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2022年、中年の危機がやってきた

こんにちは。杉山です。
恒例の2022年振り返りをしようとnoteを開いていたのですが、何を書くと面白いのかを悩んでいたらあっという間に1月半ばになってしまいました。反省。
ということで、2022年は36歳になり「中年の危機」に直面することとなった話を書こうかなと思います。もしかしたら、年齢が近い方や、中規模の組織の中でマネジメントをやっている方には何かしらヒントになるかもしれません。

そもそも中年の危機とは?

中年の危機という概念を私も知らなかったのですが、上司が1on1で教えてくれました。参考にwikiを引用します。

中年の危機(ちゅうねんのきき)とは、中年期特有の心理的危機、また中高年が陥る鬱病や不安障害のことをいう。ミッドライフ・クライシス(Midlife crisis)の訳語であり、ミドルエイジ・クライシス(Middle age crisis)とも表記される。
〜中略〜
中年の危機は30代後半から40代にかけての中年の入り口で体験される他、現役引退期にも訪れやすい。

中年の危機 - Wikipedia

その他を調べていくと、ホルモンバランスや身内の環境変化が原因とされているものが多く出てくるのですが、今回はそういうことではなく、仕事上の役割や環境変化と広義に捉えています。
私のことの始まりは、2つあります。まずは自身のキャリアが踊り場に来たぞ感があったこと。そして、派生して「老害」について考え始めたこと。

キャリアの踊り場

踊り場に来たというのを、簡単に言うと、ひりつきが足りなくなった状態です。もともとスタートアップにいたこともあって、寝ても覚めても課題ばっかり。組織は半壊し、売上には悩み、胃を壊しながら(ほんとうの話です)ギリギリの戦いに挑む。肌はボロボロ…精神状態もボロボロ…だったときもあり、そこを参照点にすると、今の働き方は非常に人間的です。
今の勤め先に移り3年は、苦しいこともありましたが、仲間や上司に支えられ、やりたかったことを色々と試し、充実していました。もちろんまだまだ課題はありますし、日々、大変なことも多いです。ただし、これまでの経験値で再現性高くシュートできそうなことが7割くらいになってきました。この7割はできればメンバーに任せていきたいですし、そうしないと組織としてはいけないとも思っていました。そうなると、難所となる3割の課題に向き合うべきなんですが、自分がまた、修羅場に飛び込み胃を壊して働きたいのか?という問いが浮かびます。本当にその生活を望むのか?を年齢的にも考えるべきなんだろうな…と思い始めました。具体的には、36歳って子供生むの?とか、この先、どこに住むの?とか、ちゃんと決断しないといけなさそうな問題が仕事以外である。そして、なんと言っても体力と集中力が低下している…と冷静に気づきました。
これらを言い訳と切り捨てるほど、私はもう若くはないのです。うだうだ悩む方でもないので、まずは深く考えないと!で、コーチングを試してみることにしました。

コーチングでの気づき

結果的に、方法としてコーチングは正解でした。
少し年上のファーストキャリアの近そうな女性に3回ほどコーチングをお願いし、一緒に頭の中や気持ちを整理してもらいました。やはり聞き役がいたほうがよかったなと思います。
気がつけたのは、心身がぼろぼろになってないのは「ぬるま湯!」という思い込みをいつのまにかしていたこと。だからこそ、今の自分を弱い、成長角度低いと思って情けなく感じる。でも、修羅場にいないと物足りないが、心身がぼろぼろになることは幸せでもなんでもないとわかってしまったんだよね、というサイクルでした。
ただ、現状がぬるま湯かはわからないということにも気づきました。意外と体を壊す働き方で成長したかどうかは怪しい。メンタルはタフになったと思いますが、成長角度で言うとスタートアップより、この数年の方が角度が高かったようにも思います。そこで、私は修羅場の定義を変えてみればいいのだと理解しました。できるようになることが増える、自分のキャラクターではなく新しいスタイルを確立する、言語化して再現性の高い状態にするなど成長角度が上がる経験を修羅場と言えばいいのではないか?
言い換えれば、山の登り方を変えるということです。これまで猛烈ダッシュでガンガン登っては転び、山頂を目指してました。でも、これからは周囲の景色も楽しみつつ、小走りくらいで効率よく山頂を目指すことにしようと思ったのです。どっちにしてたって目指すところは一緒です。転んでばっかりだと効率悪いですしねw

また、プライベートに関しては、この本の内容をパートナーとも共有し、ちょっとずつ話をしはじめました。今もパートナーにも何が不安なのか、何を優先したいのかをゆるゆると伝えています。自分たちが優先したいが優先できないことを認識することが大事で、自ら選ばなかったという状態にお互いが合意できることが、実は気持ち的にも大きいという当たり前に向き合った年でした。

老害とは?

さて、2つ目は「老害」について考え始めたことです。
ここから山の登り方を変えるということは、どこに登りたいか、どう登りたいか?は意志が大事でした。言い換えれば、ここで登るのやめてとどまる、または、のんびり登ることもできる。(これぞ、ぬるま湯!)
そうすると確実に老害ルートだなと思ったわけです。
こうなってくると、「老害」って何かをちゃんと自分なりに定義したほうがいいと思いはじめました。定義できれば回避する方法も思いつくでしょう。
パッと思いつくものとしては、「評論家的な物言いが多い、新しいことに否定的、話が長く物事が決まらない&進まない、昔は〜が多い、勉強しない…」など。上司や数名と話していくうちに、以下のように定義すると良さそうだと結論に至りました。

老害とは「敵にすると厄介だが、味方にいても役に立たない人」

老害にならないために

まず、考えるべきは身近な人から役に立たないと思われないようにすることです。これは簡単で、自己保身をしない。今までの哲学を曲げない。そして、何かしら新しい知識や経験を入れていけばいい。本を読む、新しい仕事に挑むなど。そうすれば、都度新しい価値をつけられるようになります。
相談がきたら、自身の経験から答えを返す人は多いと思いますが、その答えの手札を常に増やしていけばいいのです。この人と話すと、いつも新しい発見があるなと思ってもらえます。
私も読むペースは落ちましたが、月1冊程度、スキマ時間で必ず本を読む習慣は変えずにいます。こういう考え方を試してみようかなの手札は減っていないように思います。

そして、広義に言えば、労働市場で「役に立つ」の評価を得ること。30代は転職市場でも声が多くかかりますが、40代になればそうはいきません。年齢を見越して、次に来るだろうホワイトスペースを狙った経験をしていくことが大事だなと思いました(これぞ効率)具体的に言えば、これからの時代、定年を迎えた人のマネジメントをするスキルが求められます。だから、そうした経験を30代後半のうちに磨き40代でそれができるという履歴書を持って転職市場に出る。といったイメージです。

2023年に向けて

今考えると、ミドルマネジャーとして一定のレールを走り切るとキャリアは結構、不透明(敷かれたレールはないという意味)になり、こういう悩みが出てくるのだろうと思います。
そして、冷静に考えると体を壊してまで働くというのが、まさしく老害だなと思います。そんな姿のマネジャーを見て、マネジメントやりたいと思う若手がいるとは思いません。私も1年目の時上司は仕事ができてかっこいいけど、いつも不健康そうだな。早死にしそうと思っていましたw
若い時と悩みが変わったなと思いつつ、ちゃんと悩んでみた年でした。2023年は、効率が良く、成長角度が高い経験を積めるよう突き進もうと思います。あのSTYLE ならマネジャーにもなりたいなと思ってもらえるような、良いお手本になれるといいなと思います。

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