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面白い「シャドーイング教本」を見つけてしまった 62歳からのロシア語22

シャドーイングの材料選びで失敗している今現在

 面白いのだから「しまった」などと表現するのはおかしいと思われるかもしれない。

 しかし、面白いものを見つけたということは、面白いものに意識が集中し、面白いことをやってしまう。

 なぜそれが困るのか。ロシア語再学習を始めた去年4月2日、「いったん手をつけた作業は最後までやりきる」という原則を貫こうと決めたからである。

 それまで、ロシア語に関しては何一つ、教材を最後までやりきったことがなく、”なんちゃってロシア語”の状態だった。

 今度こそは、ひとつひとつやり遂げていこうと決めたのだ。
「初歩のロシア語」(昇龍堂出版)
「大学のロシア語Ⅰ」(東京外国語大学出版会)
「ロシア重要単語2200」(白水社)
「ロシア語発音の基礎」(白水社)

 以上がこの1年弱で最後までやり通した教材だ。1年間という時間がありながら、たったこれだけというのは情けない限りではあるものの、これだけでも自分としては大変だった。
 
 上の教材以外では、気に入ったYouTube番組のわからない単語を調べ、内容を理解した。といっても、どうしても理解できない部分もあるが。

 その中で、ようやく昨年秋辺りから、いわゆるシャドーイングとやらを実行するようになったのである。

 教材は、YouTubeの番組、あるいはYouTubeにアップされているオーディオ・ブックだ。

チェーフ「犬を連れた奥さん」を練習台にした誤り

 たまたまチェーホフの「犬を連れた奥さん」を俳優のアレクセイ・バターロフが読んでいるオーディオブックを見つけ。シャドーイングに挑戦してみた。

 想像以上に難しく、そもそも文章がけっこう複雑で、この短編小説に使われいてる言葉数もかなり多い。難しい材料を選んでしまったのではないかとと不安になった。

 それでも、やめられないのには訳がある。一つは、録音しているバターロフの朗読が上手すぎること。声の質や発音、ゆっくりと、あるときは畳みかけるように、意味深長に・・と表現が豊かだ。

 だから、タバコを止められないのと同じように、バターロフ版「犬を連れた奥さん」も止められくなってしまったのだ。

 やめられないもう一つの理由は、「一度手を付けたら最後までやり通す」という基本事項が頭にひっかかっていたからだ。

 しかし、止めないで一時中断して再びもどればいいと思えるような教材を見つけてしまったのである。

2冊の面白い教本を発見した

 3月中旬、立ち寄った新宿の書店でロシア語コーナーをのぞいてみると
、「シャドーイング」という文字が目に飛び込んできた。

  その隣にも関連本があった。それは以下の2冊である。

「ロシア語のリピーティング・トレーニング」阿部昇吉(著者) , 菱川邦俊(著者) IBCパブリッシング

「ロシア語のシャドーイング・トレーニング」阿部昇吉(著者) IBCパブリッシング

   英語ではこの手の本はたくさんさるが、ロシア語では珍しい。さっそく中身をみると、どちらもシャドーイング本だ。

トップの写真にあるリピーティングのあとに、この教材を使ってみたい

 「リピーティング~」のほうが少しやさしい。どちらの本の記述だったかは忘れたが、3段階を踏むトレーニングになっていて、3種類用意されていて、最初はナチュラルな録音、そのあとはポーズがはいり学習者が繰り返せるよういなっている。

 次のステップをどうするは忘れた。

 短い本文のあとにその会話や文章の解説がついていて、表現方法について記述してあるももいい。

「リピーティング」を先にやり、そのあとに「シャドーイング」を利用したいと思った。

 最初からこの2冊を発見して先に実行していたら、効果があっただろう。これまで自分で見つけた素材のシャドーイングもそれなりに効果はあったとは思うが。

 昨日 研究社の露和和露辞典アプリを購入してしまったので、いますぐには買えないが、頑張って原稿を書き、原稿料が入ったらこの2冊を購入し
再度シャドーイングをやってみたい。

 それが終わった後でバターロフ版「犬を連れた奥さん」に戻り、もちろん最後までやってみるつもりだ。

 

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