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(無料全文公開)【複業・副業】ミレニアル世代がこれからの時代を生き抜くための教科書

追記 01:残りも全部公開することにしました(2018年12月24日)
追記 02:加筆修正して完成しました(2019年1月4日)

2017年3月から執筆しているnoteのマガジン「社会不適合者が生きていく話」が100記事を突破して購読者も続々増えてきたので、プレゼント企画を考えました(いままで3日坊主だったのですが1年続きました。noteの書きやすさに感謝)!生き方や働き方に不安や違和感を感じているあなたのお役に立てれば幸いです(お仕事依頼をご希望の方もお読みいただけると幸いです)。

※この文章は社会に適合できない僕が執筆しているnoteマガジン
社会不適合者が生きていく話」から5記事分を加筆修正して構成しています(お試し版では3記事分をお楽しみいただけます。続きを無料で読みたい方は文末をご覧ください)。

〇 こんな人におすすめです

・このまま会社員として働くことに不安や疑問がある人
・会社員をすぐやめる予定はないが、副(複)業やパラレルキャリアに興味がある人
・いつかは手に職をつけて個人事業主になりたい人
・個人事業主になったが仕事をもらうのに苦労している人
・個人事業主としての方向性が定まらない人

〇 こんなことが学べます

副業や複業をするメリット、デメリットとその方法
副業禁止の会社を説得して副業OKにしてもらった方法
個人事業主として生き残る具体的な方法

◯ みなさんの感想
(Twitterでシェアしてくれた方を随時紹介していきます)

〇 筆者はこんな夫婦です

そのちゃん
1991年生まれ。平日は気象予報士・デザイナーとして働くサラリーマン。休日は東京と京都を行き来するフォトグラファー、通訳案内士(社会人1年目に交渉の末、原則禁止の副業の許可をもらう)。副業、複業、パラレルワーカー。好きな食べ物は温泉まんじゅう。詳しいプロフィールはこちら

ありちゃん、ありんこ(ときどき登場)
1991年生まれ。大学卒業と同時に香川県高松市へ移住。25歳で古築の物件を購入、リノベーションしてシェアハウス(ありんこハウス)を開業。高松と京都を行き来してフォトグラファー活動を行う。詳しいプロフィールはこちら

00 はじめに

「会社員(公務員)として働くのがツライ」
(イメージと違った社会不適合かも・・・)

「個人で仕事がしたい」
(カメラ、デザイン、通訳ガイド、ゲストハウスなんていいな・・・)

「大切な人を大切にするために自由に使える時間とお金を増やしたい」
(好きなことして生きていきたい・・・)

ちょうど3年前の2015年、社会人1年目の僕たちはこんな感じでした。noteで執筆している「社会不適合者が生きていく話」は、当時23歳の僕たちが知っておいたら役に立つであろう知恵を過去の自分に送る手紙のようなイメージで執筆しています。今回は、100以上の記事の中から「これから自分で仕事を作っていきたいあなた」に役立つであろう5記事を厳選して無料でプレゼントいたします(お試し版では3記事分をお読みいただけます。5記事すべてを無料で読みたい方は文末をご覧ください)。

【内容】
01・脱ノーマル会社員をしようと思った理由とその手順
02・社長を説得して原則禁止の副業をOKにしてもらうまでにしたすべてのこと
03・脱サラして個人事業主になる前に必ずやるべきこと
04・どうやってお仕事もらってるんですか?
05・【限定公開】複業カメラマンのリアルな収支(2018年版)

正直なところ、現在も2人で地道に四苦八苦しながら、駆け出しクリエイターとして生きているため、巷のインフルエンサーやベストセラー本のような、すぐに役に立つ便利な知識ではないかもしれません。その代わりに、できるだけ簡単に、どこまでも生々しく、僕たちが23歳からいままでの3年間で、お金と時間を費やして得た知恵や経験を、リアルに書きつづっています。これから同じような道を歩む、働き方や生き方に不安や違和感のある人の役に立ち、最初の一歩を踏み出す後押しになれば嬉しいです。

さらに突っ込んだ記事を読みたい方は、執筆をつづけている「社会不適合者が生きていく話」をご購読ください。初月無料で解約自由、100以上ある過去のバックナンバーを無料ですべて読むことができます(購読者が100人を超えた時点でバックナンバーは有料化予定です)。

それでは、どうぞごゆるりとお楽しみください。

01 脱ノーマル会社員をしようと思った理由とその手順

脱ノーマル会社員化に取り組む其田有輝也 / そのだゆきや(@haletoke)です(Profileはこちら)。知的人生設計の仕方〜金持ちになれる黄金の羽根の拾い方〜を読みまして、其田の豆腐メンタルが見事にすり潰されてしまったので、過去の自分を振り返りながら思ったお話を少々。普通に働くことや将来に不安があるあなたのお役に立てれば幸いです。

この記事を読んで欲しい人

・会社員を続けていくのがつらい人、不安な人
・副業・複業、パラレルキャリアに興味のある人
・個人事業主をしたい人、している人

この本タイトルは若干うさんくさいのですが、中身はとてもまともです(ストレートに日本社会の歪みを指摘してくれているのでむしろ清々しい)。いくつか本文を引用していきますね(灰色部が引用)。

日本の会社は新卒で社員を雇い、移動や転勤でさまざまな仕事を体験させます。「ゼネラリストを養成する」などといいますが、実際はその会社でしか通用しない「企業特殊技能」を学ばせるためです。

その通り過ぎてぐうの音もでない・・・。
さらに文章は続きます。

サラリーマンは、その会社でしか通用しない知識や技能を苦労して習得したのですから、景気が悪いからといって、簡単にクビになったり給料をカットされてはたまりません。(中略)日本的雇用慣行では、会社は安定した身分と引き換えに、若い正社員に低賃金労働を要求します。日本のサラリーマンは会社に退職金という”人質”を取られているようなもので、定年まできっちりと働かないと正当な報酬を全額受け取れないのです。

うううっっ・・・・。たたみ掛けるように文章は続きます。

サラリーマンの転職を困難にしているいちばんの理由は、日本の会社では、他社では役に立たない企業特殊技能だけしか身につかない事です。(中略)日本の会社がこれまでスペシャリストを育ててこなかったのは、社員をできるだけ会社に依存させるためです。高い専門性を持てば、どこでも働けるようになって、人材への投資が転職という”裏切り”で無駄になることを恐れたのです。このようにして(中略)仕事の内容にかかわらず正社員が「サラリーマン」と呼ばれるようになりました。彼らは自分の専門性がなく、職業を聞かれたら会社名を答えるしかないのです。

もうやめて!其田のライフはゼロよ!

