映画レビュー(44)「ウィリーズ・ワンダーランド」

 プライムビデオの無料期間中に二回も観てしまった(苦笑)
 2021年の米映画だけど、清々しいほどのB級映画である。ニコラス・ケイジも好きやねこういう作品。

ホラーの皮をかぶった….

 旅先での車の故障。修理と引き換えに遊園地で一晩清掃員として働くことになったニコラス・ケイジの出会う、呪いの機械人形たちにまつわる怪現象。
 こう聞くと、ホラーだなと思うし、ホラーでおなじみの犠牲になる若い連中もお約束通り。気の弱い善人タイプ、色気づいたグラマー娘など、ああ。次はこいつかな的に死んでいく。
 だが、ニコラス・ケイジは淡々と掃除をし、その合間に呪いの機械人形と闘っていく。1時間ごとに休憩してエナジードリンクを飲み、また清掃に戻ってまた戦うというルーティンを繰り返す。この作品は、ホラーの皮をかぶった無双モノの活劇なのだ。

痛快なアクションを一杯やりながら眺める

 だからこそ、頭を空っぽにして笑いながら見ていられる。初回はビール。今回は焼酎のお湯割りをやりながら楽しんだ。
 センスで言うと、「Mr.ノーボディ」も無双モノの快作だったが、この「ウィリーズ・ワンダーランド」は快作の上に怪作でもある。
 そう年末年始の隙間時間にピッタリなのだ。
「ウィリーズ・ワンダーランド」
 


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