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ドイツでひとりホームレスになって、北欧渡った話

前回ドイツで予期せぬホームレスになることが決定してからというもの、ホームレスになる日の前までに何とか宿が欲しいと思った私は、宿=旅行という単純な発想で、ドイツのど田舎から離れることにした。

そもそもここにいても友達もいなければ頼れる人もいないし、目的もない。出る以外の選択肢がない。

最初スーツケース1つに軽めのリュックで来たつもりだったんだけど、旅立つ時にはスーツケース1つにパンパンのバックパックになってた。おそらく両方合わせて40〜50kgにはなったであろう。不思議だ…

なるべく節約するために、夜行バスを手配しまくって、あとはホステルに泊まることにした。

昔、フィンランドに住んだことがあるが、それ以外の北欧は行ったこともない。ただ、みんな英語が話せると言うのはよく聞く話なので言葉の恐怖心はなかった。



ドイツを夜中の12時半に出発の予定が、バスが遅れているのか全く来る気配がない。

バス会社からの連絡もない。

隣で時刻表をみていたお兄さんは、私が彼と同じバスなのかを訪ねてきた。どうやら彼は初めてのひとり旅で初めての夜行バスみたいだった。もう来てもおかしくないよね?と不安そうだった。オーストリアに住んでるから、そっちに帰るんだと。残念ながら全く逆の方向である。そうこうしてるうちにオーストリア行きのバスがきた。

だだっ広い駐車場のようなところで、寒空の下、ひとり待つことになった。

流石の私も、予定時刻から5分、また5分と経てば徐々に不安にかられてくる。どんどん寒さも増してくる。

おもむろに1台バスがきた。

予定しているバスとは違う色。

行き先も書いてない。

違う。



とは思いつつも、運転手に聞いてみたら、このバスだった。

危ねぇw


バスに乗り、デンマークへ向かう。

さようなら、ドイツ。

なんか、私たち合わなかったね。

成長したら、また来るかも。


起きたら船の上だった。(続く)

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