この後も日本人サラリーマンが読んだら血反吐を吐くような文章が続きます(40代以降の出世競争に破れたサラリーマンの処理問題、生きづらさ、手遅れさについてです)。

じゃあ僕らはどうすればいいの?

そんな”美しい国日本”に住む僕らですが、どうすればいいんでしょうか?
一言で言うのであれば

「クリエイター(生産者)かスペシャリスト(専門家)になって、
 楽しく長く(一生)働ける仕事を見つけること」

が答えになります。というのも、残念ながら日本人の多くが思っていた「働くことは苦役であり、65歳(僕らの頃はたぶん70か75歳ですが)まで勤め上げれば定年後に退職金と年金をもらって”悠々自適”な生活が待っている」という高度経済成長ドリームは、ほぼほぼ破綻してしまっているから。

そんなの耐えられない!

と思う僕とパートナーのありちゃんのような若者は、

「自分の好きなことを仕事にして、生きるように働く環境を自らの手で構築するしかない」

わけです。その手段として其田が構築しているのが「写真とインバウンド観光」であり、パートナーのありちゃんの「シェアハウス」なのです。

もちろん、僕たちは現時点(2018年)ではこれだけで安心して食べ続けていけるほど安定してはいません(2人の事業を合わせて年商400万〜500万円程度、年収300万円程度)。だから其田が会社員(年収500万円)をしつつ、金融資産を形成しながらチャンスをうかがっています(兼業や副業スタイルのほうがあっている人もいるのでバランスが大切ですね)。

このあたりの戦略は次の公式に当てはまります。

収入=(売上げ−経費)+(資産×利回り)

具体的に噛み砕くと、売上げを増やし(会社員+個人事業主)、経費を小さくし、資産を拡大しながら(不動産や金融資産)利回りのいい投資をするということですね。そもそも時間やお金の余裕がない!という人は、自己投資をして手に職をつけて転職したり、専門性を獲得することがなによりも大切です。

其田の場合は大学時代の専門が気象や防災だったのですが、それでは個人では食べていけないと思い、写真や通訳ガイドのスキルをあとから勉強しました。会社員をしながら3年かけてコツコツ昼休みや帰宅後、土日の時間を使って資格の勉強をしたり、外に出て旅行者に声をかけて練習させてもらうのは、先が見えずとても不安で地道な時期だったのをよく覚えています。なかなか結果の出ない期間はつらいのですが、3年くらいコツコツ頑張って挑戦や発信を続けていると、見てくれる人が増えて、芽が出てくるような気がします。

ポータブルなクリエイティブスキルにスペシャルリティを掛け合わせる

個人でお仕事をしていて思うのは、ニーズの高いポータブルなクリエイティブスキル(持ち運び可能ななにか作品をつくる技術)にスペシャリティ(専門性)を掛け合わせて差別化することが大切だなということ。横文字が多いのでもう少し具体的に言うと、

・場所や時間を超えて使えて
(明日会社が潰れても他の会社で使える:ポータブル)
・目に見えてわかりやすいスキル
(自分これできますと言えるスキル:クリエイティブスキル)
・他の人がなかなか真似できない専門性
(ニッチだけどアツイ需要がある、もしくは成長産業:スペシャリティ)

を掛け合わせるのがおすすめということ。其田の場合は「写真・通訳・気象予報」というポータブルなクリエイティブスキルに「インバウンド観光」という専門性の組み合わせ、ありちゃんは「写真・ブログ」と「地方でシェアハウス」という組み合わせをしています。ほかにも

・英語
・プログラミング
・デザイン
・映像
・プレゼン
・マーケティング
・営業
・ファシリテーション

などは場所も時間も超えて目に見えてわかりやすいスキルですね。さらに、

・Web広告
・中古物件のリノベーション
・まちづくり
・福祉
・観光
・医療健康

あたりは他の人がなかなか真似できないけど需要がある分野だと思います。で、脱ノーマル会社員をするためには、会社の名刺で働くだけではなくて、自分でできる範囲でマイプロジェクトを動かしたり、他の人が展開しているプロジェクトに乗っかって会社の名刺の外側でスキルとつながりを持つのがおすすめです。

ちなみに、最近読んだ仕事はもっと楽しくできる――大企業若手 50社1200人 会社変革ドキュメンタリーという本には会社員をしながら外部とのつながりを持って上手に会社のリソースを活かしながら生きる若手会社員の話が載っています。

化石のような上司や融通の利かない社風に絶望している若手社員のみなさんには「こんな働き方もあるんだ!」というヒントになるかなと。ぜひ読んでみてください。

会社のリソースを使い倒せる半分会社員半分フリーランサーが最強?

