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【詰将棋】裸玉部

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スマホ詰パラの自作詰将棋に対してプロ棋士・窪田義行氏から根拠のない難癖をTwitter上で受けた(詳細は https://note.com/hal_coffee/n/ncadcf… もっと読む
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【続編:天王山裸玉への道】19.10.04. (x3_ヽ)_

1.双裸玉・裸玉探索の引き金はプロの難癖 詰将棋では、好手と好手順、趣向が作品の巧拙を判断する際の要素となっています。一つの作品について、この3要素の有無(〇✕)で分類するキャロル表を下記に示します。 この表は上下段で好手の有無を、左右列で好手順の有無を、内外枠で趣向の有無を別々のエリアに分けたもので、合計8つのブロックに区切られています。例えば、【好手〇・好手順〇・趣向〇】の三拍子揃った作品であればエリア①に、【好手✕・好手順✕・趣向✕】の何がしたいのかさっぱり分からない

【14ー2:「白銀航跡」4手目△6六玉の早詰変化】

検討中、局面に振った番号について同図の検討を避けるため、(※1A)や(※2AB)などの番号を振っていることをあらかじめ断っておきます。数字はそれが何手目であるかを表しています。例えば、初手の場合は1となります。数字の後ろには検討中に同図が発生するごとに異なるアルファベットを振って区別しました。振り方のパターンは下記の通りです。 詰方手番の不詰・玉方手番の早詰の省略について・盤上は同一ながら、詰方の持駒が少ない局面もあります。あらかじめ、持駒が多い方を検討済みだと持駒が少な

【14ー1:「白銀航跡」1~4手目】

検討中、局面に振った番号について同図の検討を避けるため、(※1A)や(※2AB)などの番号を振っていることをあらかじめ断っておきます。数字はそれが何手目であるかを表しています。例えば、初手の場合は1となります。数字の後ろには検討中に同図が発生するごとに異なるアルファベットを振って区別しました。振り方のパターンは下記の通りです。 詰方手番の不詰・玉方手番の早詰の省略について・盤上は同一ながら、詰方の持駒が少ない局面もあります。あらかじめ、持駒が多い方を検討済みだと持駒が少な

【14:可換双子】4六玉準完全作裸玉「白銀航跡」 24.05.01.

【回顧:「黄金旅程」】今回は「黄金旅程」5六玉|角金4銀桂3歩2(はる筆線屋、NOTE、2024.04.09.)の可換双子を見つけましたので「白銀航跡」と名付けました。世界の黄金旅程から連想して、空の彼方に最後の軌跡です。 【4六玉準完全作裸玉】「白銀航跡」玉が5六から4六に移動しましたけれど、持駒と4手目以降の手順が全く同じになってます。 盤面再生したい方は下記リンクより。 【幻の完全作手順】4手目△6六玉最初、自分は完全作裸玉として本作を検討していました。仮に4手目

【13ー2:「黄金旅程」3手目以降】

検討中、局面に振った番号について同図の検討を避けるため、(※1A)や(※2AB)などの番号を振っていることをあらかじめ断っておきます。数字はそれが何手目であるかを表しています。例えば、初手の場合は1となります。数字の後ろには検討中に同図が発生するごとに異なるアルファベットを振って区別しました。振り方のパターンは下記の通りです。 詰方手番の不詰・玉方手番の早詰の省略について盤上は同一ながら、詰方の持駒が少ない局面もあります。あらかじめ、持駒が多い方を検討済みだと持駒が少ない

【13ー1:「黄金旅程」1、2手目】

検討中、局面に振った番号について同図の検討を避けるため、(※1A)や(※2AB)などの番号を振っていることをあらかじめ断っておきます。数字はそれが何手目であるかを表しています。例えば、初手の場合は1となります。数字の後ろには検討中に同図が発生するごとに異なるアルファベットを振って区別しました。振り方のパターンは下記の通りです。 詰方手番の不詰・玉方手番の早詰の省略について盤上は同一ながら、詰方の持駒が少ない局面もあります。あらかじめ、持駒が多い方を検討済みだと持駒が少ない

【13:迂回あれども】5六玉準完全作裸玉「黄金旅程」 24.04.09.

