元気の出ない日はカレーだ。

藤村公洋さんとのリレーコラム、vol.8

自分を上げたいときの食べもの
これをお題にしたんですね、景気づけの食べもの。そうそう、まさに今日そういうものが必要でした。春が近づいて来るころってどうにも気持ちが塞いでしまう日があるのですよ、心が萎(しぼ)んでしまうような状態。これがけっこう、つらい。

季節の変わり目はしょうがない、いわゆる「木の芽どき」……なんて言われますが、多くの人が体験することなんでしょうかね。ってなことをツイッターでつぶやいたら「季語には春愁(しゅんしゅう)、なんて言葉がありますよ」と教えてもらいました。辞書をひけば「華やいだ春の日にふと感じるもの哀しさ。または多くの人が青春時に持つ感傷的な気持ち」とある。うーん、素敵なこと教えてもらったな。@575_hakushi さん、ありがとう!

しかし前回の藤村さんのコラムは名作でした。ショートフィルムのようでね、なんとなくジャームッシュ的映像で脳内再生しつつ(はい、モノクロ映像です)。その女の人の顔が見えないってのがいいじゃないですか。オモニを演じるひとが重要だなあ。大鹿次代さんみたいな人に演じてもらいたい。未読の方は、ぜひ。

さて、自分を上げるための料理。私の口癖でもあるんですが、「元気の出ないときはカレー」なんですよ、とにもかくにも。それもスパイスがしっかり香るタイプのもの。自分で作るならクローブにカルダモンを強めにきかせ、さらにはニンニクとショウガのすりおろしもたっぷりと。
そして話はいきなり逸れます。ニンニクを切ってるとき、ゆびの腹についたニンニク香をそっと嗅いだりって……しませんか? 私はこれ毎度やってしまう。海外映画でドラッグやっている人のような仕草で(笑)。ニンニクパワーが鼻腔から直接吸収されるような気がして、これまたなんか元気出るんですね。

話をカレーに戻すと、スパイス香は私の場合、腸が動き出すというか、腸から元気になってくる感じがするのです。香りですから「鼻から脳」というラインも当然あって、脳と腸がダブルでエンジンかかって活性化してくる感じ。寝てる体を起こしてくれるけど、その起こしかたに無理がない。なんかだるいとき、しんどいとき、どうにも気持ちがなえるとき、軽く鬱っぽいとき、体がカレーを求めます。そういや先日もカレー作ったばかりだなあ。

私は生トマトをそのまま食べるのってあまり好きじゃないのですが、こんなふうにざくざく切ったのを熱いカレーやソース状のものと一緒に食べるのは好きなんです。カレーと食べるの、かなりおいしい。辛さが強いときなど特におすすめです。タイのレッドカレーなんかに合わせるのもいいですよー。レトルトに生トマト足すとフレッシュ感が増して、いいもんです。おいしさアップ。

そういやレトルトカレーも必ず常備してますね。作る気力もないときの私の元気ドラッグ、それがカレーだな。

さて、次のお題は何にしましょうか。うーん。「山菜で何か新しいメニューを作ってみる」なんての、たまにはどうですかね。あと、ハラミとサワーのうまいそのお気に入りの店、近々連れていってください。


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ありがたや…
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白央篤司

お熱いのはお好き?

フードライター・白央篤司と、バーテンダーで料理家・藤村公洋の交換コラム。週に1本更新(の予定)。
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