個人的には会社員として働きながら会社のリソースを最大限使い倒せる半分会社員、半分フリーランスな人材が最強なのでは?と考えています。それは個人事業主ではできない仕事やつながりが必ずあるからです。編集者の箕輪さんなんかはいい例ですね。幻冬舎という会社に属しながら、落合陽一さんや堀江貴文さんなど著名人のベストセラーの担当をされています。

よい意味でうまく会社を利用して、自分と会社の利益が最大化し、気持ちよく働ける状態を構築する道を探りつつ、ニーズのあるスキルと専門性を掛け合わせて、自分の付加価値を最大化してプロジェクトに入っていくのがこれからのスタンダードだと思います。

それではきょうはこのへんで。

==

02 社長を説得して原則禁止の副業をOKにしてもらうまでにしたすべてのこと

01では会社員のみで生きていくのがツライ理由と、脱ノーマル会社員をする手順を書きました。02では、実際に其田が2015年23歳のときに社長を説得して原則禁止の副業をOKにしてもらうまでにしたことを、惜しむことなくすべてお伝えいたします。「副業興味ある!」「働き方変えたい!」「いきなり独立は無理!なるべくリスクは抑えたい!」とお考え方のお役に立てれば幸いです。

※記述内容は所属する団体とは一切関係はありません。わかりやすいように一部事実から表現を変えています。あくまで其田個人の体験記としてご認識ください。

この記事を読んで欲しい人

・1つの会社に勤めるのに危機感がある
・複数の働き方キャリアをつくりたい
・リスクはできるだけ抑えたいのでとりあえず副業からはじめたい

其田の履歴書

・気象予報士・デザイナーとして勤務(2015年入社・正社員・週5勤務)
・副業でフォトグラファーと通訳案内士として海外企業と独立契約(学生時代に開業・入社1年目で副業許可をもらう・フリーランス・土日や有給を利用)
・SNS経由で海外企業や国内観光系企業と仕事をする(adidas・GUCCI・New York Times、日本政府観光局、東京カメラ部 ほか)

会社が副業を許可しない理由

そもそも会社が副業したくない理由は大きく次の3つに帰着します。

・副業より本業に専念して欲しい(リソースの分散)
・技術や個人情報の流失が怖い(知財の流失)
・労働時間や労働災害などの管理ができない(管理監督責任)

他にも副業してそっちがうまく行ったら辞めちゃうんじゃないかとか、変なことして会社に損失与えるんじゃないかとか、お客さんもろとも引っこ抜いて持ってっちゃうんじゃないかとか、経営者的には不安な要素が多いのも事実(このあたりをうまーくクリアしつつ会社にメリットのある提案をするのが秘訣です)。

説得の仕方

続いて本題の説得の仕方についてご説明します。
大きく分けると項目は2つ

A・会社にメリットのある誓約書類を作る
B・ふさわしいタイミングで、ふさわしいルートで、ふさわしい人へ届け

前者がハード(書類)後者がソフト(誰を味方にしてどのタイミングで説得するか)というお話になります。

A 会社にメリットのある誓約書を作る

大原則として大きく守るべき点は次の3つ。

・本業に不利益を与えない
・副業で得た技術やつながりを本業に還元し利益を生む
・副業中に起きた責任は個人ですべて負う

これを踏まえた上で実際に提出をした本物の書類がこちらです。


※書類画像は「社会不適合者が生きていく話」の本編にて公開しています。

B ふさわしいルートで、ふさわしいタイミングに、ふさわしい人へ届ける

原則禁止の副業をOKにしてもらうためには社長のOKが必要です。まじめな人は

「課長 ▶ 部長 ▶ 社長」

と稟議を順番に通して行くと思うんですが、これは殆どの確率でうまくいかないです。

というのも、特に日本企業は「前例のない事」「自分の上長に説明ができないこと」を嫌うから。さらに言うと、ただでさえ忙しい業務の中で若手の言葉に耳をしっかり傾けて動いてくれる上司はまれで「検討しておく」という耳ざわりの良い言葉を残して結局流れてしまうのが99%なんじゃないかと(そういった面で、其田の所属する会社の上司は本当にいい人達です)。

で、其田の場合は

・最初に社長に直接電話▶却下
・人事課長を味方してもらい交渉▶却下
・役員に味方してもらい人事課長と3方向から交渉▶しぶしぶOK

という流れでOKをいただきました。このあたりは営業やマーケティングにも共通しますが、最終決済権のある人と交渉すること、その人が信頼する人を味方につけ、複数方向から攻めるのがなによりも大切。

ふさわしいルートで、ふさわしい人へ届けること

のほうが書類の内容(コンテンツ)よりも大切なことがあるのが日本企業の特徴でもあります。ちなみに「ふさわしいタイミング」については、なるべく若い内がいいだろうという想定のもと、入社3か月後から、はやめはやめに動きました。

というのも、ある程度年数がたってから副(複)業の提案をすると、数値的な目標やノルマのようなもの、あるいは報告の義務などが発生してくるかなと考えたからです。若ければ若いほど「若い」という最強の武器をつかえるのが若者の特権です。

感謝の気持ちを忘れず、会社にフィードバックする

大切なのは許可をもらった後も感謝の気持ちを忘れず、会社の仕事もしっかりと十二分に行って、自分の事業で得た知見を会社にフィードバックすることです。自由には責任がつきまとうように、これらは大前提、セットなわけです。

時代の流れにのっかろう

以上「社長を説得して原則禁止の副業をOKにしてもらうまでにしたすべてのこと」について具体的な体験を踏まえてお話をしてきました。時代の流れは「副業・複業・パラレルキャリア」に向いています。

年金や社会保障が増大し、生涯現役で定年退職がなくなる時代だからこそ、自分の生き方や働き方を自分で切り開いていきましょう。

そもそも年収も低くて長時間労働なんだけど、という方の場合は売り手市場の今のうちに転職するのがおすすめです。

それではきょうはこのへんで。

03 脱サラして個人事業主になる前に必ずやるべきこと

02 で「副業・複業の許可をもらう方法」を解説しました。03では脱サラして個人事業主になるまえに必ずやっておくべきことをご紹介します(現在の其田のように、会社員と個人事業主の両方をする人にも共通します)。

