坂口安吾と神経衰弱と外国語学習 62歳からのロシア語17
ロシア語学習開始でうつ状態から脱出
以前、ロシア語の再学習を始めてしばらくしたら、うつ状態から脱していいることに気づき、驚愕したと書いた。
正月に編集者やライターの新年会に参加したとき、その体験を話したのだが、話しながら、自分で自分に驚き感動していたのを思い出す。
「それ、坂口安吾と同じだね」
そう言いながら、編集者はサクサクとスマホで検索した。
「やっぱりそうだった。坂口安吾は、外交語を勉強して神経衰弱を克服したとネットにも出てるね」
その時はそのままにしておいたのだが、数日前に電車に乗っていてこのことを思い出し、検索したら本当だった。
坂口安吾は外国語を勉強することによって神経衰弱を退治した
「目の覚めている限り徹頭徹尾辞書をひくに限る」と彼自身が書いている。
実際、彼は、サンスクリット語、パーリ語、チベット語、フランス語、ラテン語、を一度に習ったのだという。
そのおかげで病気を治した。理屈なしに実体験で分かる。
外国語以外に何をやると神経衰弱やうつ状態が治るのか?
これは医学的、科学的に理由があるに違いないが、なぜだかは分らない。しかし坂口安吾自身がそう書いているし、私のロシア語学習でも同じだった。
学習開始以前とあとではぜんぜん違う気分で、以前はなぜあんなに頭の中で負のスパイラルがぐるぐると渦巻いていたのだろう、と不思議なくらいだ。
言語学習が原因なのか。それともただ夢中で実務的なこと(作業的なこと)をしたからなのか。
それならば、言語学習でなくても、スポーツでも音楽でもダンスでもなんでも、夢中で実務的なことを繰り返し練習すればいいということなのだろうか。
メンタルが安定するには、筋力トレーニングは瞑想並みの効果があることも実体験でわかる。
しかし、言語学習は直接身体を使わないのに、なんで筋トレ以上の効果があったのかまったくわからない。
誰か「うつ状態を改善する習い事」のようなテーマで研究している人はいないだろうか。
そんな人と研究があるなら、誰か教えてほしい。
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