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noteで広がる「ペイ・フォワード」

以前、ある人から「ペイ・フォワード」という話を聞いたことがあります。

ある人物から受けた親切を、また別の人物への新しい親切でつないでいくことを意味する英語。または、多数の人物が親切の輪を広げていくための運動のこと。(Weblio辞書より)

ギブアンドテイクは一対一の関係ですが、ペイ・フォワードは親切の輪が広がっていく。より不特定多数の人たちに波紋が起こるイメージです。

話を聞いた当時、自分もそういう風にできたらいいなと温かい気持ちになりました。
一方で、意識して取り組まないと難しいことだろうな、とも感じました。

つい先日、2つの嬉しいことがあり、このペイ・フォワードについて改めて考えさせられました。

「きっかけ」の輪

現在、小説コンテスト「ショートショートnote杯」がnote内で行われています。

ちょうど中編小説を書き終えた頃にコンテストを知り、「そういえばショートショートって書いたことないな」と1編書いて応募してみました。

すると、時々やりとりをしているくーや。さんも同コンテストにショートショートを投稿され、後に私のショートショートがきっかけで執筆されたと記事で教えてくださいました。

くーや。さんの作品はこちらの2本です。

私は特に「しゃべるピアノ」が好きです。お人柄が表れた優しい話で、短い文章から温かな空気が伝わってきます。

さらにくーや。さんの作品からコンテストを知り、投稿された方もいらっしゃるとのこと。私もほかのユーザーさんの作品を拝読しています。

ペイ・フォワードの「親切」とは違いますが、私の作品がひとつのきっかけとなり、さらにきっかけの輪が広がっていく。
おそらくSNSの特性を考えればごく自然なことなのでしょうけど、同じような波紋があちこちで起こり、人と人の繋がりがよいほうに広がっていく。

実はほかの方の作品を読んで「私の話はオチが弱い」などと自分で勝手に落ち込んでいたこともあったのですが、一種のペイ・フォワードを実感でき、またスキや感想にも励まされ、投稿してよかったと思えました。

はじめてのサポート

また、初めて「サポート」をいただきました!こちらもくーや。さんからでした。本当にありがとうございます!

お知らせが来ると、色合いのきれいなイラストにより嬉しさが増します。

サポートをいただいた記事はこちらです。

サポート機能はあまり重要視しておらず、今まではサポートをいただけたら勉強のための本代に使うと表記していました。これには内心もやもやしていました。

発信や今後やりたいことに生かせる本代に充てるつもりでしたが、私が何の本を買うかは分かりません。
私が逆の立場なら、自分が賛同できない本を買うかもしれない人をサポートできません。

自分のためでなく、もっとほかの人に還元できる使い方はできないか。そこにペイ・フォワードの考え方が浮かびました。

いただいた金額と同じ額を、私も本当に応援したい人へ届ける。

同様の使い道を掲げている方も多く、サポートのあるなしに関わらず、心の中で温めていた思いでした。

今回サポートをいただけたのを機に、表記を変更しました。

今の私にできるペイ・フォワードとは

私は沢山の人に助けられてきた経験から、「与えられるだけでなく、自分も与える人間になりたい」と20代の頃考えていました。

改めて振り返ると、私が考えていた「与える」はちょっと恩着せがましい、自己満足な気がします。

ならば、今はどうありたいのか。
これについては、まだはっきりとした答えを出せません。
断片的なことは沢山考えていますが、きちんと筋の通った言葉にするには時間を要します。

ただ、自分が受け取ったよろこびをそのまま抱きしめているのではなく、私もスキを送ったり、同じ好きなものについてや作品に対してメッセージを送ったり、本当に応援したい人を応援する。無理のない範囲で。

ささやかでも、それが今の私にできるペイ・フォワードなのだと思います。

※表紙画像はみんなのフォトギャラリーからお借りしました。ありがとうございます。

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