プベルル酸の混入は人為的に仕組まれた可能性がある


これまでの情報を概観してみよう。
専門家の意見もかなり増えて、有用な情報が揃ってきたのは、とてもありがたいです。
(取材し記事にしてくれたマスコミには感謝したい。常に十把一絡げで批判ばかりしてきましたが、申し訳ない。真面目な方々が大勢いてくれることに心から敬意と感謝を申し上げる)



参考:








ここまでの記事を総合すると、プベルル酸の生成の条件は次のようなものである。


ア)プベルル酸を生成する青カビは、極めて稀
イ)アの生成可能な種類は、200種以上ある青カビのわずか数種のみ
ウ)イの青カビは、通常の空気中に存在する可能性は極めて困難
エ)小林製薬の紅麹製造工程は約50日間、普通の培養2週間程度より長い
オ)培養期間が長いと他の菌類などが増殖し腐敗し易い
カ)製造用の紅麹より青カビの増殖力が強く競合環境では紅麹が敗北し易い
キ)健康被害をもたらす程の青カビがどうやって増殖できたか謎
ク)プベルル酸の猛毒説は現段階では不透明
ケ)プベルル酸の物質(抽出物)自体が稀、研究者でも極めて入手困難


当方がプベルル酸に関して指摘した参考記事

・3月29日(厚労省が急遽、小林製薬の会見直後に原因物質名を公表)


・3月30日


まず、最初から異常な対応なのが、厚労省である。あたかも「恐怖を煽っている」かのように、未知の物質名を勝手に公表したりしていた。少なくとも29日時点では、プベルル酸の腎毒性については「全くの未知の領域」であるのに、だ、

専門家の意見を聴取しても、上記ク)の如く、懐疑的意見が多数派なのに、そうした「専門的な見地からの検討」を経ることなく、厚労官僚が先走って不正確な情報を拡散した。それが例の
『抗生物質となるような、抗マラリア効果のある猛毒』報道だろう。

情報の質としては、どこのド素人見解なんだ、という話ですよ。ただの恐怖煽動のインチキ記事でしかない。


これを意図的に書かせるべく、小林製薬が「未知の成分」としか会見で公表してなかったのに、敢えて厚労官僚が独断で「プベルル酸」だと開示したわけである。この時点で、腎障害との関連性について、専門家の見解など一切得てない状態であり、普通の役所対応としては異常である。


過去の一般的な官僚主義(笑)だと、官僚個人が責任を負わないようにする為に、自分自身で情報を出したりはしない。例えば専門家集団の「審議会の見解」を開示(公表)する、という立場で、あくまで情報管理者として振る舞うわけで、『猛毒』だのという「自らの考え」を開示することなど殆ど無かった。

この一点だけを見たって、昨日の無駄で無意味な厚労省と腎臓学会の共同会見にしたって、騒動を煽り立ててる主役が厚労省(とお付き合いする一部マスコミ(記者クラブ筋?))なのだ。
厚労大臣と大阪市長との「対策本部」会議だのの件で直接面談をセッティングしてたのも、明らかに異常だから。

ここからは、プベルル酸に焦点を絞って話をしていこう。

1)空気中など、通常の自然環境中に存在した青カビが混入するか

これは、難易度が相当高い。
条件ア~ウ)により、存在確率が極めて乏しいのだから、滅多に生存してない青カビ(以下、プベルル酸を生成する原因の真菌を仮に『青カビP』と呼ぶ)が偶然紅麹製造工程に存在するか、原料となった米などを汚染するかというと、かなり難しい。

何より、製品中からの「プベルル酸の検出時期」がバラバラでズレていることが、更に異常さを増す。
偶然に自然環境中から混入した青カビPが犯人ならば、特定時期にのみ繁殖して汚染するのは分かるが、かなり期間のズレを持って生存してたとなると、継続繁殖できる環境が必要となる。それは、過去の既知の青カビだと、恐らく一つも発見されていないだろう。


2)製造過程で青カビが発見できない状態とはいかなる状態か、可能か?

仮に未知の青カビPが偶然に繁殖し、混入できたとしよう(例えば原料米の汚染など)。そうすると、どうなるのか?

