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感想『六人の超音波科学者』 森 博嗣

Vシリーズ第七弾。

あれ?前は第一弾投稿していたのに、と思われるかもしれませんが、シリーズ順不同で読むのが私の日常なのです。

山奥に建てられた『土井超音波研究所』
仮面の主、土井博士が主催するパーティーに招待された瀬在丸紅子と小鳥遊練無。
しかし、研究所に通じる唯一の橋が爆破され、陸の孤島になってしまう。
紅子と練無を研究所まで送った保呂草と紫子も巻き込まれる。
更に、保呂草と紅子の宿敵(?)刑事 祖父江七夏が研究所にやって来る。
どうやら、警察へ橋の爆破予告があったらしい。橋が爆破された時、七夏のみが研究所側にいたため、一人で山の迂回路を歩き、研究所に辿り着いたのだ。
そして、研究所の科学者が何者かに殺される。果たして犯人は誰なのか?
保呂草と七夏は一時休戦(?)し、捜査を始める。
小鳥遊、紫子、紅子も加わり推理合戦開始、かと思いきや犯人の魔の手が・・・
果たして犯人は誰なのか?そして研究所の秘密とは?

工学博士(建築専門)の森先生らしい作品。ユニークな建物構造の図面を何度も見直しました。
こんな家に住んだら目が回りそうだな、慣れるまで迷いそうだな、と思いながら、本文、見取り図の順にページを行き来しながら読んで正解でした。
さすが森先生。文にも図面にも無駄なところは一つもありませんでした。
おそらく伏線多数、ほぼ真実を目の前にぶら下げていたんでしょう。
気付かなかったとは、嬉しい不覚・・・

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