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『恐竜博2023』を観てきたら、それは「最強王決定戦」でした! @国立科学博物館

今年もやってきました、国立科学博物館科博=カハクの恐竜博の季節です。恐竜博に限りませんが、科博の特別展は、わたしのような、普段は子育てに積極的ではない父親にとっては、ボーナスみたいなイベントです。

なぜって、自分も楽しめるうえに、子供を連れていけば、なにやら子育てしている雰囲気を、主に妻にアピールできるからです。

科博の『恐竜博2023』は、Webサイトで予約するのが基本です。当然、「今日、恐竜博にでも行ってみる?」なんてノリで、Web予約しようとしてもほぼ取れません。ということで、「とりあえず科博へ行ってみて、当日分が買えるか聞いてみよう!」っていうことで、科博へ行ってきました。

いつもどおり入口の前に立っている係員さんに「恐竜博、予約していないんですけど、入れます?」と聞いてみると、「いまちょうど空いていますからどうぞ」と言われて、すんなりと通してもらえました。

ラッキー! と思いながら特別展専用のチケット販売所でチケットを購入しながら思いました……けっこう当日販売分の枠が広がったのでは? ということ。新コロ禍の特別展は、現地へ行ってもかなり入りづらかったし、前回の『毒』展だった何時間か待たされました。今回は午前11時頃に行きましたが、そんなに空いている時間とも思えません。それなのに、スル〜っと。

いちおう数週間前から、NHKスペシャル『恐竜超世界2』を家で観て、今回の恐竜博2023に備えておいたつもりなのですが、やっぱり子供よりも本気度が足りなかったと反省しました。今回の企画展のテーマが、さっぱり分からず……とにかく「ズールどこ? ズールはどこだ!?」と、息子につぶやいては、鬱陶しがられました。

ということで、いまさらですが、今回の『恐竜博2023』のテーマは、「攻め」と「守り」を切り口にしているそうです。まぁ児童書では「最強王決定戦!」や「頂上決戦!」的な本が大流行ですから。恐竜博でも「攻めのズールと、守りのゴサウルスの頂上決戦!」または「肉食恐竜マイプ・マクロソラックス vs ティラノサウルス・レックス」というのが最大の見せ場です。

なのですが、もちろん会場に入っても、ハイライトはいきなりやってきません。まずは恐竜界隈の近年の研究成果が展示されていますが……一部の大人を除いては、主に骨格標本を眺めていくだけ……という感じです。もちろんそれでいいんです。多くの子供の数%だけでも、強烈なインパクトを受けてくれれば……ということで、息子はそれほど……という感じでした。

それにしても……上の写真の骨格標本は、どうみても「ステゴザウルス」だと思われるのですが、解説パネルには「ヘスペロサウルス」と記されています。さらによく見ると「ステゴサウルス科」と書かれているのですが……最近は、以前と比べてレベルが高いなぁと感心してしまいました。

ヘスペロサウルスは、皮骨(プレート)が楕円形で、ほかのステゴサウルス科と異なるそうです。むずいな……。

福井で観たはずの「フクイラプトル」も来ていました!

それにしても恐竜の分類って、すごく長いですね……こういうものなのか? 竜盤類・獣脚類・テラヌラ類・コエルロサウルス類・テラノサウルス上類・メガラプトル類。

でた! 「アニマンタルクス」!

よく知りませんが、むちゃ強そうな見た目です。解説パネルには「ガンマ線検出器で放射線量の高いところを掘ってみたら、アニマンタルクスが発見されたエピソード」があるそうです。謎すぎる!

そしてハイライトの1つである「ズールvsゴルゴサウルス」です。今まで恐竜最強と言えば、ティラノサウルスな感じがしていましたが、いやいや見た目で言ったら、このズールもすごいです。なにこの背中の突起は!

息子も、ズールの尻尾の先にある棍棒こんぼうを指差しながら、「あそこを、ガーン! って敵に当てて倒すんだよ!」と、父親の僕の腕をパーン! と叩いて説明してくれました……コンニャロ!

そして下の写真は、「肉食恐竜マイプ・マクロソラックス vs ティラノサウルス・レックス」。

撮影ポイントとして人気だったので、嫌がる息子を振り向かせて撮っておきました。

恐竜とは別に……というかこれも恐竜なのですが、個人的にちょっと気になったのが、「サイカニア」という種の頭骨でした。撮ってきた写真を見ると「なんでこれを撮ってきた?」という感じなのですが、思い出しました……なんか現地で見た時には「土偶でこんな形なかったっけ?」って思ったんですよね。縄文人って、わけの分からない形の土偶を作っていますが、もしかすると半魚人ならぬ半恐竜人のようなものを形作っていたのかもなと……。

最後に(なぜか)スミソニアン博物館の偉い方っぽい人の言葉が掲げられていました。良い言葉です。


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