この記事を読んで欲しい人

・副業・複業、パラレルキャリアに興味のある人
・個人事業主をしたい人
・会社を辞めようとしている人

会社を辞めて個人事業主になる前に必ずやるべきこと

A:事業まわりのやるべきこと

A-1:会社員をやりながら個人事業主をはじめる(スモールスタート)
A-2:SNSやリアルイベントで知ってもらう機会を増やし成果をギブする
A-3:事業を継続するために必要なことを考える

B:お金まわりのやるべきこと

B-1:お金と税金、資産運用の勉強をする
B-2:クレジットカードや銀行口座を作っておく
Bー3:クラウド会計ソフトとクレジットカードを連携して自動記帳をする

A:事業まわりのやるべきこと

まずは事業周りのやるべきことについて解説していきますね。

A-1:会社員をやりながら個人事業主をはじめる(スモールスタート)

個人的にいきなり仕事を辞めて独立するのはおすすめしません。もちろんSNSなどを利用しながら人を巻き込むのが上手な人や、素晴らしいプロダクトがあって、かつマーケティングが上手で最初からうまく事業が軌道に乗って食べていける人もいますが、大半はその大変さに心が折れたり継続するためのお金を稼ぐことができずに辞めてしまう場合が多いんですよね(其田も学生時代休学してトライしたことがありますが、自己管理が甘く、事業を行う際の未熟さ故に失敗してしまいました)。

なので、其田のような普通の人は働きながら自分のやりたい仕事を「まず小さく早く」やってみることをおすすめします。まずやってみて小さく成功、失敗を経験する。良いところや改善できるところを自分事として認識できればどんどん自分の事業がブラッシュアップされます。辞めるのであればそのあと辞めてもよいですし、やっぱり自分には向いてないなと思えば、会社員として働きながら副業や兼業スタイルで続ければOKです。本を読んだりセミナーにいったりするのもいいですが、頭でっかちになって動けなくなるので、なにはともあれ小さく早くやってみましょう。

A-2:SNSやリアルイベントで知ってもらう機会を増やし成果をギブする

おすすめの方法は、小さく早くやってみたことをSNSやリアルイベントで発信をすることです。其田の場合は写真が中心だったので、地域のイベントに参加しては写真を撮って、主催者や参加者へ送る活動をしました。無償のためフィーも発生しませんが、まず自分がどんなことができるのかを認知してもらい、どんな成果を提供できるかを肌感覚で理解してもらうことを最初にしたわけです。うまくいけばそこから新しく仕事が生まれることもありますし、フィードバックからよかったこと、改善するべきことも見えてくるわけです。

A-3:事業を継続するために必要なことを考える

ある程度やってみて方向性が見えたら、事業継続のために必要なことを考えてみましょう。

・現在の領域で続けていくのか?今後伸び行く産業と掛け合わせられないか?(儲からない事業は自分の首を絞めていきます)

・顧客により高い価値を感じてもらうためにはどんな要素が必要か?
(顧客があなたにお金を支払ってお願いしたいと感じてくれるためにはなにが必要か)

・競合にはまねできない自分だけの強みをつくるにはどうすればいいか?
(競合が多い分野は価格競争の波に飲まれて継続不可能になるので競争から抜け出すためにはなにが必要か)

・単価をあげて継続して購入してもらうためにはどんな顧客の課題解決があるのか(顧客の課題を解決しながら固定の収入を増やしていくにはどんな工夫が必要か)

・このまま会社員をしながら続けるか、あるいは転職や雇用形態を変えて自由度のある働き方をしながらバランスをとるか、専業になるか
(自分はどう生きたいか(ありたいか)?人生のステージにあわせて自分はどう社会と関わりたいか?)

其田は学生時代の失敗から、専業ではなく、会社員と個人事業主のパラレルキャリアを選択しました(パートナーのありちゃんは公務員を3年で辞めて個人事業主一本を選択しました)。現在社会人4年目の26歳ですが、日々もがきながら事業の課題や今後の方向性を思案しています。

B:お金まわりのやるべきこと

続いてお金まわりのやるべきことについて解説していきます。

Bー1:お金と税金、資産運用の勉強をする

日本の学校ではお金の稼ぎ方や資産運用について学ぶ機会がないのでどうしても「無償で行う親切=よいこと」「仕事をガッツリしてお金を稼ぐこと=わるいこと」と対比されがちなんですが、海外のクライアントとお仕事をしていると、

・若いうちに自己投資してスキルアップしつつ稼げるお金を増やす(キャリアアップ)
・金融投資にまわしてお金にお金を稼いでもらう(投資の文化)
・増やしたお金をよい仕事をする人へ支払う(チップ文化)
・できたお金と時間で人生を大切に生きる(長時間労働しない、長期休暇で家族を大切に)

というのがスタンダードです。「大切なことを大切にして生きたい。そのためには、自由な時間とお金が必要。じゃあどうすればいいか?そのためには、顧客の課題を効率よく解決できるスキルを身に着けて粗利の良い仕事を行い、それを軍資金に自分の事業を起こしたり金融投資するのが有効な手段。」という教育のもと育つわけです。家族や友人との想い出を最大化したいから必死で自分のスキルをあげますし、そのための勉強やチャレンジをどんどんするわけですね。

日本教育のように、いかにインプットした情報を正確にはやくアウトプットできるか?という「インプット型教育」を全部否定するつもりはありませんが、海外のように子供のうちから自分で商いを行ったり、違いや失敗を大前提とした議論を教育の中心とする「アウトプット型教育」の経験があってもいいと思うわけです。

