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【3分でわかる】マーケティングの7Pとは?

「マーケティングの7Pってよく聞くけど、具体的になに?」
「これからWebマーケターになりたいから、マーケティングの基礎を勉強したい!」

マーケティングの勉強をしていると、覚えないといけないマーケティング用語の1つに「4P分析」があります。

4P分析とは、ジェローム・マッカーシーという人物が提唱された、マーケティングフレームワークのことで、この4Pと別の3Pをプラスしたものが「7P分析」と呼ばれています。

今回は、マーケティングの7Pについて詳しく解説しつつ、具体例を交え、紹介します。

今、マーケティングを勉強している方や、将来、マーケターとして仕事をしていきたい方は、マーケティングの7Pを理解することで「仕事」「就職・転職活動」に役立つでしょう!

マーケティングの4P分析とは

マーケティングの7Pを解説する前に4Pについて説明します。

4Pというのは具体的に、商品(Product)・価格(Price)・流通(Place)・販促(Promotion)の4つを指しています。

・「商品」(Product)
標的としたターゲットに対して、どのような製品を売り込めば良いかを決める

・「価格」(Price)
ターゲットに対して、適正な「価格」で製品を販売する

・「流通」(Place)
「Webサイト」「店舗」など、製品をどのようにターゲットに届けるのかを決める

・「販促」(Promotion)
プロモーションは製品の認知度を高めるために重要な要素。テレビCM、チラシ、インターネット、SNSなどを活用するのが一般的。

それぞれの頭文字をとって4Pと呼ばれていますね。

マーケティングの4Pは、商品にしてもサービスにしても、商品企画、販売戦略に大きな影響を与えます。

マーケティングの4Pの事例

例えば「30代の独身営業マンがランチで食べたくなるスタミナ弁当」を新商品として開発するとします。

「働き盛りの営業マン」がターゲットということで、スタミナ弁当おかずの候補は野菜系のものより揚げ物やガッツリお肉系が有効になります。

マーケティングの4Pで考えてみると、

・商品:ボリュームたっぷり!唐揚げ弁当
・価格:500円
・流通:ワゴン販売
・販促:クーポン、割引キャンペーン

こんな感じ。

ワゴン販売で固定費を抑えつつ、低価格でボリューミーな唐揚げ弁当を販売するマーケティング戦略です。

このように「ターゲット」に合うような「4P」の戦略をとることで、商品企画、販売戦略に大きな影響を与えることができます。

マーケティングの4Pだけでは失敗する理由

実はこちらの4Pだけではカバーできないことがいくつかあります。

飲食店などのサービス産業の場合、「目視では確認できないサービスに伴う付加価値」が少なからず存在するからです。

例えば、店員さんのホスピタリティなど。料理の価格が少し高くても、店員さんの人柄やサービス精神がよければ、「また行きたい!」と感じ、リピーターになります。

逆に、あれこれ検索をして友人と初めて来店した飲食店で、スタッフの対応がよくなければ、2回目は行かないですよね。

このような項目にまで踏み込んだ分析が7P分析になります。ここからは7P分析について説明します。

マーケティングの7P分析とは

7Pの中で4Pと呼ばれているのは、商品(Product)・価格(Price)・流通(Place)・販促(Promotion)の4つです。

残りの3Pとは、

・物理的環境(Physical environment)
・サービスプロセス(Process)
・人(People)

上記を指しています。

マーケティングの4Pでは、主に「有形商品」に当てはまるマーケティング戦略でしたが、サービスのような「無形商品」にも当てはまる新しいマーケティング戦略がこの7Pです。

