弾ける言葉は檸檬の香り
この文章と出会ったとき、私は胸を打たれた。今までも好きな歌として楽しんでいたのだが、音楽ではなく文学表現として、改めてこの歌詞を読んだとき、あまりの美しさに驚いたのだ。
米津玄師さんの「あたしはゆうれい」。歌詞の一節を引用する。
あなたの瞳はいつだって綺麗で 心の奥まで見透かすようだ その水晶体が写す世界で あたしはどうにか生きてみたくて ひたすら心に檸檬を抱いた(1)
タイトルから分かるように、この歌はゆうれいである「あたし」の「あなた」へ向けたひたむきな想いが語られて