例えばパートナーのありちゃんは、不動産投資の一環でシェアハウス事業をしています。「不動産投資」というと家賃保証のシェアハウスで倒産したカボチャの馬車事件をはじめ、危険なにおいがプンプンしますよね。ありちゃんの場合は、25歳のときに移住先の香川県で、自分で不動産屋さんの社長に交渉して、銀行からお金を借りて、大工さんとリノベーションをし、女性専用のシェアハウス「ありんこハウス」の経営はじめました(よく一緒に本を読んで勉強してました)お世話になったひだまり不動産のうっちゃんには感謝です)。

よき不動産屋さんに恵まれ、公務員時代からブログで悩みや失敗など含めてリアルな情報を発信しているからか、満室にもかかわらず「空きが出る予定はないですか?」と問い合わせがよく来るそうです。ありちゃんは「都会から移住して会社を辞め、シェアハウスを運営している女性」という立ち位置なわけですが、事業主としてお金とやりたいことの間で悩みながらも前に進んでいる姿をアウトプットしているので、その想いや背景に共感が生まれるのかもしれません。

ちなみに、投資やお金、税金について学びたい人、ネガティブな印象がある人は次の本を一通り読んでみるのを強くおすすめします。僕たち自身、投資やお金について個人で事業をはじめるまで「危ない、怪しい、詐欺」みたいな認識があったのですが、本を読みつつ徐々に実践することで考え方が少しずつ変わりました。社会人になると勉強をストップしちゃう人がいますが、勉強は死ぬまで必要です(とくにお金まわりは自己責任なので勉強が必要です)。

〇投資に関するおすすめ書籍

金持ち父さん貧乏父さん
金持ち父さんのキャッシュフロー
元財務官僚が5つの失敗をしてたどり着いた これからの投資の思考法(ウェルスナビ社長柴山さんの本)
投資家が「お金」よりも大切にしていること(ひふみ投信:レオスキャピタルワークス社長藤野はさんの本)

〇税金に関するおすすめ書籍

「無税」入門(会社員向け)
お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!(個人事業主向け)
フリーランスを代表して 申告と節税について教わってきました(個人事業主向け)
起業5年目までに知らないと損する節税のキホン(法人経営者向け)
いますぐプライベートカンパニーを作りなさい!―サラリーマンが給料の上がらない時代にお金を残す方法(法人経営者向け)
小さな会社が本当に使える節税の本 (法人経営者向け)

Bー2:クレジットカードや銀行口座を作っておく

もう少し簡単で具体的な実務についてもお話ししていきます。まずクレジットカードと銀行口座は会社員のうちに作っておきましょう。というのも、個人事業主になると信用がガタ落ちして作れなくなるケースがあるからです。家をローンで買う場合もそうですね。

銀行の立場からすれば「固定収入が将来にわたって安定して入る人」はいいお客さん、「不安定で来月の支払いがどうなるかわからない人」はちょっと避けたいお客さん、なわけです。個人的には楽天カード楽天銀行SBI銀行の3つはポイント還元率が高かったり、手数料が無料、あるいは安いので開いておいてほしいです(其田もヘビーユーザーです)。

Bー3:クラウド会計ソフトとクレジットカードを連携して記帳をする

個人事業主になると確定申告のために帳簿を作成するわけですが、いちいちレシートを見ながら入力するのは発狂するレベルで面倒です。レシートポチポチするという超絶ストレスな作業のために自分の時間がドンドン削られていき、本当にマジで二度とやりたくないので、なるべくはやくクラウド会計ソフトとクレジットカード、銀行を連動させて帳簿記帳を自動化しましょう。個人事業する人は必須レベルです。

其田は現在クラウド会計ソフトの「freee」と「楽天クレジットカード」を連携して、経費として購入したものを自動的に仕分け記帳する仕組みを設定しています。freeeは年間1万円程度の利用料で面倒な帳簿作成を自動化してくれますし、確定申告も税務署に行かずに完結できます(レシートポチポチして帳簿を作り、確定申告の行列で2時間待たされた経験のある其田は最初使った時、神かと思いました)。さらにUI/UXともに洗練されていて使いやすいんですよね。わからない部分は動画で使い方講座のチュートリアルもあるので安心です。

楽天カードは、ポイント還元もよく、海外旅行のチケットなんかをこれで購入すると、海外旅行保険が自動付帯されますし、溜まった楽天ポイントで楽天証券を経由してNISA枠で投資信託などの買い付けもできるので個人的にはfreee楽天カードが最強の組み合わせだと思っています(後で図解します)。

ちなみに、個人事業主用の収入用口座は「三菱UFJ銀行」、支出用口座を「ゆうちょ銀行」とわけて、こちらもfreeeと連動しています。さらにいうと、会社員の収入用と個人の支出用口座は「住信SBI銀行」で1つにまとめています(こちらは帳簿に乗せる必要はないので連動させていません)。どの口座をどう利用するかは、freeeと連動できる口座内で自分なりに割り振ってOKかと思います。

以前に副業や複業に興味のある会社員向けに講座の先生をしたときの資料があったので貼っておきます(簡単に解説もしておきますね)。ちなみにこの図はガチなやつなので図の転載やコピーなどはしないでください(汗)あとで消すかもです。

【左:会社員】

A①:会社員の給与が入ってくる(住信SBIネット銀行
▶ 一定回数コンビニで引き出しや他口振込が無料なのでイチオシです。個人の支出や投資もコチラの口座でまとめています。

【右:個人事業主】

B①:個人事業主の収入が入ってくる(三菱UFJ銀行
▶ 其田は海外からUSDで振込があるためSWIFTの使える三菱UFJ銀行をメインバンクにしています。
B②:支出用口座に資金を移す(ゆうちょ銀行
▶ 収入と支出は分けておいたほうがスッキリするので分離しています。光熱費、ネットの費用は家賃按分して経費計上します。
B③:経費引き落としは専用カードを利用(楽天カード
▶ 経費用のカードを設定しておきます。個人のクレジットカードとは分けておいたほうがあとから集計するのが簡単なので。楽天ポイント貯まるのでお得。

