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LOVE FM「スイッチオン! DAYTIME」2023.1.31 インタビュー出演

福岡県福岡市の放送局LOVE FMで月から金12:00〜15:00まで放送されている「スイッチオン! DAYTIME」の番組コーナー”Good Ness Buisness!”に出演した際のインタビューの模様をテキストに起こしています。2023年1月毎週火曜日に出演しています。建築家 水谷元や福岡の代表的な建築等を毎週ひとつご紹介させて頂きます。
出演回すべてのアーカイブへのリンクを一番下に設けています。

サチ:この時間はグッドネスビジネス。今月火曜日は建築家の水谷元さんにお話を伺っています。今週はラストということですけども、スタジオにお越し頂きました。ハジメさん、よろしくお願いします。

水谷:はい、よろしくお願いします。

サチ:今月は5週ありましたからね。5回目のご出演、ラスト。今どんな気持ちですか?

水谷:え…(笑い)。いやいや、なんかね。普通だったら4回になるんですかね。5回もやらせて頂いて、ありがたいなーと。

サチ:ほんとにリスナーの皆様、リアクション下さって。まだまだ聞きたいというお声がたくさんだったので、ぜひ、またね、機会を見つけてスタジオに来て頂きたいと思うんですが。もし家でも水谷元さんに建築のことで相談があるという方は、もう小さな施設から、オフィスから、個人住宅、もう基本的にどんな相談でも断らないスタンスでやっておりますので、まずご相談をという言葉を頂いてますので。福岡の能古島に自宅兼事務所、水谷元建築都市設計室を構えていらっしゃいます。ぜひ、ご相談ください!

水谷:はい、よろしくお願いします!

サチ:はい、ハジメさん。ということで、今日は仕事の進め方。前回も大事なことをね、理想を追求しようと、機能じゃなくて。いろいろなワードを頂きましたけども。仕事の進め方パート2。ちょっと続きをお話しして頂けると。

水谷:そうですね。前回はヒアリングの大切さというか、その辺をお話しさせて頂いたんですけど。今日は実は設計事務所ってこの辺からもやるんですよっていうのをちょっとお話しようかなーと思って。例えば店舗とか、後はデベロッパーさんが作るような大きなマンションとかだと、事業計画とか資金計画ってハウスメーカーさんでもお手伝いしてくださったりとかするんですけど。実は設計事務所もお手伝いする仕組みはあって。店舗とかの場合だと、当然オーナーさんが今後経営者として育っていかれるので経営者さんができるだけご自分でやったほうがいいと思うんですけども。例えば2階建てのアパートとか、それぐらいのレベルとかでもやっぱり素人の方が多いので。その辺の事業計画をお手伝いしたりとか、あとは予算計画を作ったりとか。あとは住宅でも住宅ローンがですね、これが難しくて。土地を購入して建物を建てるまで大体11ヶ月以内で建物を完成させなさいよっていうのが銀行のルールとして多いんですけど。建築家に依頼するとですね、住宅の設計でも設計だけで1年とか2年とか掛かってしまう場合がありまして。実は銀行によって仕組みが全然違ったりとか、担当者さんによっても違ったりとかするので、その辺のお手伝いを、僕らは設計とかデザインにちゃんと集中できるように住宅ローンについてフォローして頂くコンサルタント会社さんにお願いしています。あとは資金計画の面でも月々いくら払っていけば自分に無理のない返済ができるのかとか。あとライフスタイルやライフステージも変わっていくので、お子さんが生まれる予定ですとか、もしかすると転職するかもしれないとか、そういうことも含めてシミュレーションをするっていうのをいつも最初にさせて頂いています。

創造系不動産
大手のデベロッパーなどは計画的に土地建物を資産運用する仕組みができていますが、個人の住宅やアパートでは事業計画や資産運用の視点が欠けてしまいがちです。
当事務所では「建築と不動産のあいだを追究」をテーマとする創造系不動産に資金・予算・事業計画、土地探し、銀行選びや窓口での交渉等をご協力頂いています。住宅からビルまで幅広くお手伝い頂ける建築家にとって心強い味方です。

サチ:そうですね、人生長くなるといろいろ変わっていきますものね。

水谷:そうなんですね。ハウスメーカーさんとかは提携してる銀行さんとか、お付き合いがある銀行さんをご紹介頂いてそのままスムーズに進むこともあると思うんですけど。お金の面を最初にすっきりさせておくと、お互いに本来集中するべきデザインだったりとか、建物の作り方みたいなところに集中できるかなと。不安材料まず払拭するという意味で。

サチ:すべてそういうところをクリアにして、ハジメさんと相談させて頂いて、スムーズに計画を進めたらいいですね。さて、ハジメさん。いろいろ話を聞いてきておりますけれども。こういう大事にしていること、気持ちの面でとかいろいろ聞きましたが。道具?建築家として拘りの道具っていうのはありますか?

水谷:必ず持ち歩いているのは…プライベートの時でも持ち歩いてるのは、僕らはコンベックスって呼ぶんですけど。メジャーですね。

左から40mまで計れるレーザー距離計、5mのコンベックス、常に持ち歩いている小型の3mのコンベックス。

サチ:コンベックス?はい、分かりました。私、覚えて帰ります(笑い)。

水谷:はい、所謂あのメジャーです(笑い)。

サチ:メジャー?

水谷:はい、あとペン。

サチ:今はレーザーみたいなやつでピョーンとか出したりするものもあるけど、昔ながらのメジャーを使って?