物理的環境

マーケティングの7Pの1つ目「物理的環境」は簡単に表現すると「サービスの度合いを人間の肉眼で確認できるものにする」ということです。

例えば「契約書」や「保証書」など。電化製品や自転車など、高いものを購入した時には必ずついてきますよね。

このように「契約書」や「保証書」があるとお客様は安心します。お客様に対して安心感を与える要素です。

サービスプロセス

マーケティングの7Pの2つ目は「サービスプロセス」です。

これはお客様が実際にサービスを受ける「前後」のアプローチ方法になります。

例えば、少しお高めのレストランでも、店員さんの人柄やサービス精神がよければ、「また行きたい!」と感じ、リピーターになります。

逆に、安いレストランでも、店員さんが無愛想で、料理が運ばれる時間も長い…となれば、もうこのレストランには二度と行かないでしょう。

アプローチからアフターフォローまでを含んでいますので、その過程でどれだけお客様の心をつかめるかが重要です。

お客様に満足してもらえれば、リピートしてくれる可能性も高まり、自社としての売上もアップします。

マーケティングの7Pの3つ目は「人」です。

マーケティング7Pにおける人を表すものですが、具体的には下記のような人を指します。

・従業員
・お客様
・関係会社

つまり、サービスを提供する際に関係のある人を指しているのです。

例えば、飲食店にしてもホテルにしても、利用してくれたお客様をどこまで満足させることができるか重要です。

とはいえ、「店員が無愛想」「酔っ払いの客が多く、トラブルになる」「取引先会社との関係が悪い」など、自社を取り巻く環境や人が悪ければ、価値が低くなります。

お客様に提供する価値を高めるためには、従業員や関係会社、さらにはお客様自身も重要な要素となるのです。

マーケティングの7Pの具体的な戦略

ここからマーケティングの7Pの具体的な戦略について説明させていただきます。

一例として、一流ホテルがあるとします。そのホテルを頭に思い描いてみてください。

そのホテルはいつも掃除が行き届いていて、清潔感ただよう館内のイメージ。

手洗いやホテルのロビーなども異臭に悩まされることもなく、快適な時間をいつも過ごせるとしたら、これは物理的環境を満たしている状態。

あわせてこのホテルでは従業員たちが宿泊者の名前を覚えるという習慣になっているので、あなたの宿泊されている期間はずっと、ホテルのどの場所で出会っても「〇〇さん!」と呼んでもらえ、好待遇。

この場合には「サービスプロセス」「人」がうまく活用されている状態。お客さんがリピーターとなってくれる確率がアップしそうです。

さらにこのホテルでは「クレド」という接客理念も採用しているということで、こういったお客さんのかゆいところにまで手が届きそうな接客が実現しているわけですね。

これはまさしく「サービスプロセス」「人」という7Pの一部が実践されている証明でしょう。

マーケティングの7Pは現代社会になくてはならない戦略

最近では、インターネット上でのサービスが多くあります。

例えば、

・Amazon
・Youtube
・Netflix
・Google

などなど。これらは全て無形サービスです。

お客様と直接、話したり、商談したり、ということがないので、なかなか目に見えた特徴や価値を表すのが難しい。

なので、マーケティングの7pを活用して、お客様が安心して利用できるようなサービスや保証が必要になります。

【事例】Amazonが実践するマーケティングの7P

例えば、Amazonであれば、「商品返却無料」「割引キャンペーン」「保証書付き」「最速、明日までの配送」など、お客様の満足度を上げるようなマーケティングをしています。

お客様の顔が見えないこそ、「物理的環境」「サービスプロセス」「人」を見えるようにし、商品を購入してもらうマーケティング戦略を取っていますよね。
お客様側からすると「信頼」「安心」「満足」につながり、リピートして商品を購入してくれますよね。

特にこのような「無形のサービス」が多い現代社会には、マーケティングの7Pはならない戦略です。

いかにお客様を満足させ、何度も自社の商品・サービスを購入してくるかどうかが、売上アップのポイントになります。

まとめ:マーケティングの7Pを学んでお客様の気持ちを理解する!

マーケティングは全くの初心者でこれからという人には、少し難しい箇所もあったかもしれません。

とはいえ、マーケティングを勉強している方や、将来、マーケターとして仕事をしていきたい方は、このマーケティングの7Pを押さえておくとお客様の気持ちがわかります。

商品企画や商品戦略、そして就職・転職活動で役に立つので、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください!