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HEY Bellingham

度々、マドリーの来夏獲得候補にあがるベリンガム。

個人的にはプレーを観れば観るほどにジダンを彷彿とさせる選手だ。

ボールの落とし方、視野の広さ、持ち運び、パスセンス。

その所作ひとつひとつがジズーを連想させるのだ。

また、標準的なボール奪取能力も備えており、長い脚を活かしたスライディング技術も好印象である。

フロレンティーノが欲しがっているというのも頷ける。

ちなみにイスコは脚の長さが足りず、また機動力の低さにより大きなインパクトを残すことが出来ずに終わった。

気がかりの部分をあえてあげるとすれば言語のところだ。

バーミンガム育ちの彼はドルトムントというイングランド国外のクラブでプレーをしているがドイツ語もまたゲルマン諸語に分類されるので英語圏のベリンガムにとっては修得することにさほど苦にはならなかったのだろうと推察している。

しかしラテン語となると話は変わってくる。

けっきょく10年近く在籍していたにもかかわらずスペイン語を話すことが皆無だったウェールズ代表がいたことは記憶に新しい。

逆にロドリゴが英語の勉強を始めた際、プレミア移籍かと騒がれたこともあった。

モドリッチはスパーズ在籍経験があり、クルトワ、リュディガーはチェルシーに所属していたことは周知の事実だ。

また指揮官のカルロに関してはスタンフォード・ブリッジ以外にトフィーズの監督として過ごしたこともある。

英国で生活をしていた選手や指揮官がいるのは心強いことではある。
とはいえ、積極的なコミュニケーション手段の取得は本人の意志次第となってしまうのも確かだ。

「実はラテン語話せます。」
となればもはや課題はマドリーが獲得し、チームカルレットにフィットするだけなのだが、果たして来夏はどのような結末を迎えるのだろうか?
期待して待ちたいと思う。

二人のスペイン代表

アンダルシアが産んだ新たな天才としてマドリーへやってきて早5年。
現行契約は2023年6月30日まで。

セバージョスにとっては勝負の半年となっている。
出場機会は後半の終盤以外にも起用されるようにはなっている。

しかし、個人的には高い技術を基礎としたプレーで、「そつなくこなしている」というようにしか見えない。

自分にはセバージョスは、本来のポテンシャルの40~60%を披露するに留まっているように感じるのだ。

もっとやれるはずなのに、場面によっては消極的なプレーを選択してアピールを及第点に押し留めていることも一度や二度ではない。

レンタル先のガナーズで魅せた輝きをマドリーでは発揮しきれていないのが現状だと感じる。

このままでは契約延長には漕ぎ着けても、ベリンガムがやって来た場合、その後の航海はまた大荒れの海が待っている可能性もあるのだ。

セバージョスと同じく2023年6月30日までの契約となっているアセンシオ。

アセンシオの評価ですらいまいちだ。

先日、途中出場で見事に結果を出したアセンシオも理不尽なミドルシュートで得点あげただけではマドリディスタは満足出来ないのだ。

それだけベルナベウの観客の要求は高い。

ベティコやマジョルキニスタを喜ばせたパフォーマンスでは満足できないサポーター達なのである。

レアルマドリードというクラブは常に全身全霊のプレーを求められるのだから。


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