「人身売買・人身取引と闘う会」を設立したい

皆様は、「人身売買」をご存知でしょうか。

「人身売買(Human trafficking)」とは、その名の通り、「人間を、人格を認めず、物と同じように売買すること」です。

想像しただけでも恐ろしくなりますよね。

また、これと似たもの(というか中身は全く同じと言ってよい)に、「人身取引(Human trafficking)」があります。ちなみに、英語ではどちらも「Human trafficking」と呼ばれます。

United Nationsの人身取引議定書によると、人身取引とは、「搾取の目的で、脅迫、暴力その他の強制力、誘拐、詐欺、欺もうなどにより、人を支配下に置き、輸送し、引き渡し、かくまい、又は引き取ること」とされています。

どちらも、私たちは絶対に許すことができません。

生命が取り引きされ、売買され、搾取され、虐待され、破壊される無情な人権侵害である人身売買・人身取引は、世界で最も恥ずべき罪悪の一つです。影響を受けていない国は一つもなく、数百万の生命が危機に瀕しています。私たちは団結して立ち向かい、問題にスポットライトを当て、人身売買・人身取引を行うマモノたちを刑務所に送り、被害者と危機にさらされている人々を保護し支援を提供しなければなりません。

人身取引で搾取が行われる分野は多岐にわたります。2011年に見つかった被害者のうち53パーセントは性的搾取、40パーセントは農業、園芸、建設、劣悪な環境での繊維生産、ケータリングやレストラン、娯楽サービス、家庭での強制労働などに従事していました。強制結婚、臓器の摘出、非合法の養子縁組、物乞いや子ども兵士としての子どもの搾取など、他の形態の搾取も見られます。

これはなんと恐ろしいことでしょう。私が被害に遭ったら、間違いなく生きる自信を失くすと思われます。

現在、人身売買・人身取引の撲滅・根絶に向けて、多くの国際団体が活動しています。ただ、未だに人身売買・人身取引は無くなっていないのが現状です。この物語を変えましょう。

日本も人身売買や人身取引(Human trafficking)と無縁ではありません。わかっているとは思いますが。

さて、Human traffickingを一刻も早く日本及び世界から撲滅・根絶しないといけません。そのために私たちができることがあるでしょう。

まず、日本の制度そのものに問題があるのではないか、と考えます。

「外国人技能実習・研修制度」をご存知でしょうか。この制度がHuman traffickingの温床になってしまっているという指摘があります。ご指摘いただいた方々には誠に感謝しております。

外国人技能実習制度においては、最低賃金を下回る低賃金や、光熱費名目での給料天引き、暴力やセクハラなど人権侵害が常態化しています。悲惨な労働環境に耐えかねて失踪する実習生は年々増えており、今年前半だけで4279人に達しました。失踪した実習生に対する入管による聞き取り調査455人分を野党が分析したところ、天引き後の平均時給は452円、8割以上が最低賃金未満である違法な実態が判明しました。
その中には、週130時間(1日19時間、休日なし)もの労働を強いられたにもかかわらず、月給は9万円・時給換算で193円という、最も深刻な奴隷状態としか言いようがない例さえありました。

この状況から被害者を救うために、外国人技能実習制度は、直ちに廃止し、現在受け入れ済みの実習生については、実習生個々の希望に添った形で、技能を学べる場所の提供や雇用の保障など、可能な限りの救済措置を提供することを私は求めています。

また、Human traffickingを防止するために、国際的な条約を作り、犯人がどこへ逃げても逃げきれずに無期懲役などの重刑に処されるようにすることも対策の一つです。

アメリカ合衆国国務省は、「人身売買に関する年次報告書」を毎年発表し、Tier2 WatchListと最低ランクのTier3は監視対象国としています。アメリカの貿易促進権限法で、Tier3の国との通商協定を結べないことになっており、例えばTier3の国はTPPに加盟できないようになっています。

国務省報告書の分類は以下の通りです。
Tier1 基準を満たす
Tier2 基準は満たさないが努力中
Tier2 WatchList 基準は満たさないが努力中で被害者数が顕著、かつ前年より改善が見られない、または次年以降の改善を約束しない
Tier3 基準を満たさず努力も不足

私としては、このアメリカ合衆国国務省の分類をUnited Naitionsの指標とし、人身売買を発見したら、犯人をTier1の国々に引き渡すことを推奨し、犯人の裁判で証人となった人間、及び通報者、被害者にはTier1の当該国の永住権を与えることが妥当と考えます。

現在の日本のHuman traffickingに対する刑罰は、甘すぎます。

単純買い受けの場合、最長でも5年の懲役にしかならないんですよ!どう思いますか?長期を10年としている窃盗罪より軽いんですよ。明らかに罪刑均衡の原則を逸脱していると思いませんか?

アメリカやイギリスの場合、目的が何であれ、人身売買は最高で無期懲役に処されます。日本も見習ってほしいものです。また、これと同時に、誘拐・強姦・傷害致死などの重罪の最高刑も無期懲役にしてほしいものです。

また、イギリスでは、無期懲役で仮釈放するまでの年数は、裁判所の方で決めます。私としては日本はイギリスを見習い、無期懲役で仮釈放するまでの年数は、長い順に、強姦致死>殺害目的の誘拐や人身売買>強姦及び強姦致傷>性犯罪目的の誘拐や人身売買>それ以外の誘拐や人身売買>傷害致死が妥当と考えます。

人身売買の中には、有期刑では済まされないものも当然あるはずです。例えば、20人もの人を物のようにコンテナに詰め込んだ奴が有期刑になると、ぞっとします。

人身売買の抑止のために、私は弁護士を通して、一つの会を設立しようと思っています。会につける名前はもう決めてあります。その名の通り、「Human traffickingと闘う会(Meeting to fight human trafficking)」です。

お忙しい中、記事を読んでくださり、誠にありがとうございました。私の記事を、犯罪の抑止に役立てていただけたら誠にありがたいです。






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