imai

写真と旅、たべものが好き。

imai

写真と旅、たべものが好き。

最近の記事

中滑川─ちょっと前の記憶と現在と

富山県滑川市。私の住む海沿いの町に「中滑川」という駅がある。 頭に「中」がつくあたり、町の中心駅をアピールしているような趣がある。 実際、旧市街や市役所へは徒歩数分という利便であり、宇奈月温泉へ向かう特急列車の停車駅でもある。(もっとも、コロナ禍を経て特急列車自体ほとんど無くなっているけれど) もともとは商業施設や農協を併設した大きな建物だったが、ここ15年ほどで駅舎の建て替えがあったり、跡地に防災拠点を兼ねた複合施設「メリカ」が建ったりと、目まぐるしい変化があった。

    • 『外カリッと、中ジューシー』

      「最近の食べ物の評判ってこればっかりじゃない?」 という話をラジオで聴いていた。 「この逆ってないよね〜」「といいますと?」「外ジューシーで、中カリッと、なもの」 確かに。聴いてたときは、かっぱ巻とかどうやろ?と考えていたけど、いまここで書いていて、アスパラベーコンを思いつく。 この、外カリ中フワ、とかジューシーとかの食べ物は、その言葉のとおり、食感のギャップ萌えが好評のひみつだろう。 一見かたそうな人だけど、こんなやさしい一面を持っているなんて。 一見入りづらい店だけ

      • 滑川ソーシャルカフェ 郷土料理編。備忘録

        去る2023年11月13日(月)、滑川市内でひらかれた上記イベントに、料理を作る側として携わった。 そもそも、滑川ソーシャルカフェとは、食文化研究家の相川知輝さんを中心に、滑川市内で開催されてきたイベント。予約制かつ紹介制で、「価値のあるつながりが生まれる」ことを謳った、一夜限りの交流の場。 およそ月一回のペースで開かれ、今回がちょうど10回の節目であった。 これまでは参加費の予算内で食事やドリンクを調達していたそうだが、この機に少し趣向を変えたいという相川さんの思いもあり

        • 2023年3月の連想

          ずいぶんご無沙汰しております。 最近、いろんな点や点が結ばれて面になっている気がするので、ここに記します。 富山来て4ヶ月ちょいで転職 した。 かんたんに言うと、 宿のバーカウンターに立ちたい→そのための腕を身につけたい→飲食店で働くのがいいかな?  ということで、縁あって富山駅前の料理屋で働いていた。 お酒を出す飲食店の仕事は、どうしても夜が中心になる。13時に出勤して、2時間くらい仕込みしてお昼休憩。休憩から上がると17時からの営業にそなえ準備し、そのまま23時

        中滑川─ちょっと前の記憶と現在と

          (田舎の)駅にひたすら佇んでいたい話

          駅といったらどんな景色を思い浮かべるだろう? 東京、新宿、梅田……みたいな、大都市圏の巨大なターミナルから、地方ローカル線の、単線のホームに待合室がぽつんとあるだけの、一日の乗降客数が50人にも満たないような駅まで、日本の鉄道駅の表情は十人十色である。 大都市圏の電車は次の電車をほとんど待たなくて良い。10分も待てば大体乗りたい電車に乗れる。 めんどうな朝の出勤はその便利さに甘えてしまい、乗換案内のアプリでも表示されないようなギリギリの乗り換えをこなして、目的地へ向かうこと

          (田舎の)駅にひたすら佇んでいたい話

          2021年も、写真集をつくった

          今井です。 昨年参加した2つのZINEイベントが、今年の夏もやるよー、ということで、それに合わせて重い腰を上げ、雪の本をつくってみました。 写真とエッセイの組み合わせ。といっても、全部自分のじゃなくて、2名の写真とエッセイを編んでおります。 独りよがり=偏愛おしごとや他のいろんなことで時間が詰まっているなかで、隙間を縫うようにつくりました。 2人のエッセイを募ったのは、自分だけの目線や考えで一冊を独占するんじゃなくて、それを良い意味でわかりやすい、普遍的なところへ持ってい

          2021年も、写真集をつくった

          写真展「おやしらず」を振り返る(後編??)