最初は会社員と個人事業主でわけるのでこんがらがっちゃうかもですが、人格が違うんですね。「分人」という考え方で捉えるとわかりやすいです(法人を持っている人も同様です)。このあたりは芥川賞受賞作家の平野 啓一郎さんが「私とは何か「個人」から「分人」へ」でわかりやすく説明されています(パンと日用品「わざわざ」の平田さんもコチラの記事でおっしゃってましたね)。

この際さらに突っ込んでお金の運用先までいれるとこんな感じです。
(あくまで其田の場合の例です。投資は自己責任で。)

其田のような凡人は、とりあえず手数料の安いネット証券大手のSBI証券と楽天証券で、インデックスファンドをドルコスト平均法で毎月コツコツNISA枠で買っておけばOKという方針です(A②〜A④)。個別株とかやりだすと、調べるのに時間がかかって本業に支障が出てきてしまうので現状やっていません。楽天カードで楽天ポイントが溜まったら楽天証券でインデックスファンドを買う軍資金にしましょう(B⑤)。

「んーよくわからんし」という初心者の方はロボットアドバイザーの「ウェルスナビ」が最初の一歩にはおすすめです。若干手数料は高めですが、全自動で国際分散投資をやってくれます(手数料は年間1%、10万円預けて年間1000円の手数料でおまかせOK。月額自動引き落としも可能です。)。其田も最初はこれからはじめました。

ちなみに、確定申告の際は、個人事業主の所得と会社員の所得(年末調整されたもの)を合算して確定申告します。freeeなら各種項目を打ち込めば一瞬で必要資料ができるのでとても楽ちんです(B⑥)。個人事業を立ち上げたばかりで個人事業主の収支が赤字になるときは会社員の所得とガッチャンコして(損益通算)トータルの所得が圧縮されるので還付金が戻って来る場合があります(あくまで常識の範囲で!)。

まとめ

A:事業まわりのやるべきこと

A-1:会社員をやりながら個人事業主をはじめる(スモールスタート)
A-2:SNSやリアルイベントで知ってもらう機会を増やし成果をギブする
A-3:事業を継続するために必要なことを考える

B:お金まわりのやるべきこと

B-1:お金と税金、資産運用の勉強をする
B-2:クレジットカードや銀行口座を作っておく
Bー3:クラウド会計ソフトとクレジットカードを連携して記帳をする
freee楽天カードの組み合わせがおすすめ)

以上「脱サラして個人事業主になる前に必ずやるべきこと(副業会社員にもおすすめ)」でした。さらに突っ込んだ経営やお金の話は05・【限定公開】複業カメラマンのリアルな収支(2018年版)で詳しく解説していきます。

プロジェクトベースでプロフェッショナルが集まり、仕事をするケースが増加してきていますので、いま会社員や公務員の人でも、ちょっとずつ複業や副業の目線をつけていきたいですね。

==========
お試し版はここまで
==========

わーながくなっちゃった!
最後まで「ミレニアム世代がこれからの時代を生き抜くための教科書(お試し版)」をお読みいただきありがとうございました(1万文字オーバー)。お試し版はこれの半分くらいにしようかと思ったのですが、伝えたいことが多すぎて長くなってしまいました。そしてここまでリアルにさらけ出していいのでしょうか、不安です(;´Д`) 「03・脱サラして個人事業主になる前に必ずやるべきこと」のパートはあとで消すかもです。

最後にお願い

少しでも役に立ったなと感じた方は、ぜひ記事下から「いいね♡」と「フォロー」そして感想のシェア(Twitter)をお願いします(唯一の楽しみですのでなにとぞ!!)。「こういうの知りたい!」とか「私こうしてるよ!」みたいなのがあれば些細なことでもぜひぜひ教えてください:)

続きを無料で読むには、フォロー&Tweet!

あと2記事分

04・どうやってお仕事もらってるんですか?
05・【限定公開】複業カメラマンのリアルな収支(2018年版)

も大奮発して無料で読めるように執筆中です(撮影単価など含めた経営目線の話になるのでさらに生々しいです)。

続きを読む方法はカンタン、たったの2ステップ。

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みなさんの人生がちょっとでも変わるお役に立てれば幸いです。

それではきょうはこのへんで。

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2018年12月24日(月)追記しました
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追記:全部公開することにしました(大サービス)

キングコング西野さんが新著を全文公開しているのをみて「これいいな!」と思いまして、其田も残り分を全文公開することにしました(リアルすぎるので一部数値は濁します)。トータル2万字をこえてかなりボリューミーですが、どうぞごゆるりとお読みください!

04 どうやってお仕事もらってるんですか?

ここまでは「個人事業主になるまで」のお話をしてきましたが、後半は「個人事業主をはじめた後」のお話をしていきます。たびたび「どうやってお仕事もらってるんですか?」と聞かれることが多いので仕事のもらい方について少々。個人事業主として仕事を安定して得られるか不安な人、あるいは得られていないけれどどうしたらいいかわからない人の役に立てれば幸いです(其田のように兼業や複業でやる人も役立つはずです)。

◎ この記事を読んで欲しい人

・会社員と個人事業主のハイブリッドを考えている人
・会社を辞めて個人事業主を考えている人
・個人事業主をしているけどうまく仕事をつくれていない人

A 独立契約をしている海外企業から(マッチングサイト含む)

海外案件(バケーションフォト系)はFlytographerというカナダの企業と東京エリア京都エリアで独立契約(Independent contract)を結んでいます。日本でいうと業務委託契約みたいなものですね。春と秋の繁忙期は1日3件~5件ずつ問い合わせが来ます。ぜんぶ受けてしまうと其田の体が壊れてしまうため「申し訳ねぇ・・・。」と謝りながらお断りしつつ受けています。

