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「秋を感じる食べもの」といえば?

先日、キノコごはんを炊きました。
天然もの、という訳じゃないですがやっぱり秋らしくて、いいもんですな。秋鮭の焼いたのなんか合わせたら、さらに心浮き立つこと間違いなし。サンマの焼いたのもいいですね。栗ごはんも食べたいぞ……と次々に浮かぶ。
食欲の秋、天高く馬肥える秋とはよく言ったもんです。

「秋の食」といえば、みなさんは何を思いますか? 毎度ながら知りたくなったので、今回もアンケートをお願いしました。

Q:「ああ、秋だ!」と思う食べものって、ありますか?
「これを食べないと秋が来た気がしない」「これが店頭に並ぶと、秋だなあ…と思う」というようなものを、お住いの地域、またはお育ちの地域と一緒に教えてください。

複数回答OK、総計89リプライ、プラス引用RT十数票でコメントいただいたものを以下にまとめてみます。

全国的なもの

1位 栗  28票
2位 サンマ 22票
3位 柿 13票
4位 梨 10票
4位 サトイモ 
6位 新米 8票
6位 ブドウ
6位 リンゴ
9位 ギンナン 6票
9位 キノコ(マイタケ、その他)
9位 サツマイモ(焼き芋を含む)
9位 食用菊
13位 生スジコ 5票
13位 マツタケ
15位 アケビ 4票
15位 早生みかん
17位 黒枝豆 3票
17位 戻りガツオ

以下:ムカゴ、百合根、イチジク、ユズ、カボス、ザクロなど。

こういうときは1位~3位の写真をいれるもんでしょうが、手持ちになかったのでブドウのカットを。文字ばっかりでもさびしいしね。
コメントは以下の県別のところに入れていきます。

各地別

〇北海道

同様のかたは多かったです。

「生スジコを見ると、もう秋かぁ…と思う」
「いくらの醤油漬けです。生筋子を買って自家製のを作ります。あと、六花亭の栗きんとん」(札幌市のかたより)
また、
「北海道壮瞥町は『くだものの里』と言われます。ぶどう🍇、りんご🍎などなどが道の駅やくだもの街道に並び始めると、秋だな〜〜って思います!」とも教えていただきました。

〇秋田県
・新米のきりたんぽ
「スーパーの試食が、きりたんぽ鍋やだまこ鍋になって」くると秋を感じられるよう。リアルなコメントだなあ。
だまこは新米を粒が残るぐらいについて、丸めたもの。スープや具材はきりたんぽのそれと同一です。きりたんぽより手軽で、私も大好物! 詳しくは以前にこんな記事を作ってますので、よかったら。

〇岩手県
芋の子汁
東北各地でつくられる、いわゆる「芋煮」の一種。サトイモがごろごろ入っているのが共通ですが、他の具材や味つけが各地で違うんです。
このかたは三陸のほうで、昆布だしに醤油の味つけ、鶏肉やキノコ、ネギなども入っていたよう。「二子のサトイモが特においしくて有名」とのこと。「粘りが豊かでやわらかくて、他のサトイモにはない食感」とJAのサイトにもありました。うーむ、食べてみなければ。

〇宮城県
蔵王産のサトイモ
仙台のかたから。「蔵王のサトイモがでると芋煮をつくります。味つけは味噌で、肉は豚肉」と詳しく教えてくれました。
また別のかたは、

わかります(笑)。
きっと「芋煮会を一度はしなければ秋は始まらない」ってことなんだろうな。私は一体何年芋煮会してないんだろう…さびしい。

あと、福島県相馬市のかたからも「うちの芋煮も豚で味噌味です」と情報が寄せられました。

はらこめし(2票)
宮城からは郷土料理もエントリー。
「秋鮭とすじこが店頭に並ぶとつくります」
鮭のアラを煮てだしにして、それでお米を炊き、ほぐした身とイクラをたっぷり混ぜ込む料理です。うまいんだよー。

〇山形県

アケビのこういう食べ方、東北の一部や下越地方で聞きますね。山形県東根市のサイトのレシピを貼っておきます。

「我が家では突然の来客に備え、肉詰めしたものを冷凍している」ってすごいなあ。アケビは千葉、香川からも挙がりましたが、こちらは果実としての食用のよう。

〇新潟県
・かきのもと(食用菊)
「子供のころから秋の食卓には菊の花(かきのもと)のお浸しが小鉢に盛られ、赤紫色の鮮やかな色どりを添えてくれていました。シャキシャキした食感が大好きです」
「菊のおひたしには刻んだクルミのトッピングが必須でした」

西日本では食用菊、ほとんどなじみのないものでしょうかね。最近はフレンチやイタリアンなど、サラダなどの飾りに使われることも増えています。

こちらは秋田産の黄色い食用菊。さっきスーパーで1パック100円だったので買ってきました(10/20)。酢の物にしようか、おひたしにしようか。

〇福井県

「すこ」という郷土料理があるんですねえ。勉強になりました。

〇長野県
・マツタケ
「地元の名人が朝採ってくる新鮮なマツタケがスーパーに並び出すと秋が来たと思う」

〇岐阜県
・栗きんとん
おせちに入っているのではなく、栗を炊いて茶巾しぼりで仕上げる中津川地方の郷土菓子。『すや』さんとか有名ですな。地元のひとはそれぞれにひいきのお店があるよう。手作りされるかたも。