水谷:そうですね。例えば身体的なところがすごくわかりやすいと思うんですけど。座った時の椅子の感じとか、手すりを持ったときとか、違和感がある時もあるし、これは何か身に覚えのない心地良い寸法だな?みたいなことがあるんですよ。気になると計るという癖があって。

サチ:今は大丈夫ですか?このスタジオでは(笑い)。

水谷:今は…椅子がちょっと高めかもしれない?一般的には高さ40cmくらいだと思うんですけど(笑い)。

一般的な椅子の高さは39cm〜42cmが標準とされています。その他、テーブルの高さは70〜72cmなど。高さだけでなく、手すりの太さや階段の蹴上、踏面の高さや奥行き、天井の高さや窓の大きさ、心地良さや心地悪さの違和感がつい気になって計ります。同業者との飲み会などではその辺を計って寸法クイズに使って遊びます。

サチ:なるほど!うわー!目線がねー!普通にみんな思ってたかもしれないけど(笑い)。ハジメさんには建築家の視点から福岡のここに注目、ここが面白いというスポットもピックアップしてもらっていました!

水谷:今日は最後なので。それこそ前回に僕が原体験という話をしましたけども。僕にとっての原体験が福岡市動植物園の展望台で。この展望台っていうのが小学生の時に遠足で毎年来るところだったんですけど、僕にとってその展望台が原体験で。すごくコンパクトで小さな建物なのに、導線が上ったり降りたり、スロープがあったりとかっていう計画がすごく綿密に計算されていて。小さな建物なのに行き止まりがなくて、いろんな風景が見える工夫がされているんですよ。

サチ:行き止まりがない!確かに!

水谷:展望台そのものの塔の部分も登って降りてくるところがちゃんと別々に階段になっていて、それぞれ違った風景が見えるような工夫がされていたりとか、スロープの上から植物園全体が見えたりとか、池が見えたりとか、その場所に応じていろんな風景が広がるので、すごく丁寧に設計されているんです。これが日本中で植物園の設計をされていた瀧光夫さんという方が設計されていまして。以前の警固公園も瀧光夫さん。

サチ:はい!びっくりですねー!知らなかったー!

水谷:いろいろ問題があってね、目線がね、通らないとかで(笑い)。

サチ:それは時代と共に(笑い)。

水谷:そうそう、時代と共に。

サチ:所謂、機能のね。

水谷:ちなみに今の警固公園は福岡大学の柴田先生っていう方がデザインされています。

サチ:柴田先生のデザインなんですねー、覚えときます!なるほどねー。じゃあ、こういう公園ひとつとっても動植物園のそういうデザインをされた方がこちらもされてたとか、そんなこと言われて、うわーって、何かそうすると、この公園の使い方も、見方も変わってくるし、特徴とかもね、捉えてみたいとか本当に考え出しますけれども。なるほどねー!あの以前リスナーの皆さんに自分の思い出の場所?そのテーマの時にハジメさんがちょっとそのことを触れてくださってたんですよね、だから確かにと。福岡市動植物園はみんなも遠足でね、この辺の人だったら小さい頃からお世話になってたりするから頷けるところがたくさんあったと思います。さて、まだまだ話を聞いていきたいけどー。
あの、今日は私は福岡の天神ビジネスセンターに。ついに!飲食店のほうに入ってみようかと思っています!

水谷:あの地下の?

サチ:そうそうそう!

水谷:こぞうさんと行くんですか?(笑い)。

サチ:そう!いつも通ってばっかりで!(笑い)。中には一歩も入ったことがなかったんですよ。なので、またその報告は個人的にしたいと思っています(笑い)。そしてこぞうさんの番組も聞いてくれてたりとか、このFM RADIOから、音楽もたくさん聴いてくれていたハジメさんですけど、選曲もお願いしていましたね!今日はラスト曲ピックアップしてもらえましたけども。

水谷:そうですね。植物園の話しましたし、立春が近いので何か春らしい曲がいいなーと思って。ちょっと噛みそうなんですけど。Salomão Soares & Vanessa Moreno(ヴァネッサ・モレーノ & サロマォン・ソアーレス)のcorrenteza(コヘンテーザ)を。

サチ:なるほどー、分りました!ちょっとその曲はこの後にかけようと思いますけれども、この後の今日のご予定は?

水谷:今日は市立美術館に行こうかなと思っています。明日まで田中千智さんが壁画をずっと現地で描かれているんですけど、確か明日で一応一旦終わりなんじゃないかな?

サチ:そうなんですねー。その時、何通り通って行きます?

水谷:えっ!?(笑い)。いや、ネタとして上人橋通りの話をしようと思ってたんですけど(笑い)。

サチ:あっ!ほんとですかー!?じゃ、じゃあ、1、2分で上人橋通りの話ください(笑い)。

水谷:国体道路って元は川なんですよね。上人橋という橋が架かってたから、上人橋通り。

サチ:知らなかったー!知らなかった!(笑い)。確かに橋って言ってますね!

水谷:福岡城に行くための橋が架かってたんですよ。

サチ:そっかー…確かに歴史の意味がありそうな名前ではあるけれども、わざわざ調べたりしたことがなかったから上人橋通りもよく通る通りです。西通り、きらめき通りとかは新しいかな?上人橋通りはなんか結構昔からあるって言うイメージはあるけど…知らなかった…。ハジメさん、これからも私にいろんなことを教えてください!

水谷:はい!

サチ:よろしくお願いします!

水谷:はい、よろしくお願いします。

サチ:今月火曜日のグッドネスビジネスは建築家の水谷元さんにお話を伺いました。1ヶ月に渡って、ありがとうございました!

水谷:ありがとうございました!

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