加えて最近はToursbylocalsさん(こちらもカナダの企業)とも契約を結んだので、販路が2倍になる予定です。ちなみに面接はこんな感じでした⬇⬇

面接官がイケメンすぎて其田の顔が死んでますね。海外企業の面接がどんなもんか知りたい方は「社会不適合者が生きていく話」の記事をご覧ください。

◎関連:海外企業の面接をうけて合格するまでの超具体的なステップと3つのコツ

もう少し具体的に突っ込むと、Flytographerさん(バケーションフォト事業者として登録)は1時間350USDをお客さんが支払い、其田の手取りは6割の210USD。Toursbylocalsさん(通訳案内事業者として登録)は自分でいろんなプランを組めて値段設定も自分次第、其田の手取りは8割です(周りのガイドさんは撮影できないですし、ターゲットとなる年齢層も異なるのでブルーオーシャンではないかと踏んでいて、400USD/hで設定予定です)。ただし、このようなエージェント企業と契約をしたからといって、案件が安定して発生するかどうかはあなた次第。いずれも大切なことは

・よい仕事をする
・よい口コミを作る
・よいポートフォリオを作る
・それを発信し続け知ってもらう(←ここ大切!)

ということ。国内の撮影であればマッチングサイトのフォトワさん、ラブグラフさん、アワーフォトさんが有名ですね(パートナーのありちゃんはアワーフォトさんに登録しています)。一般的なフリーランスであればクラウドワークスやランサーズあたりでしょうか。カメラで稼ぐ最初の一歩としてはこういうサービスはとっても便利で手軽でいいですよね。ただ、正直なところ単価が安かったり、制約が厳しかったりコミッション(仲介手数料)が高い場合が多いので、個人事業の立ち上げや初期段階のときに実績作りとして案件を受けて、徐々に口コミや自社メディア・SNSからの直受けの比率をあげるのがおすすめです。

口コミやポートフォリオが揃ってきたら単価もあげていきましょう。其田の場合は時間単価を¥0→¥5,000→¥10,000→¥20,000→¥40,000とあげてきています。もちろん楽しいことや僕が無料でも撮りたい案件はタダや格安で撮ることもありますし、物々交換する場合もあります。一方で、受けたくない案件はめっちゃ単価あげたりします。このあたりは臨機応変です。

B 口コミ

次は口コミです。最強にして最高の方法だと考えています。国内のお仕事は特に口コミでいただくことが多いです。どうやったら口コミでお仕事をもらえるのかを具体的に分解すると下のような感じになります。

1・よいお仕事をする
2・気に入ってもらう
3・ほかの人に紹介してもらう(+リピータになってもらう)
4・以下ループ

といった具合です。なかなかループの中に入るのが難しいのですが、上手にサイクルがまわりだすと、連鎖的に紹介をいただけるのでおすすめです。ループに入るきっかけはいろいろあるのですが、クリエイター系の方は、オンラインサロンや地域のコミュニティ、イベントなどに参加して無料で勝手にアウトプットを出して企画立案者やキーマンに提供するとよいでしょう。

ちなみに其田の場合も撮影のお値段はピンキリでして、1時間で5000円の時もあれば、1日20万を超える時もあります。傾向としては地域団体はフィーは安価ですが、自分がやりたいものでつながりをつくるための撮影(自分の広報よりの撮影)、法人の撮影はお金は高くミッションを達成するための撮影(稼ぎよりの撮影)といった立ち位置で整理している感じです。お金だけに縛られず、やりたいことをやりたい人とやる人生にしたいなーというのが基本方針です。

C 自社メディアとSNS

最後が自社メディアとSNSです。其田の場合はロサンゼルスやポーランドやらのモデルさん、大手ブランド企業など世界中の多種多様なクライアントから日々問い合わせが来ますが、主にInstagram経由です。マンパワーが足りず最近おろそかになってしまってるのが其田の課題です(緊急と重要のマトリクスでいうところの「重要だけど緊急じゃない」カテゴリーに入っているやつですね)。

昨年は実はここを頑張っていまして、結果がぼちぼち出始めたので息を抜いてしまったのです。時間をしっかり作ってこのあたりの更新を再度復活させていこうというのが今後の計画です。ちなみにInstagramのDMで、カメラをしている人なら知る人ぞ知る東京カメラ部さんからオファーをいただいたときはこんな感じでした。

宝くじがあたった気分でした(笑)詳しく知りたい方は「社会不適合者が生きていく話」内の下の記事をご覧ください。

◎関連:東京カメラ部からオファーをもらうまでにしたすべてのこと

以上簡単ですが「どうやってお仕事もらってるんですか?」という問いに対する答えです。個人的にはメインの事業があってサブ的にやるのであれば口コミや外部事業者に登録してやるのがいいですし、しっかり収益をあげて柱の一本にしていきたいのであれば自社メディアやSNSに力を入れていくのがよいと思います。

まとめ

お仕事経路をざっくりまとめるとこんな感じです。

国内はほとんど口コミ。海外はほとんどInstagram、時々Facebook、あとは海外エージェントなど(Flytographer、ToursByLocals)。この他に自社メディアからの問い合わせといった感じです。ちょっとずつ積み重ねと発信が大切ですので、焦りすぎずぼちぼち頑張りましょう!

05 【限定公開】複業カメラマンのリアルな収支

最後はいよいよ気になる収支のこと。読者の方からお金のことを聞かれることが多くなったのできょうは今年の売り上げのお話を少々。

◎この記事を読んで欲しい人

・フリーランスってどんだけ儲かるか知りたい人(其田の場合)
・其田のお金の価値観を知りたい人

ぶっちゃけどれくらい稼げるんですか?