          今井です。「前編」で、春休みなにする、なんていってましたが時間はアッという間にすぎ、5月が幕開けしてしまいました。くやしいです。 とりあえず、近況報告から。 ・春休み、結局なにしたの去年の仕事探しに結論を見出せなくて、一応ことしも2月半ばくらいから、すこしずつ仕事探しをやっていました。学校で勉強したこと(都市設計とか、建築とか)を生かせるところが、なんだかんだ一番いいからと、設計屋とか、施工屋とか、不動産屋とかみてました。 加えて、去年からイラスト・デザインを携わっているウ

          写真展「おやしらず」を振り返る(後編??)

          終わりは始まり!─写真展「おやしらず」を振り返る(前編)

          こんにちわーこんばんわー。今井です。 2021年初めての投稿になりますね。ことしもどうぞよろしくお願いします。 今回は私の地元であり私の大好きな場所のひとつ、富山についてつらつらしていきます。 東京で小さな写真展をやったよまず、最近のあらすじ。大学の卒業研究とか、単位ギリギリでとってる授業とかが大詰めを迎えてくるはずの1月。忙しくなることは予想できたし実際忙しかったんだけど、そんな1月に、初めての写真展をひらくことになってしまいました。 タイトルは「おやしらず」。私ひ

          終わりは始まり!─写真展「おやしらず」を振り返る(前編)

          消費と創造のはなし

          ◆2020.11.11修正 こんにちは、こんばんは。就職しようかどうしようか、頭を日々ぐるぐるさせているイマイです。 このごろ何につけても、「消費」と「創造」という対比をよく思い浮かべます。 ◇◇◇◇◇ ◇◇◇◇◇ 10月末、新潟の友達のクルマに乗せてもらって、十日町のほうへ写真を撮りにいきました。 十日町といえば、3年に一度の国際芸術祭「越後妻有トリエンナーレ」の舞台として、津南町とともによく知られる場所です。清津峡や美人林、数々の棚田など、ゆたかな自然が魅力

          消費と創造のはなし

          本屋さんから広がる連想

          私はいま、大学4年生として千葉に住んでます。 正直、千葉ってつまらねーなと思っていました。これまで3年間も。なんともったいない。 ある日、つくったZINEが家に残っているもんですから、近くの本屋さんにでも交渉しに行ってみようか、と思い立ち出掛けました。 そのお店は古本専門で、最初は「いや〜うちでは難しいですかね〜」と言われてしまいました。しかしよくよく話をしてみると、そのお店の方(N氏)も同じ大学を卒業していて、うちとこの学生なら応援したい!(意訳)という形で、置かせて

          本屋さんから広がる連想

          ZINEを初めてつくる、ということ

          こんにちは、こんばんは。今井です。 突然ですが、ZINEって知ってますか? 個人により自費出版された本のことです。コミケで売ってるような同人誌の、もう少しオシャレな呼び名といいましょうか。 2020年夏、私は初めてZINEをつくりました。 つくって終わり、ではありません。全国各地からZINEを集めて展示販売するイベントに出展したり、本屋さんに置かせてもらう交渉をしに行ったりしました。 結果、ZINEをつくる前は想像もつかなかった色んな出会いや、会話ができました。自分の

          ZINEを初めてつくる、ということ

          フィルム写真ってなんでエモいの

          はじめまして。今井と申します。 物書きの練習に、これからゆるゆると更新していければと思います。どうぞよろしくお願いします。 私は写真が趣味の大学生です。高校進学のときにデジタルカメラを手に入れて、地元のローカル鉄道を撮っていました。大学2年の夏にフィルムカメラを買ってからは、フィルム写真ばっかりやっています。 このご時世にフィルム写真をやっている人は、私のほかにもたくさんいると思います。私のようなデジタル時代の人にも当然いると思います。 オレも、アタシもそうだな……と

          フィルム写真ってなんでエモいの