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かわいい仏さんが大集合してる東京ステーションギャラリー

東京ステーションギャラリーで2月12日まで開催している、展覧会『みちのく いとしい仏たち』を見に行ってきました。その時の様子は、下のサイトに書きましたので、ぜひ読んでもらえればと思います。画像多めで文章少なめなので、いつもよりも読みやすいと思いますw

観覧した感想については上の記事の通りですが、わたしの好みのど真ん中の愛嬌たっぷりの仏さんばかりで、展示室を巡っている間は終始ニコニコしてしまいました。

もともとわたしは、油断すると顔がニヤけているように見えてしまうようなので、「ヤバいヤバい」と思って顔つきを引き締めるように心がけるのですが、おそらく傍から見たらニヤけていたと思います。

そんな、心がとてもほぐれる展覧会でした。

その日は、同展の監修者である弘前大学名誉教授の須藤弘敏先生が、作品解説をしてくれたのですが、たびたび「とにかくかわいいんですよぉ」と愛情たっぷりにお話されていて、普段はやさぐれ気味の聞いているこちらもハッピーな気持ちになりました。

この展覧会、これまでに岩手県立美術館と京都・龍谷ミュージアムを巡ってきて、今回の東京ステーションギャラリーが最後となります。週末や祝祭日にどれくらい混むのか想像できませんが、もし混んでいても、譲り合いながらみんなが気持ちよく観覧できるように心がけたいものです。そうしたら、見終わったあとに皆が優しい気持ちで帰途につけると思います。

(館内は撮影禁止です)

■かわいい仏さんは、ほかにもあった!

その須藤弘敏先生が解説の中で「こんなにかわいい仏さんは、ほかにはないです!」とおっしゃられていたのですが、それは仏師や坊さんが作ったものではない民間仏の中では……という話でした。

でも、“かわいい仏さん”は、ほかにもありますよね。

少し調べていたら、伊豆下田にある上原美術館で、そうした仏像を集めた特別展『きれいな仏像 愉快な江戸仏』を、2023年の春に開催していました(既に終了しています)。

伊豆かぁ……ほとんど毎年のように一度は行っていますが、海水浴というかシュノーケリングが主な目的になっているので、同館を訪ねたことはありませんでした。完全にノーマークでしたね……。

「きれいな仏像」部門については、まぁ想像どおりの感じの仏さんたちですが、下田界隈のお堂などに納められているという仏さんたち「愉快な江戸仏」は、かなり独特でかわいらしい表情をされています。これらが仏師やお坊さんたちによって作られたものとも……思えないのですが、同館学芸員の方や前述の須藤先生に聞いてみたいところですが……どうなのでしょうか。

《誕生仏》河津町
《不動明王像》南伊豆町
《地蔵菩薩像》河津町

まだしっかりと見られていないのですが、同館のYouTubeチャンネルでは、開催されていた特別展を、学芸員の方が説明されています。

こうした地元のお寺やお堂に納められている仏さんたちは、なかなか味があって良いですよね。ただ……ちょっと怖いなぁと思うのが、やはり盗難ですね。こうしたお寺やお堂は、基本はオープンマインドなところが多いですよね。オープンマインドというか、特に盗難対策をされていないというか、お寺やお堂によっては、施錠されていないところも少なくない印象があります(あくまで印象ですけど……)。

間違って、こうしたローカルなご当地仏像が大ブレイクしてしまったら……そして今までお堂などで地元の方々が気軽に拝めていた仏さんたちが、美術館などに収蔵されるようになったら……ちょっと悲しいなと。と言いつつ、展覧会があれば広めたいし、記事を書いたり、こうしてnoteに書いてしまっている矛盾も感じてはいるのですが……。ということで、本当は記さなければいけない、仏像の所蔵先についてはあえて記さないことにしました。

(指定の有無に関わらず)文化財などの盗難は、各地で起こっています。それは対馬だけではないし、そうした大半が(推測でしかありませんが)日本人によって盗まれています。記憶に新しいものだと、長野県の善光寺にある「びんずる木像(賓頭盧びんずる尊者)」の盗難事件がありました(刑事責任能力に問題があるとして不起訴)。大きな寺院でも、そうなのですからね……。同寺の場合は、像が動かされると関係者にすぐに通知が届くという防犯対策を取るようにしたということですが……まぁ有効性がどれくらいあるかは別として、今ではコストも様々な防犯機器があるので、できるだけ対策をとっておいてほしいなとも思います。

とりあえず上原美術館で開催された『きれいな仏像 愉快な江戸仏』展の、図録というよりも小冊子を、今でも購入できるのかを同館に問い合わせてみました。ワクワクッ


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