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句集を読む:『月と書く』

『月と書く』 池田澄子 2023朔出版
著者は1936年鎌倉生まれ。本書は著者の第8句集。

[章立て]






[好きな句10句]
大空を区切るすべなく敗戦日
どの家も遺影は微笑ささめ雪
万両や実の鈴生りに日々耐えて
冬木の芽さぞやこの世の怖からん
鶏病めば急ぎ殺して人の春
御降りや遺言書くには字が下手で
鶯かスンとも声を出さず去る
寝て覚めて此の世暑くて寝返りぬ
春寒き街を焼くとは人を焼く
蝶よ川の向こうの蝶は邪魔ですか

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