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【毎日短歌】

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【毎日短歌】天津の拳

義和団よ「扶清滅洋」民のため夷狄を砕け天津の拳 日本を含め列強は、中国を世界最後の大植民地として蹂躙した。 そんな租界の地にあって女子供までを巻き込んで団結した義和団の栄光は輝きに満ちている。 が、しかし。 結局は歴史の敗北者に過ぎない。 なぜ民衆が自力で外敵を払いのけなければならなかったのか。 なぜ国家の存亡の危機にあって内戦が行われていたのか。 革命の本質は草の根だ。 民が民のために立ち上がる。 中華は実に2000年以上もの間、草の根のものが反乱を起こしその生

【毎日短歌】ぬか雨

知ってるよ名はないけれど一概に緑と呼ばれる木々の彩り 四捨五入すれば曇りのぬか雨も雨であるのに変わりはないね 花屋にてバッグをはみ出す長ネギに恋とは何かを学ばせている 四捨五入すれば曇りみたいな雨も、雨は雨。 すぐ忘れるよう野良猫との出会いも、出会いは出会い。 目的のパンが売り切れの時の悲しみも、悲しみは悲しみ。 無駄に長いあの信号の赤色も、赤色は赤色。 でも明日はきっと、晴れててほしい。

【毎日短歌】おめでとう

下を向く喪服の彼にもそよ風はおめでとうとささやいていた

【毎日短歌】桜蕊

若葉が無邪気に影落とすアスファルトに降りし跡かな桜蕊

【毎日短歌】チーズのサプライズ

1) 怪しげに微笑む母のささみカツの中にはチーズのサプライズ あっつ!笑 食べる前から味の感想を聞いてくるので、なんだろうなーと思っていたら、ささみカツの中にチーズをちょっと入れてみたんですって。 新レシピで自信作だそうで、美味しいと褒めてあげたら嬉しそうでした。 お父さんに「まだ食べる?」なんて聞いてました。いつもは食べ過ぎは良くないって怒ってるのに笑。 美味しかったな〜。ちょっと舌火傷したけど笑。 2) 帰り道知らぬピエロの行く先を光で満たせ満たせよ夕焼け 友

【毎日短歌】おいしいご飯が食べられますように

1) おいしいご飯が食べられますように新たな調理法を見つけます おいしいご飯が食べられますように食レポの言葉を磨きます 一句目が今日会った友達のこと。 二句目が僕のこと。 本当に刺激的だった。 君と一夜の語らいは、十年の読書に勝る。 こう思ったのは人生で初めての経験でした。 根本の根本的な考えは一緒でも、そこから伸びるベクトルの方向が違う。 似ているようで全然違う。こんなに楽しい会話は今までになかった。 そして今僕は、嬉しい。言葉では到底言い表せそうにないけど、とにかく

【毎日短歌】例えば

1) 例えば今露のように消え行って明日の予定はないこととしたい 中学時代の友達と会うことになりました。 久しぶりに会うのは楽しみなんですけど、どうしてだか億劫に思てしまう自分がいます。 浪人して自分に自信がないからなのか、自分よりも成長しているかもしれない友達を見て自信を喪失するのが怖いからなのか、訳の分からない気持ちに襲われています。 きっと自分勝手なんでしょうね。 寝て忘れることにします。

【毎日短歌】電球の白

1) 便座の冷たさに命を覚える時の電球の白の眩む はっとなるのはトイレのことが多い。 自分一人の瞬間は自分と見つめ合う時間なのかも。 甲斐の虎、武田信玄は6畳のトイレをこしらえ、香を炊き机を置き、戦略を画策していたらしいですね。 2) 60年後同じ姿勢で居るために背筋を伸ばす前を向く 素敵なおじいちゃんになりたいです。

