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全ての頑張る人へ。応援ソング3曲

つらい時、不安な時、誰かの言葉よりも強く心を揺さぶり、支えになってくれる曲が誰しもあると思います。

今回は、私が心の支えにしている応援ソングを紹介します。

「Stand By You」Official髭男dism

2019年に発表した楽曲「Pretender」が大ヒットし、老若男女と幅広いファンが存在するOfficial髭男dism(以下、ヒゲダン)。

これまでGLAYやB'z、XJAPANを聴いていた夫が急にハマり出したのをきっかけに、私も聴くようになりました。

男性のハイトーンボイスが好きな私は、ボーカルの藤原聡さんの歌声に「今の邦楽アーティストでこんなに歌い上げられる人がいるのか……!」と感動したものです。

最近のヒゲダンは若干大人びてしまいましたが、今回紹介する「Stand By You」は青春時代の瑞々しい友情を彷彿とさせる、爽やかながらメッセージ性の高い曲です。

Stand By You いつもStand By You
涙のターミナル Uh Uh 並んで立っている

「Stand By You」=君を応援しているよ、とヒゲダンは曲中で繰り返し歌ってくれます。

30代半ばを過ぎても涙もろく、不安になりがちな私は、この節を聴くといつも真横にヒゲダンのさとっちゃん(ボーカルの藤原聡さんの愛称)が並んでくれているような気がして、不思議と安心するのです。

たとえ僕ら遠く離れた場所へ行こうとも
変わらずにいたいよな? 変わるはずがないよな?

傷つきやすくても、未熟でも、若くしなやかな心をいつまでも忘れずにいたい。そう思わせてくれる曲です。

「Funny Bunny」the pillows

the pillows(ザ・ピロウズ)は2019年に結成30周年を迎えた3人組のバンドです。

元々ファンでもなく、存在もほとんど知らなかったピロウズの楽曲「Funny Bunny」と出合ったきっかけは、過去に週刊少年ジャンプで連載されていた漫画「SKET DANCE」でした。

「SKET DANCE」は、学校のさまざまな困りごとの助っ人をする「スケット団」の3人組を中心に描いた学園コメディです。
ギャグもありながら、個々のキャラクターの背景に重みがあり、感動的なエピソードが多い名作です。コミックスを全巻集めて読みました。

作中で、進路に悩む女の子へ向けてスケット団が贈った歌がこの「Funny Bunny」。
アニメ化された際も同エピソードで楽曲が使用されていました。

キミの夢が叶うのは
誰かのおかげじゃないぜ
風の強い日を選んで
走ってきた

夢を叶える、そうまではいかなくても何かに取り組むことは決して簡単ではありません。
今の自分のやり方でいいのか迷ったり、上手くいかないことが続いたり、そもそも「この道でいいのか」すら分からなくなることもあります。

まだ夢の途中だとしても、苦しみながら、もがきながらも走ってきた姿勢をただ丸ごと肯定してくれる。それがどれだけ心強いことか。

飛べなくても不安じゃない
地面は続いているんだ
好きな場所へ行こう
キミなら それが出来る

時に自分の行こうとしている場所が世間一般と違って、不安になっても、自由に選んでいいんだ、キミならそれが出来るさと温かく背中をポンと押してくれる。
希望に満ちた曲調と相まって安堵の涙が流れます。

「俺たちの明日」エレファントカシマシ

90年代に発表した楽曲「悲しみの果て」「今宵の月のように」で有名な4人組バンド、エレファントカシマシ(以下、エレカシ)。

ボーカルの宮本浩次さんは近年ソロ活動も精力的に行っており、2020年11月にカバーアルバム「ROMANCE」をリリース。
昭和~平成の女性歌手の名曲を繊細なファルセットと持ち前の力強くストレートな歌声で見事にカバーしています。

エレカシも「今宵の月のように」しか知らなかったのですが、以前あるnoterさんの記事で「俺たちの明日」という曲をきちんと知りました。

ご友人への思いやり溢れるエピソードを拝読して、「こんなにいい歌だったんだ」と心を打たれました。

「さあ がんばろうぜ!」の歌い出しはCMで耳にしたことがありましたが、改めて通して聴いてみると、30代になったからこそ歌詞の一つひとつが胸に染みて、一気に大好きな曲になりました。

10代 憎しみと愛入り交じった目で世間を罵り
20代 悲しみを知って 目を背けたくって 町を彷徨い歩き
30代 愛する人のためのこの命だってことに あぁ 気付いたな

先日、NHKの音楽番組「SONGS」で宮本さんの来歴が紹介されていました。
バンドが売れずレコード会社との契約を打ち切られ、どん底だった時期に「どんな言葉が人の心に届くのか」を追い求め数多くの名著を読んでいた宮本さん。
そこから生まれた楽曲が「悲しみの果て」だったとのこと。

年月を重ね、2007年に発表された「俺たちの明日」はさらに深みを増した歌詞のように思います。

プロのミュージシャンの方とは全く違う苦労かもしれませんが、私は10~20代の頃がつらく、30を過ぎても何年も育児ノイローゼがひどくて、思い詰め過ぎて家族を悲しませたことが何度もありました。

今振り返ると、私は今まで自分を支え、助けてくれた沢山の人のおかげで生きて来られました。
自分だけでなく、夫や息子のために私は生きているのだなと、歌詞の通り気づかされたのです。

でっかく生きようぜ!
オマエは今日もどこかで不器用に
この日々ときっと戦ってることだろう

宮本さんの魂を絞るような歌声を聴いていると、同じ空の下で「さあ、一緒にがんばろうぜ!」とどこかで歌ってくれている。
そんな気がして、「よし、私も頑張ろう」と胸に熱い火が灯るのです。

頑張る人に寄り添ってくれる曲

私は「頑張って」ではなく、いつも「応援している」と伝えるようにしています。「頑張る」という言葉を負担に感じる人も少なくないからです。

だけど「応援している」よりも、もっと気持ちを伝えられないかと思うこともしばしばです。

今回挙げた3曲は、何かを追い求めて頑張っている方、一生懸命生きている方に寄り添ってくれる曲ばかりです。

こういった曲を聴くと、改めて音楽がくれる力、魂がこもった歌声の素晴らしさを感じずにはいられません。どの曲も、本当に本当に大好きです!

「自分はあの曲が好きだなあ」と、心の中でも一緒に楽しんでいただけたら嬉しいです。

※表紙画像はみんなのギャラリーからお借りしました。ありがとうございます。

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