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俳句 啓蟄


俳句を作りました。
今回は一句です。詩を添えました。

俳句
満開や 距離を縮める 梅見かな


梅の花が見ごろを迎え
桜を思わせる咲きぶりに
多くの人が花を見上げる

寒さに開放される喜びに
やっと出会えた嬉しさに
見上げた顔を綻ばせる

穏やかな日差しと
柔らかな風が
明るい春を予感させる

公園に集まる人たちに紛れ
つかの間の喜びに浸ってる


時候は以下の通りです。
・啓蟄(けいちつ)
 二十四節気の一つで、三月六日ごろである。『滑稽雑談こっけいぞうだん』 には、「月令がつりょういわく、 仲春の月、蟄虫ちっちゅうみな動き、 戸をひらきて始めて出づと」 と出ているが、蟄虫とは、土の中に冬眠していた虫のことである。そんな蟄虫が穴から出てくることである。 

季語は以下の通りです。
・梅見(うめみ)
 花らしい花の少ない春先に、清楚で香り高い花を開く。梅見は、寒気の残るなか、梅林を逍遥しょうようし、静かに風情を楽しむ。近世までの梅見は、男女が逢う機会であり、艶っぽさがあった。

ハルキ文庫 角川春樹編 現代俳句歳時記 春より一部抜粋

 ※逍遥:散歩。

(広辞苑)


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