【毎日短歌】石の上にも三秒間

1) ひとり僕が座る石の裏にあなたが黙って手を這わしている 三年も待ってられるか! ってことで今日用意するのはあちあちのお尻です。 長い事立たずに椅子でダラダラ座っている皆様のお尻でも使ってください。 割とデカ目の石を見つけます。 刺さると痛いのでなるべく平らなやつが望ましいですね。 そうしたら、座りましょう。 三秒ほどで僕が石をあちあちにするのですぐに立ち上がってください。 皆様は「あっちーよ!」と僕にキレると思うので、その怒りを窓の外にぶつけてください。 見て

【毎日短歌】ピンピンコロリ

1) 舌の位置治すために「あ」「い」「う」「べ」と朝に10回夜に10回 舌は常に上顎につけたほうがいいらしいです。 2) ピンピンコロリと死ぬために十九で始める筋トレ習慣 現代医学では抗老化の実用化がもう目の前らしいですよ。 NHKの「ヒューマニエンス」という番組で抗老化について織田裕二と一緒に勉強しました。 NMNという物質でサーチュイン遺伝子を活性化させるとことで細胞の遺伝情報を修復することができ、その結果ゾンビ細胞の発生を防ぐことができるらしいです。 NMNは

【毎日短歌】コナラの一せう

1) 風に落つコナラの房の一せうがのり弁当を飾っているのみ 嘘みたいに落ちてくるコナラの枯れた房。 弁当の中に落ちてくるのは正直勘弁してほしいけど、その一生を思えば。 (人生最後がのり弁当の上か…) 2) 三年間僕を運ぶ自転車がタイヤを曲げて痴話喧嘩中 ベキッ 「えっ、なに」 キュイキュイキュ(私知らない) 「漕ぐたびに変な音なるんだけど」 キュイキュイキュイキュイキュイ、キューイキュイキュ!(普段からあなたが点検しないから!) 「あー、タイヤ曲がっちゃった

【毎日短歌】ボクハサイキンオモイマス草

1) 眼の前の綺麗な花の名を知りたいとボクハサイキンオモイマス 最近まわりの草花に興味が湧いてきました。 素敵な花の写真とともに短歌をお読みになってるnoterの皆さんの影響を、がっつり受けまくってます。(笑) なーんにも分かんなくて悔しいのでとりあえず、僕のことをボクハサイキンソウオモイマス草と名付けます。 (人の気持ちを知りたいサイボーグみたいな歌になっちゃってる…?) 2) ハーフィズの詩を公園で朗読しそこらの鳩に恋語る昼 僕の大好きな詩人。ハーフィズ。 14

【毎日短歌】「す」飯

1) 間違えて「す」飯で作ったチャーハンが意外に旨くて新レシピ入り 冷凍庫のご飯をチンっ! 油に生姜とニンニクを焦がし、卵を入れれば、いざ投入! 醤油を鍋肌に当て入れて、塩コショウ、山椒振って、よし。 水分飛ばしてる間に片付けしちゃおっかなー♪。 ん?「す」ってなんだ? これ、ご飯を包んでたラップだよな…? えーとこのご飯って、たしかこないだ手巻き寿司をみんなで食べたときの、、、。 あっ。 (意外と美味しかったです笑) 2) 図書館の本についたJの字の紐跡なでをり

【毎日短歌】犬に挨拶

1) 花筏を掃く婦人が犬に挨拶している日曜の朝 日曜は朝早くに散歩へ。 側溝に溜まった桜の花びらを掃いているおばさまが散歩中のしば犬に「あら〜」と。 主人じゃなくて犬に挨拶!? 微笑ましい春の朝です。 2) ユーチューブ見ながら剃れば眉消えてメイク挑戦、両津勘吉 やっちゃいました…。 大爆笑の母。 何笑っとんねん! 3) 階下から響く脈絡不明の大声に苛まれている夜 父、母が何かを言う声。 吃音持ちの弟が泥を吐くように出す声。 その場にいればなんてことない普通の