はじめに

　本稿は連載『素人による電子工作の学習記録』の５回目です。前稿の４回目では、ロータリーポテンショメーターを用いてLEDの光度を調整させる方法に関して学習したことを述べました。そして５回目の本稿では、３つのロータリーポテンショメーターを用いてRGB LEDの点灯を調整させる方法に関して学習したことを述べます。　

用いた部品

　今回は下記の(a)-(g)に示した部品を用いました（図1を参照）。(e)に挙げたRGB LEDのRGBとは、Red、Green、Blueの頭文字を表しており、これらの色は光の三原色にあたります。なお、(g)ロータリーポテンショメーターに関しては前稿の４回目をご覧ください。

(a)コントロールボード× 1
(b)ブレッドボード× 1
(c) USBケーブル× 1
(d) Jumper M/M × 15
(e) RGB LED × 1
(f) 抵抗 220Ω × 3
(g) ロータリーポテンショメーター× 3

電子回路の構成

　電子回路の構成は図２の通りです。今回の目標は、図２にある３つのロータリーポテンショメーターを調節して回すことで、RGB LEDを任意の色に点灯させることです。

プログラム

　プログラムは下記の通りです。なお、本プログラムで用いた関数はこちらのURLから参照できます。

int LED_pin_R = 11; 
int LED_pin_G = 10;
int LED_pin_B = 9;

void setup(){
  pinMode(LED_pin_R, OUTPUT);
  pinMode(LED_pin_G, OUTPUT);
  pinMode(LED_pin_B, OUTPUT);
}

void loop(){
  int ADC_value;

  ADC_value = analogRead(A0);
  analogWrite(LED_pin_R, map(ADC_value, 0, 1023, 0, 255));

  ADC_value = analogRead(A1);
  analogWrite(LED_pin_G, map(ADC_value, 0, 1023, 0, 255));

  ADC_value = analogRead(A2);
  analogWrite(LED_pin_B, map(ADC_value, 0, 1023, 0, 255));  
}

RGB LEDの調整

　結果は図３-６のようになりました。これらの図において、右側のロータリーポテンショメーターが赤色のLED、中央のロータリーポテンショメーターが緑色のLED、左側のロータリーポテンショメーターが青色のLEDに対応しています。
　図３-５は１つのロータリーポテンショメーターのみを回した場合を表しており、赤、緑、青の単色でLEDがそれぞれ点灯しています。一方、図６では３つのロータリーポテンショメーターを任意に回した場合を表しており、光の三原色によると、各ロータリーポテンショメーターの回し方を調整すれば大抵の色を表すことができるようです。

後記

　本稿も5回目となり、素人ながら少しずつ電子工作らしいものを読者の皆さんにご覧いただけるようになった印象を受けています。本連載の１回目でも述べた通り、私はFreenoveの電子工作キットに付随する電子版のチュートリアルを用いて電子工作の学習をしているのですが、本稿でこのチュートリアルの1/3までの学習を終えたことになります。やはり、読者の皆さんに学習過程を公開することで、三日坊主の私でも電子工作の学習を続けられていますね（詳しくはこちらの記事をご覧ください）。　
　『素人による電子工作の学習記録 』は次回の6回目に続きます。どうぞ引き続きお付き合いください！

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