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図書館に行ってきた 28

マスカレード・ナイト 東野圭吾
前回のマスカレードホテルは映画も観た。なので今回は頭の中に木村拓哉と長澤まさみが出てきた。
前作をしっかりとなぞった感じで、それはそれでよかった。動機はもっと違うのは考えつかないのかな、と思ってしまう。

スリーピング・マーダー アガサ・クリスティ
マープルシリーズ最終話。面白かった。
好奇心いっぱいの若夫婦を心配して見守るマープル。
関係者との何気ないお喋りから犯人を見つけ、証拠がないから次の被害者を予想して先回りして撃退する。
最終話が一番元気なマープルおばあちゃんだった。
次はポワロシリーズ読みます。

警視庁草紙 下 山田風太郎
上巻の痛快さは無くなり歴史的要素が濃くなる。時代背景が前後して理解するのが難しい。
大まかには江戸の町奉行と明治の警視総監の争い?みたいな感じだったのに、最後は西南戦争へと、誰もが歴史の大波に飲み込まれていった。
壮大で深みがあって洒落ていて面白かった。

ギフテッド 山田宗樹
作家さんの作り込まれた下書きが見え隠れする、誘導されてる感があった。一般人の非ギフテッド側の視点があれば深みが増したかな。途中から颯斗の視点が描かれなくなったのが残念。
ラストの議長の発言はとても良かった。その為の物語だったのかなと思った。
高野和明さんのジェノサイドを思い出した。あれは名作。

縁切り上等 新川帆立
離婚弁護士とその周りにいる人がそれぞれ語り手になっていく形。それぞれの気持ちが描かれていてわかりやすい。そしてキレイにまとまっていて読みやすい。
こんなに簡単じゃないとは思うけど、簡単にしていかないとどこまでもややこしくできるのか離婚かな、と思った。

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