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大阪にこんなところがあるんや水着焼肉

いつも唐突に電話がかかってくる先輩から電話が来た。

唐突先輩「◯社の◎さんいるだろう、今度飲むことになったんだ。△日なんだけど、来る?」

こういったパターンのお誘いはよくある。
ありがたいけど全ては行ききれないのが現実だ。
こういう時は遠回しに断っておくのが吉なのである。

僕「うーん、、正直日程的に厳しいかもです。友達が地元から来るんですよね(嘘」

唐突先輩「そうか、まぁその会食なんだけど、思い出に残るように、尖ったことしようということになっているんだけどな…」

僕「はい…」

唐突先輩「水着焼肉に行くんだ」

僕「えっ…」

唐突先輩「水着、焼肉…だ」

僕「水着、、焼肉..ですか,」

唐突先輩「来る?」

動揺したが、僕は冷静に考えて答えた。

僕「ハハ、友達来るの翌週でした!丁度その日はあけてたんですよね、先輩のために。」

唐突先輩「お前うさんくさくなったなぁ」

勢いで決定したものの、
そんな如何わしい店は、料金ぼられるんじゃないかという恐怖があった。

そもそも、水着で焼肉なんて店が存在するのだろうか。


〜当日〜
入店すると確かにお姉さんたちが水着で焼肉を焼いていた。
大盛況である。
20m四方のフロアが満席だ。

着席すると、お姉さんが隣に座って肉を焼きはじめたのでさらに驚愕した。
これは…なんていう業態なんだろう。。

僕「ハハ、、すごいっすねこれ、、めっちゃ高そう」

お姉さん「いや、そんなことないですよ」
僕「そうなんですか?」

お姉さん「お兄さんたちは二時間食べ飲み放題で5000円です」
僕「えっ…」

2時間で、、、、5000円、、。。

クソ!なんで5000円なんだァ!5000円は安すぎる!
ぎゅ、牛角!牛角で食べてもそれくらいするはず!どういう収支になってるんですか?分かりません!



僕「いやすごいです…名店なんですね…」

お姉さん「ありがとうございます!」

僕「いつもこんな感じなんですか?」

お姉さん「はい!ここはコスプレをコンセプトにした焼肉店なんです。今日はたまたま水着なんですよ」

クソッ!何故だァ!何故水着がコスプレなんだァ?!
コスプレとは本来、漫画やアニメ、ゲームなどのキャラクターに扮する行為のはず!!(wikiより)
ラムちゃんのコスプレとでも言うのでしょうか!分かりません!


料理や酒も悪くなく、かなり盛り上がった。
唐突先輩「優良店でしょう、ココ」
◎さん「すごいねぇ、面白いよ」
唐突先輩「ちなみにあおくんも結構おもろい奴なんで、公私ともに今後お願いしますね。コンパとか、してくれますし」

こういう時はヘイコラするよりも、前のめりが良いという自分なりの営業の経験がある 。

僕「ハハ、そういうタイプの会食ありますよねwぜひお願いします。日程いつにしますか?」

◎さん「いや〜!コンパはだめだよぉ〜。オレ既婚者だもん」

クソッ!何故だァ!なんでコンパはダメで水着焼肉はいいんだァ!分かりません!


こうして分からないことだらけだったが、楽しくお開きとなった。



〜翌朝〜

と思いつつ、◎さんから今度一緒に仕事しましょうという電話をもらって、はやくもその日のうちに動き出した。





(完全な棚ボタです)


fin.


#コラム  #エッセイ #日記

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