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【後編】お花見クルーズ〜みんな痛みを抱えて生きてんだよ〜

ギャルっぽい年上女性に酒を勧めたらスルーされた。

無視されたことに対して、僕は僕でイラッとした。


==読んでない人は前半から==

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何故なら、僕がこの会場で一番年下で、僕以外酒を取りに行く人がいないからだ。
自分でやるというのも一つの選択肢だけど、わざわざこの人が自分でやるんだろうか。。

・・・と、むっとしたのだけど、
彼女は彼女なりに背負ってるものがあるんだろうなと、仮説を立てて気持ちを整理した。

彼女の視界の中には経営者や、一流企業の優良物件がひしめいているのである。1秒たりとも無駄には出来ない。
30半ばに差し掛かる彼女には、僕のようなどこの馬の骨とも分からない田舎少年のご機嫌をとっている暇はないのである。

だったら仕方ないか、、と考えることにして、、、お酒と一緒にぐっと飲み込んだ。



次に口を開いたのは
会場で一番女性からの人気があった経営者の人(推定38歳)だ。

「おれ、この春から慶應なんだ。」

聞けば高校卒業した後は甲南大学に入ったのだが、ある程度人生が軌道に乗った今、学び直しで慶應に行くのだという。

すると相手の女性が鋭かった。

関関同立の出身ということで、受験の世界に詳しかったのだと思う。

「でもそれって所謂、通信でしょ?」

男性は想定していなかった切り替えしのようで、うまく切り替えせずに、なんだか微妙な空気になっていた。


ちなみに、一緒に来た人格者先輩は慶應出身だったので、
経営者の男性から「あとで慶應同士で写真撮ろうな!!」と言われていた。

この発言は経営者としてはギャグのつもりだった思うのだけど、なんだか空回りしていた。
女性陣がなんとも言えないリアクションをとったので幹事が気を回していた。

経営者でも、30後半になったとしても、学歴がずっと気になったりする場合もあるのだなぁとほろよいながらも思った。


===会終盤==
会終盤になるとメインとなる、お花見クルーズに行くことになった。

まぁ正確に言うと、クルーズに行くことになったらしい。

というのも、会がかなり盛り上がってかなりの量の酒を飲んでいたので、僕はこのあたりからかなり記憶があやふやだ。


川岸の桜をみながらクルーズを楽しんだ(らしい)

そしてシャンパンを抜いて、みんなで結構飲んだ(らしい)


その後は綺麗に記憶がないのだが、
タクシーを呼んで、方面別に解散をした(とのこと)



次に気付いた時には
朝、自分のベッドにいた。


二日酔いにうなされながらも、昨日のことを反芻すると
少なくともその日は完璧な人はいなくて皆何かコンプレックスや後ろめたい気持ちを持っているよなぁと思った。

勿論僕もそうだし、多かれ少なかれ皆そうだと思う。


それがしんどければしんどい程、酒が進んでしまうのかもしれない(笑)

#日記 #コラム #エッセイ

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