よるのいろ

白くカーテンゆらす
月明かり綺麗
部屋を照らす青色
夜の色

部屋の明かりつけずに
少し冷えてきた
浴室を シュッシュ
スポンジで擦る
香るフローラル

磨かれた白
ゆびでなぞってみる キュッキュ
洗剤流す熱いシャワー

雲の中!わあ!
浴室いっぱいの湯気
溢れ出す白の中に きらめくものが見えた

ああこのまま 体ふわりと浮き
月明かりに染まって 綺麗に
水気を含んだ身体は肌は
きっと今だけ赤子と同じ

見えない星の中 夜の色の中
瞼閉じれば星空 光る星の隣にある
暗くて見えない星
それが私よ 覚えていてね

柔軟剤のテレビ広告
うたた寝に見た夢

いいえ、これは確かな記憶。
僅かな思い出 一瞬の欠片
子供の頃に見た景色 身体が覚えている歌
きっと きっと
結んだ約束は今もここに


1人食器を片付ける
静かな夜
閉め切った窓の隙間から
月明かり綺麗

部屋に残る青色
黒と混ざり溶ける 夜の色

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