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Zoom飲み会とZoom公表会

4月4日にTwitterで北九大の構造家の藤田さんとのやりとりをきっかけにZoom飲み会を開催している。先週末は13人の参加。Zoom飲み会を開催してみて実感してみたのは思った以上にストレスなく話ができること。ビデオ上で議論してない人もテキストチャットで別の話題が進んでいたり、それぞれ仕事や読書をしたり好きなことをしながら参加するラフさが心地いい。飲み会だと話に参加できずにその状況が気になったり、話の間がもたなかったりすることもよくある。年の近いメンバーを募ったのも理由にあるかもしれないが、そんなことも気にしなくていい。

メンバーは、建築家、構造家、研究者と様々。ただ飲んで雑談しているだけでなく、建築や都市、新型コロナ感染拡大収束後の空間について議論が白熱した。お互いの最近の仕事を画面共有でプレゼンしたり、ウェブ上で話題のネタをURLで貼り付けて共有したり、飲み会では不可能なことがオンラインだとスムーズに行えることも発見だった。

コロナ収束後の世界を議論する上で印象的だったのは早稲田大学の山村さんのコンパクトシティとスマートシティについての意見。都市経営を専門とする山村さんはコンパクトシティの優位性は「密集」にあるそうだ。コンパクトシティとスマートシティはそもそも相反するものだという認識だった。酔っていたり、お酒を取りに離席するなどで、実はよく覚えていないのだが、コンパクトシティは多様性が担保された状態で場が共有されている状態であることが重要…のようなことを話していた気がする。スマートシティはIoTを利用したリモートシステムが前提となるので、相反しているというような話だった気がする…確かに「極度に密集し、多様で寛容であること」が都市の条件とされ、それがイノベーションと都市の経済を支えている。

4月15日「ドットの家成さんとZoom飲み会を開催するのだけど、参加しませんか」と藤村さんから誘ってもらい、ログインすると関西で活躍する建築家が揃っていた。こちらもなかなか会えないメンバー。福岡の能古島を拠点にしているとはいえ、神戸にも所縁があるので誘ってもらえるのは嬉しい。各事務所リモートワークに切り替えているため、模型でのスタディが難しいということもあり、CGを使っているということなど話題に上る。これはいけると確信したのか、藤村さんから「このメンバーでお互いの作品をレビューしましょう!」と提案がある。

4月22日、木村さんと松本さん以外の前回と同じメンバーでお互いのプロジェクトを酒の肴に飲む。僕以外は進行中以外のプロジェクト。エスキス中のCAD画面、クライアントへのプレゼンに利用した資料、実現しなかった建築の図面、特にこのためにスライドを用意するわけでなく、すでにある資料を使った説明というところに現在進行系のライブ感と同時代性があり、心地いい。距離を越えて地方の問題や課題と文化がフラットになっていく感覚もとてもいい。飲みながら遠慮なく言いたいことが言える環境が揃っていて、みな先輩なのに寛容にお話してくださるのがありがたい。公表できない話も多かったし、ある程度まとめる必要があり、長くなるので内容についてはまた次回に。

福岡の若手建築家と過去2回開催した人の建築を肴にして酒を飲むという趣旨の「酒の肴」が意図せず全国を繋いで開催されている。

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