〇山梨県
・小赤(こあか)
「小赤が魚売り場に並ぶと秋を感じます。小赤とは小型の赤貝、サルボウガイのこと。大根おろしでいただきます。小さいのでひとり30個は食べます」
山梨は煮貝といい、海のものが根付いていて面白いですね。ツイッター検索したらマキタスポーツさんも絶賛していましたよ、小赤。

〇千葉県
・落花生の新豆
「千葉県に住んでいると、やはり落花生の新豆が出ると秋だな~と思う」
納得。また、千葉からはこんなご意見も。

アケビがとれる森が近くにあるなんて、豊かですよ。千葉は水産王国でもあり、野菜や果物の生産量も多い。最近とみに興味をひかれる県です。

〇茨城県
・サンマと栗
「港よりの出身。やはり秋刀魚ですね。3匹100円くらいだったから、今は東京ですが、安売り120円でも、まだまだ高く感じます。あと、台風の次の日に、早起きして母や兄弟と山栗を拾いに行ったのが子供の頃の茨城での思い出です。小さいし、茹で栗にするとかなりの確率で虫が入ってました」

〇神奈川県
・早生みかん
「秋の運動会に母がよく持ってきてくれました」逗子のかたより。

もちろん早生みかんは各地でつくられているもの。いろいろな所から同様の声が寄せられました。「秋の運動会で食べた」というかた、多かったですねえ。
「運動会のテントでよく食べていました。皮をむいた時のあのにおいがどこからともなく漂ってくると、あぁ秋が来たなぁと思います」
こちらは広島のかたより。文から「そのとき」が見えてきますね。

〇京都府
・栗
「皮むき憎し、栗愛しのアンビバレンツな喜び」
わかるなあ、このコメント。
「大枝の富有柿、丹波の栗、丹波の黒枝豆」と詳しく教えてくださったかたもありました。

〇大阪府
「市内ですが、渡り蟹と土瓶蒸し、シメジご飯といったところでしょうか」

〇和歌山県
「和歌山県南部です。サマツ、とこの辺りで呼ばれる松茸のニセモノのようなキノコがあり、旦那がよく採りに行きます。サマツの炊き込みご飯や
お吸い物をいただいたときに秋が来たなと実感します」

知りませんでした。検索してみれば「マツタケより早いから早松(さまつ)」という記述が。

〇岡山県
「サワラとワタリガニ。サワラは今は春にも食べますが、小さい頃はお祭りの季節になると刺身やら酢漬けやら煮付けやら、ほぼ毎日出てました。
ワタリガニも茹でてほじって食べてました」
「岡山の真ん中あたり。父が山へキノコ採りへ行き、クロカワとか多種多様なキノコを採ってきた。母がキノコ、根菜、牛肉で混ぜごはんをつくってくれた」
なんともおいしそうな秋の思い出2つ。

〇高知県
・ユズ、サツマイモの茎
「柚子は庭先に植えてあって、秋口の青柚子から少しずつ捥いで使い、黄柚子になりきった冬にみんな絞って塩を加えて貯蔵し、春夏に使いました。さつまいもの茎も懐かしい実家の秋の味です。さつまいも収穫後に柔らかい茎を選んで、炒め煮にしたり」
先日高知に行ってきたんですが、サツマイモの茎をたしかにスーパーで見かけました。なかなか外では食べられないかな?

〇愛媛県
・いもたき
「愛媛出身なので秋といえば里芋です。郷土料理のいもたきを食べると秋を感じます。今は他県なので毎年お取り寄せして楽しんでいます」
「いもたきのセットがスーパーに並ぶと秋だなあと思います」
漢字で書くと芋炊きで、芋煮のこと。東北の芋煮会と同様のイベントが行われます。ただ、愛媛は夜にやるんですよ。お月見から来ているようです。河原でやるのも芋煮会と同じ。一度体験してみたいんだよなあ。

さて、愛媛からはこんな「いかにも!」な声が。
「(秋になると)誰かが絶対にみかんを持ってきますね。喉が渇いたらみかんを食べろと言われるくらいこの時期からは愛媛ではマストアイテム!」

特産地って、親戚友人で誰かしら農家さんやら関係者がいて、おすそ分けが回ってくるんですよ。青森ではリンゴ、長野・山梨ならブドウ、岡山なら桃……なんて感じで。オンシーズンには「買うものではなく、もらうもの」なんてうらやましい言葉も聞かれます。
愛媛で、みかんのおすそ分けが行き合うさまが目に浮かびました。

さて、「秋を思う食べものといえば?」アンケート、とりあえず以上がまとめです。今年はまだサンマ焼いてないなあ。今晩さっそくおかずにしよう。

みなさんの「秋といえばこれ!」は、何ですか?

#食 #コラム #アンケート #秋  


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