この記事を書いている私は現在、上場企業のWebマーケターとして働く30歳です。

今では楽しく仕事ができていますが、大学在学中はろくに就職活動をせず、就活に失敗し、卒業後は時給1,000円の派遣社員へ。しかも、たった3カ月で退職した過去があります。

私の場合はそもそも「正社員」として採用されていないので、「新卒入社」ではないのですが、「はじめて社会に出たけど、早く会社を辞めたいなあ…」という気持ちでいっぱいでした。

ろくに就職活動もしていないような人間でしたから、毎日仕事をするなんて考えられなかったのです。

さて最近、Xにて転職方法について発信しているのですが、「今年の4月に新卒として会社に入社しましたが、もう辞めたいです…」という質問がよくきます。

おそらく相談者さんの気持ちとしては、「会社を辞めたいけど、石の上にも3年、というから、辛くても3年は仕事を続けよう…」「すぐに会社を辞めてしまえば、生活ができなくなるからもう少し続けよう…」と考えているはず。

真面目な方であれば、なおさら「世間体」や「生活費」のことを考えるでしょう。

世間的には「新卒で入社した会社をすぐに辞めるのは甘えだ！」という意見もありますが、ぶっちゃけ、そんなことはないと私は感じます。

というのも、嫌でやりたくもない仕事をずっと続けるのは辛いからですね。

例えば、

これ、どっちが成長すると思いますか。

結論、圧倒的に、Bさんです。やりたい仕事を続けているBさんの方が成長しますよね。

一方、Aさんはストレスを抱え、嫌々ながら仕事をしている様子が思い浮かびます。もちろん、Bさんより成長速度は遅いです。

つまり、こう比べてしまうと、ぱっと見、どっちが良いかなんてすぐに分かるものです。

自分のやりたい仕事が見つかれば、その後も楽しく仕事をすることができ、長く会社で働くことができます。

事実、私は派遣社員時代に営業をしていましたが、自分の性格的に営業が合わないのと、知らない人と話すとひどく疲れてしまうのがあって、たった3カ月で会社を辞めました。

ただ、その後はWebマーケターとして転職し、楽しく働き、そして結果を残すことができました。

そう考えると、派遣社員時代に会社をすぐに辞めてよかったなと感じています。

まあ、これは私の体験談をもとにお話をしているので、全ての人に言えることではありません。

「すぐ辞めたかったけど、仕事をしていくうちに楽しくなった！」ということもたくさんあります。

ただ、自分の人生の選択肢の1つとして「辞める選択」は頭の片隅に置いてほしいことではあります。

このような「辞める、辞めない」の決断は、人生の中でたくさん経験するからですね。「結婚をする、しない」とか「地元に戻る、戻らない」とか。

優柔不断だと、いつまでもはっきりとした答えが出ないまま、ストレスを抱えつつ、生きていくことになるかもしれません。

仕事面で言うと、自分の成長や将来のことを考えれば、早く自分の好きな仕事を見つけて、一生懸命仕事をした方が、スキル、収入、キャリアアップにつながると信じています。

なので「会社を辞める勇気」を持つことも人生において大切なことではないでしょうか。