10ヶ月ぶりの再会は、お互いの中間地点の駅で待ち合わせた。

何であんなひどいことされた人に会おうとしてるのかなと不思議な気分だったが、本当に占いが当たるのか試してみたいだけだと自分に言い聞かせた。

改札に彼が立っていた。
ちょっと太ったな。

久しぶり。

近くのお店に入り、お互いの近況を話した。
懐かしい気持ちになったが、緊張や気まずさは一切なかった。

どうして急に連絡してきたのか聞かれたが、占いで…とは言えないので、とりあえず「なんとなくと」答えておいた。
(よく考えたら、彼から連絡きたとき「なんとなく連絡した」て言われて、私ブチ切れてたな)

お店を出て歩いていると、彼から唐突に聞かれた。

「俺たちやり直さない？」

はやっ！！！
本当に感覚で生きてる人なんだよね。

確かに今日会ってみて、やっぱり居心地いいなーと感じた。
とはいえ、私には前回のトラウマがある。
簡単によりを戻してまた傷つけられたら、今度こそ生きていけない。

早くない？
前みたいにまたすぐ別れたいって言うんじゃないの？

「絶対別れないとは言えないけど、同じ間違いは繰り返さない」

いや、そういう時さ、女子って根拠のない「一生大切にする」が欲しかったりするよ。
そこの正直さ求めてないよ。

てか関西に帰る時期ってまだ決まってないの？

「…4ヶ月後に帰る」

えーーーー！！！
じゃあ付き合ったら4ヶ月で私も関西行くことになるの！？

「まぁすぐにじゃなくてもいいし、遠距離でもいいで」

いやいや、遠距離とか無理。
ちょっと考える。保留で。

と、一旦保留にはしたものの、正直答えは決まっていた。
この気持ちを文字にするのはとても難しいのですが、彼のことが好きすぎてとか、何が何でも結婚したくてとは違う。

あー私この人と結婚するんだなー

と考えたときに、しっくりくるというか、違和感がないというか、自分に巡ってきた波に自然に乗っている感じ。

その後、トントン拍子に話は進み、復縁から半年後に私は仕事を辞めて関西に移住。
無事、入籍を済ませ、その1ヶ月後に妊娠。現在に至る。
https://note.com/hakata_odeko/n/n7623259d424c

思い返すと怒涛の約1年半でした。

次回は長く険しかった婚活の記録⑰【電撃婚は正しかったのか？】について書いていきたいと思います