【回顧:5九玉完全作裸玉の子作】逆玉座裸玉を投稿した際の逆算案に5六玉|角金4銀桂2歩2を挙げていましたが、実はこの予想は惜しいところまでいってたんです。 【5六玉準完全作裸玉】「黄金旅程」予想した持駒に桂をもう1枚追加すると、裸玉として成立することが判明しました。が、完全作ではなく、詰み上がり前に小さな迂回手順があります。区分上は準完全作ながら、完全作に結構近い裸玉だと思っています。珍しく変同がありませんでしたからね。それでは詰み手順に移りましょう。盤面再生したい方は下リ

【詰将棋】合駒稼ぎ迂回手順中に現れる復元型無駄合

作意手順天王山裸玉の候補図を検討をしているうちにとある現象が起こったので記しておこうと思います。 初形図より▲7七角▽6八歩▲5八金と3手進めて基準となるA図となります。予め、作意手順を記しておきます。 合駒稼ぎ迂回手順中に現れる復元型無駄合気になるのは、▲5八金とは戻らずにそっぽにいく▲5七金(B図)です。 これに対して玉方は玉を動かせば作意より早詰となり、また歩以外の合駒は同手数駒余りが玉方最長なので、最善手は▽6八歩(C図)です。 ここから詰方が詰める手段は唯一

【閏日記念】裸玉候補図5選公開

今日は閏日なので特別に裸玉候補図を5つ公開します。自分のよわよわPCを用いて脊尾詰で解図すると、すべて単一解を導出してくれました。いま自分は天王山裸玉をはじめとする五段目裸玉全般に注力しているので、興味がある方は完全作なのかどうぞ確認してみてください。仮に、余詰・変長・不詰の結果になったとしても、似たような持駒で完全作になる可能性がありますので根気よく探していきましょう。 【玉座裸玉】5一玉|角2金銀3桂歩3 【5二玉裸玉】5二玉|飛金2銀4 【5八玉裸玉】5八玉|飛角

天王山裸玉探索の軽い続報です。

以前アップした天王山裸玉第一候補図は9手目に余詰が見つかって一瞬にしてポシャりました。それ以来候補図となるような図を探索していました。一旦見切りをつけていた無大駒系の再探索、新たな角角飛系・角飛飛系の大駒3枚ゾーンを開拓しようとしましたが出口の見えない日々が続いていました。 結局、六段玉裸玉を見つけた時と同じ作戦で探索してみたところ、第二候補図が見つかりました。現在、最終手から初手まで遡るように検討していますが、収束部分に変同が1ヶ所見られる以外は8手目まで完全性を保ってい

【詰将棋】中村宜幹さんが六段目裸玉の紹介を?🤔

過去に、NOTEに投稿した六段目の完全作裸玉3作が創棋会通信+α Ⅱさま(2023年3月17日)の記事内で中村宜幹さんによって紹介されていたことを知った。詰将棋おもちゃ箱さまでお名前を見かけたくらいだったので検索してみると、令和3年度の看寿賞特別賞を受賞なさっているそうで普通に心臓がひっくり返った。 そんな詰将棋界のトップにいるような方に言及していただけるのは控えめに言っても恐縮するところがある。何せ自分は詰将棋界とは無縁のNOTEとかいうネット海の孤島で裸玉・双裸玉を探索

4五玉裸玉予想と天王山裸玉候補図の発見

4五玉裸玉の予想問題4五玉裸玉についての予想問題です。 【予想問題】上図は4五玉準完全作裸玉の候補図です。初手▲3七桂を唯一の正解手と仮定した場合、途中迂回手順があるものの下掲のリンク先手順で詰むことが分かっています。残りの初手▲3七桂以外の全候補手について検討し、4五玉準完全作裸玉が成立するかどうかを確かめなさい。ただし、余詰等があり裸玉作品として成立しない可能性があるものとします。 正直なところ、初手▲4九飛が余詰なのか、不詰なのか難解過ぎて判断できなかったので "予

4五玉裸玉探索進捗と天王山裸玉の挑戦

先日、天王山裸玉/3五玉裸玉と成り得る2手目途中図(玉方:4六玉、詰方:4七桂、持駒:飛2金2香歩)を2手逆算して成立するか確かめなさいと詰将棋界に問いかけた。初手と2手目の検討作業は、裸玉探索において最大の難所だ。裸玉1作あたりの検討にかかる時間のうち、各手数のおおよその内訳は次の通りになる。 低スペックのPCを用いている筆者の経験上、どんな裸玉作品でも最終手~8手目くらいまでは1日目でサクサクと検討が終わる。1 %は4~5時間に相当するといったところか。2日目には5手目

【問】2手逆算して5五/3五裸玉が成立するか確認しなさい

【問】上図は5五玉完全作裸玉、あるいは3五玉完全作裸玉に成り得る2手目途中図で、3手目以降は下記の詰み手順であることが分かっています。ここから2手逆算を試み、5五/3五裸玉がそれぞれ成立するのかを確かめなさい。ただし、両方とも変長、余詰、不詰等があり裸玉作品として成立しない可能性があるものとします。 気になる本 飛飛角角ものを作ってたから中身が気になりますねぇ。 スペシャルサンクス 窪田義行(空気から整えていく 環境派)峰王 尊師 拙エレベーター詰に対し、”詐術的印象