2018年1月~11月までの帳簿作成がほぼほぼ終わりまして、いろんな収入を合わせた年商が1000万がおおむね達成な感じ。きょうはリアルな複業カメラマンの収支を大公開します。

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会社員・カメラマン・金融投資の3本の収益柱**

まずは基本的なお金の公式をおさらいしておきましょう。

収入=(売上ー経費)+(資産×利回り)
です。其田の収益の柱は

・気象予報士兼デザイナー(会社員)
・カメラマン(個人事業主)
・金融投資(資産運用)

の3つ。会社員と個人事業の利益を月平均して20万〜30万くらいせっせと投資にまわしてる感じです。続いてそれぞれのリアルな内訳をば(リアルすぎるのでnoteでは一部数値のみ公開、過去収益の詳細は「社会不適合者が生きていく話」を購読後に閲覧可能です)。

2018年(社会人4年目26歳)
・会社員給与年収:約500万円(正社員週5日稼働)
・カメラマン売上げ:約300〜400万円(平均月4~5日稼働)
・金融投資:約100〜200万円(元本1000万円で初期設定後はほったらかし)
トータル:約1000万円

今年は全部のインカムをトータルすると大台の1000万円にのるみこみです。

そんなに働いてお休みないんですか?とよく聞かれるんですが、丸一日何もしない休みの日はほとんどないです。朝起きて通勤時間に海外から来たメールの返信をしたり、このnoteやブログを買いたり。帰宅後も寝る直前まで写真の現像をしたり、海外とネットミーティングしたりしています(時差があるので朝6時とか夜11時開始が多いです)。ただ、むしろ写真を撮ったりデザインしたり文書を書くのが息抜きの趣味みたいなものなのであまり問題になりません。ライフワークバランスではなく、ライフワークブレンド・ライスアズワークですね。

一方で、体力や健康面での問題を徐々に感じてきています。身体に良いものを食べて運動をして、ケアはしっかりやらねばならんなぁとアラサーになって思う次第です。

**若いうちに稼げるだけ稼いで逃げ切りたい

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海外では「FIREムーブメント(Financial Independence, Retire Early:経済的に独立して早期退職)」という動きがでてきていて、其田はこれにとても共感しています。簡単に言うと、若いうちにガッツリ稼いで金融投資や不動産投資をコツコツ積み立てて、30代でセミリタイヤしよう!(そして大切な人と大切な時間を過ごそう)というもの。海外の若い層もガツガツプレッシャーを感じながら働く人生に違和感を感じている人が多いんですね。其田も30歳までに会社員からセミリタイアしたいと学生時代からぼんやり思っていたのですが、30歳まであと3年を切りまして、もう少し工夫する必要があるなと感じています。以前の記事でも収入源の多角化の話を少し書きましたが、生きるために稼ぐ方法を写真だけに絞るとつらくなるので、僕ら夫婦は分散してお金を稼ぎながら地道にコツコツ投資をしています。

なぜ、会社員をやめて専業にならないのか?

パートナーのありちゃんはすでに会社員(公務員)を辞めていますが、其田は会社員との複業をつづけています。尊敬する30代〜60代の経営者の方と話すと、

・収益の分散化
・金融投資や不動産投資
・利益の大きい商い
・スポットではなくストックされる商い

をやっておいたほうがよいよ、と口をそろえて言われていることがこの戦略をとっている大きな理由です。平凡な僕たち2人にはリスクヘッジをしながらコツコツ進むのが適しているのかなと(仕事をやめて背水の陣でやっている人は尊敬しています)。投資に関しても実際の所、プレステや家電で有名なSONY、コンビニやスーパーで有名なセブン&アイなんかも利益の多くは不動産や銀行、保険などの金融・不動産事業分野だったりするので、夫婦という最小単位の事業形態を運営するにあたって、これらを収益の軸のひとつとして定めるのはごく自然なことな気がします。

周りの経営者の話を聞くにを見るに、若手投資家やベテラン投資家の方も概ねこれらの商品のいずれかを利用して毎月コツコツとドルコスト平均法で運用している人が多い印象です(手数料高いので銀行の窓口とかで買っちゃダメですよ!)。

個人的には投資や節税をすることを推奨していますが、最終的には自己責任ですし、個人の性格や資金の優先度もあるので、自分の生き方やお財布と相談して決めてみてください。僕自身、お金まわりは自分でリサーチし、方向性を決めた後に法的に違法でないか、リーガルチェックを税理士さんに相談しながら進めています(市区町村によっては税理士さんによる無料の記帳指導があるので税務署に問い合わせてみましょう。其田とパートナーのありちゃんはこれを利用して無料で税理士さんに相談にのってもらっています。)。

不安定な世の中で生きているので、不安や焦りがめちゃめちゃある其田とありちゃんですが、20代の元気なうちに健康に気をつけながら稼げるだけ稼ぎ、エッサホイサと投資にお金をまわしながら30歳でセミリタイアするために愚直にコツコツ頑張ります。そのあとは、好きなときに好きな人達と社会のためになる仕事をして、身近な人と幸せを感じられる生き方をしていく予定です。

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06 おわりに**

トータル2万文字を超える文章を最後までお読みいただきありがとうございました!失敗やチャレンジのなかで経験したことをできるだけ生々しくリアルな部分も包み隠さず記載をしました。特に「02 社長を説得して原則禁止の副業をOKにしてもらうまでにしたすべてのこと」や「【限定公開】複業カメラマンのリアルな収支」については実際の体験にもとづく情報を載せ、僕たち夫婦がどのように自分たちの人生をとらえ、時間やお金のリソースを使っているか(いきたいか)の源泉の部分をありったけお伝えしました。すべては大切な人と大切な時間を過ごしたいという理由です。

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① 弱小個人フォトグラファーが生き残るための具体的な戦略と戦術
経営者目線のないフリーランスが困窮する10の理由
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