
それを振り返ると感情と事実が混ざりやすくなってくる。
”もっとあーしとけば、こーしとけば”、
”なんで あーしたんだ” など、
事実と感情が一緒くたに混ざることで、
認知が歪んだ方向に偏ってしまい、誤った心の状況をつくりだすことがあるにゃ。
その結果、それが自己の新たなスキーマを生む原因にもなる。
なので、そこは事実と感情をはっきりと切り分けることが最も大切な対策になるにゃ。」

ゆめみ : 「Doingモードは、感情と事実が混同しやすく、判断を誤ったり、事実を歪んで捉えたりして、思い込みで新たな”思考の癖”を生んでしまう可能性があるのね、、。」

ネコ仙人:  『一方、Beingモードには、あるがままを受け入れる、事実のみを受け入れる集中をするため、起こっている事実と感情を切り離せるので、認知の誤認や歪みを引き起こすリスクは限りなく低くなるにゃ。
その反面、Beingモードの集中を体得するには、これまでやってきた

①気づく
②手放す

の2つの過程を理解し、気づき、経験していくことが一つの近道になるにゃ。

”気づくこと”、”手放すこと”を内省し、そして集中する。少しばかりの訓練は必要になるにょ♪
起こった出来事に対して、一歩離れたところから観察する。そのような客観的な態度で集中できることが大事にゃ」

ゆめみ : 『Doing モードもBeingモードもタイプが全く違うのですね」

ネコ仙人 : 「そうにゃ、どちらもある局面によってはアドバンテージのある集中にゃ、適材適所で使い分けられるようになれたら、それは素晴らしいにょ♪」

ゆめみ: 『なるほど、DoingモードとBeingモード、どちらも大切なんですね!例えば、どういう時に、どのモードで集中すればいいのかな?」

ネコ仙人 : 「それはその瞬間や状況によるにゃ。仕事など、明確なタスクや目標を持つときにはDoingモードが重要かもしれない。でも、ストレス、
プレッシャーや不安を感じる時は、Beingモードで集中して自分自身と向き合いリラックスするすることも大事にゃ」

ゆめみ :「なるほど!確かにシチュエーションで分けると全然タイプの違う集中ですね!
知らなかった!ありがとうネコ仙人さん!
集中の2つのモードについて、だいぶわかってきたわ!」

ネコ仙人 : 「どういたしましてにゃ♪
集中することの大切さと、その2つのモードについて理解してくれてありがとうにゃ♬
集中はただ一つの方法、その状態を目指すのではなく、その瞬間に適したモードにシフトする柔軟さも重要なんだにゃ」

ゆめみは自分の心を見つめ直すため、Beingモード集中をする決意を固めました。

ゆめみ : 「ネコ仙人さん!
これからはネガティヴな感情や思考に振り回されず、クリアな心で物事を見ることができるようになりたいな♪でも、目標にするとそれって雑念よね、
どうすればできるだろう?」

ネコ仙人 : 「それは日々の訓練の積み重ねが必要だにゃ。日常生活の中で感情や思考に振り回されず、クリアな心で物事を見る練習をするにゃ。そのためには、小さな瞑想、またはマインドフルな思考状態がどういった感覚なのかに気づくことがとても役立つにゃ」

ゆめみ : 「そうなんですね!DoingモードとBeingモードの集中を意識的に使い分けてみよう!そして、新しい視点で日常を暮らしてみる♡
まずはここから試してみるか!
ネコ仙人さん、いつもありがとうございます!」

ネコ仙人はにやりと微笑みました。

ネコ仙人: 「ゆめみよ、自分の心と向き合い、新たな視点で世界を見ようとするのは、とても素晴らしいことだにゃ。マインドフルな思考法の基礎はもはや身につけておるにょ。
成長していくのは楽しいにゃ。」

ゆめみも微笑みながら言いました。

ゆめみ: 『うん、楽しい!
自分の心の状態に気づくことで、内観することがこれまで以上に楽しくなってきたw
たぶんもう気づいたら気分超ネガティヴみたいところまではいかない気がするw」

ネコ仙人: 『よしよし、心の準備がだいぶできてきたようだにゃ♪
では、いよいよマインドフルネスの最終章に参るとするかにょ!
ここからは『瞑想』について深掘りしていくにょ♪
そうだにゃ明日は、一緒に小川のほとりに出かけてみようかにょ。
そこで新しい瞑想法について教えよう」

ゆめみ : 「やったぁ!いよいよマインドフルネスの真髄を教えて頂けるのですね!ありがとうございます!」

かくして、二人はマインドフルネスの最後のステップへ向かう決意を固めました。
マインドフルネスの瞑想は新たな可能性を開く一歩となるのでしょうか⁈

つづく...

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