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To Doリスト歴40年の大ベテラン

このトシまでサラリーマンを続けてきて身につけたコツのひとつがTo Doリストだ。もちろんビジネスツールとしては基本のキなのだろうが、私は誰に教わるまでもなく自然に始めていた。

高校2年生の時、学園祭の会計委員会に加入していた。どういうきっかけだったのかは綺麗サッパリ忘れているのだが、当時の親友が会計委員長を務めていたこともあって連日とても充実していた。

次から次へと湧き出てくる「やることリスト」を学校の生徒手帳に記載、処理後は字消線で消去していた。なんとも原始的なことである。トイレで小用をしている際にも「あ、これをやらなきゃ」と思いつくたびに慌てて手帳を開いていた記憶があり、この“芸風”はいまとまったく変わらない。

To Doリストでビジネスを管理する技法は「GTD=Getting Things Done」とも呼ばれる。家元であるデビッド・アレン氏の著作も読んだが、基本はとてもシンプル。「気になることをすべて信頼できるシステムに書き出すことで、本来のクリエイティブな業務に集中すること」だ。

デジタルによるTo Do管理システムが普及してきて、この数年は「Toodledo」というシステムを活用している。PCブラウザとアプリが常に同期していつでもすぐに追記やチェックができるし、無料プランで十分に使えている。

気になることはなんでもここに放り込んでおく。きょう連絡すること、図書館本の返却日、2カ月おきの自転車タイヤのエア入れ、毎年やってくる貸金庫代金の支払い、免許証の更新日、パスポートの失効日、、、。現在の最も遠い予定は2025年12月31日の「高野山霊宝館『阿弥陀来迎図』修復終了(2026年)」だ。

繰り返し機能を2種類選べるのがありがたい。予定モノの繰り返しは当たり前として、「実行日から○日ごと」にしておけば、つい先延ばしにしてしまった清掃なども、実行した日から起算して次の予定を自動的に設定してくれる。

ときどき困ったことも起きている。

自分で項目を記入しながら、当日になっても内容を思い出せないのだ。記入しているその時は自明のことなのでメモは簡潔になるが、書き込むことで安心してしまっていて記憶に残らない。きょうも「メンバーリスト更新」とあったが、何のリストをどう更新するのか、思い出すまでにしばらくかかってしまった。

このシステムだけがオールマイティでもない。やっぱり予定管理はカレンダーアプリでやるべきだし(会食の時間や場所を記載しておけるほか、予定時刻の前にリマインダーが鳴動してくれるのがありがたい)、デイリータスク管理(「起床時のスマホ音量アップ」「筋トレ・ストレッチ」「風呂掃除」「メルカリマイリスト巡回」「noteアクセス数チェック」など)でも専用アプリを使っている。

人生は気になることの連続だ。「覚えておかなくちゃ」のストレスを外在化させる、これが荒波を乗り越えるひとつのコツなのだ。
(22/3/18)

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