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「キンモクセイは二度香る」

キンモクセイの香りがまた・・・

このトシになるまで知らなかったのだが、キンモクセイは二度香るものがあるという。

なるほど、けさのジョギングでは確かにほんのりとした香りを感じることができたのである。ことし初めて香りをキャッチしたのは9月11日だったから、4週間ぶりになる。ウェザーニューズの記事によると2回目の開花期間は1週間程度と短いというから、かなり儚いものらしい。

それにしても映画の邦題って・・・

ここから連想。

「キンモクセイは二度香る」という今回のタイトルは、もちろん「007は二度死ぬ」へのオマージュである。なんともカッコいい響きだ。オリジナルタイトルを調べてみたら、“You Only Live Twice”というもので、そのまんまなのか、「あなただけが2回生きる」なのか。とにかく「なんとかしてやろう」という邦題担当者の意気込みが感じられる。

「007 ロシアより愛をこめて」のオリジナルは“From Russia with Love”。こいつが1964年に初公開された際の邦題は「007危機一発」。「危機一髪」をひねったつもりだが・・・。やっぱり不評だったのだろう、再上映の時から「ロシアより愛をこめて」になった。

オヂなので古い映画ばかりを思い出す

メリル・ストリープとロバート・レッドフォードにうっとりさせられた“Out of Africa”は「愛と哀しみの果て」。原作の翻訳である「アフリカの日々」にすればよかったのに。

海軍士官学校の訓練の日々を描いた“An Officer and a Gentleman”が「愛と青春の旅だち」。当時でさえこのセンスには腰が抜ける思いをした記憶がある。

反動なのか、その後は“オリジナルそのまんま邦題”も乱立。「リバー・ランズ・スルー・イット」(“A River Runs Through It”)なんて、カタカナで書き写していると哀しくなってくる。責任者でてこい。

「そのまんまカタカナ」でもなく、かといって「トホホ」でもないかっこいいタイトル・・・うーん、いざ担当するとこれはなかなか難しいモンなのだろうな。
(21/10/4)

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