俳句 小寒


俳句を作りました。
今回は一句です。詩を添えました。

俳句

冬の暮れ 浮かび上がるや 船泊

冬暮れて
日が沈む

辺りはオレンジの
光があふれる

近くに大きな雲が横たわり
光を遮る

大きな雲の上にはまだ
青い空が広がる

雲を挟んで
オレンジと青が
くっきり分かれる

ピンクに染まる雲は
青い空で映えている

やがて日は沈み

紫色に空は染まり
紫色に雲も染まる

その空を
雁が一羽だけ横切る

その先には
昔あったという船泊

夕闇に浮かんでた

100年前は栄えていた
この場所も

今はひっそり佇んでいた


時候は以下の通りです。
・小寒(しょうかん)
 二十四節気の一つで、新暦一月
 五日ごろにあたる。寒の入りの日。
 いよいよ厳しい寒さに向かう。
季語は以下の通りです。
・冬の暮
 冬の日の夕方。日が短いので早くから
 電灯がともり、空には寒々とした星が
 輝き出す。

角川文庫 俳句歳時記 冬

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