条件カ)より、紅麹の菌はデリケートで弱く、他の雑菌や青カビが同一培養環境にいると、そちらが増殖してしまい、紅麹は負けてしまうそうだ。

同時に、条件オ)より、紅麹を繁殖させた後であっても、他の菌類が増殖して「腐敗させてしまう」という現象が起こるのである。これは、小林製薬の製造工程期間が圧倒的に長い=50日という条件エ)により、他の青カビが混入すると腐る確率がかなり高くなることを意味する。


それは結果的に、培養後の製品として取り出してみると、腐敗の所見(ドロドロ、異臭、色の異常)などとして観察されるだろう確率が高くなる、ということだ(なので、製造過程で雑菌類が混入する可能性はかなり低く管理されており、基本的に相当厳密でないと50日経る前に途中で腐る)。


もし仮に青カビPが混入して増殖したとして、
・長期間培養
・通常の製品性状を維持(赤い色調、パサッとした乾燥感など)
・青カビPが培養環境中で圧倒した(=プベルル酸を生成)のに気付かない

これらが同時に成立してない限り、青カビPの増殖説は難しいということ。


青カビPが50日培養後であっても紅麹より繁殖せず、通常製品と同等の性状を維持したままで、中毒域となる濃縮量のプベルル酸を生成(製品に含有)させた、というような、アクロバティックでかなり特殊な状態が達成できない限り、プベルル酸が検出される事態には至らないだろうという話である。


これまで研究され知られてきた青カビの性質として、誰も見たことも聞いたこともないような青カビPが存在する可能性は、完全に否定できないが、常識的にはほぼ無理だろう。


プベルル酸の抽出実験で使用された菌株でさえ培養期間は10日程度、それを5倍も超える長期培養で、青カビPは果たしてプベルル酸の生成を延々と継続できるものなのか?


3)プベルル酸が犯人説だとして、ファンコニ(Fanconi)症候群の中毒量は青カビが生成可能なのか?

腎障害の原因物質として、本件紅麹製品の「プベルル酸」疑惑が厚労省より大々的に公表されたわけだが、製品中にそれほど混入が可能な状態とはどういうものなのか?

以前から何度も指摘しているが、ある水準以上の血中濃度に到達しない限り、有害物質としての効果は発現せず、本件腎障害の騒動の傾向から見て、概ね用量依存的な反応(例えば長期使用、蓄積のような反応)なので、腎毒性を発揮する濃度が達成可能な含有量が必要である。


それ程のプベルル酸生成量を得ているにもかかわらず、青カビと競合環境下にあった紅麹が「普通の製品として出荷可能」な性状を維持したまま、培養できるのか?


例えば、1mgのプベルル酸を得る為に必要となる青カビの重量はどれくらいなのか?

毒性発揮が例えば2mg/kgとして、体重50kgの人で100mg相当のプベルル酸の経口摂取量だぞ?

青カビの重量が100倍必要なら、原料となった青カビPはプベルル酸1mg当たり100mg、50kgの人の1日摂取量分だと10g相当となる。
30日分の製品1単位で300g、その同一ロットで千人分だとして300kgのプベルル酸抽出前の青カビPの存在が必要、ということでしょう?


そんな大量のプベルル酸を過去の研究者が抽出か合成できたことがあるのか?
多分、誰も達成してないと思うぜ?

原料となった青カビPの総重量がこれほど多いのに、これを製造過程で認知できない状況という方が、あまりに不自然すぎる。


これらが矛盾なく説明できる、最も整合的な状況とは「意図的に入れた」場合である。
犯罪行為(企業狙い撃ちのテロ攻撃)としてならば、説明が可能である。


培養、発酵後にプベルル酸の汚染を実現できれば、紅麹は死なず、腐らず、赤い色の色調も問題なく、普通の製造過程を経て、誰も発見できなくても当然なのだから。

勿論、未知の「青カビP」なんていう架空の存在も不要であり、精製(合成)済みの実験に使用するのと同様な「プベルル酸」を持っていれば、検査で検出可能な程度の量の汚染は実行できるだろう。


条件ケ)の通り、元から「殆ど知られてない難水溶性の物質」であり、専門的研究者の間でも熟知している人の数はかなり限定的だ。物質そのものを「保有している研究者」自体が殆ど存在しておらず、入手すら極めて困難なのだ。


すると、もしテロ攻撃だとするならば(SARS-CoV-2の人工生成説と似てて)、

・かなり専門知識のある
・合成か抽出が可能な研究設備や施設を有し
・紅麹を標的とする動機や理由に富み
・抗生物質や抗マラリア薬周りに強く
・トロポノイド周りにもかなり詳しく
・腎障害を言い出すタイミングに関与でき
・学会や医学関係者に影響力行使が可能な

存在、ということが予想されよう。
(会社の相談窓口や経営幹部に情報が上がったタイミングをも知っていた)



最重要点としては、「厚労省幹部を動かせる存在」だ、ということは言える。
3月29日のプベルル酸を突如会見で公表させ、翌日から土日にも関わらず唐突な立入調査を実施可能な程に強力である、ということだ。

(それは例えば、mRNAコロナワクチンやコロナ治療薬の特例承認を強引に出させることが可能な存在、というのに匹敵しているだろう。つまり「あちら側」の連中、ということが分かる。官僚を操作できてるのでww)


「偶然に生じた事態」というのを想定するのが困難で、極めて不自然な条件しか出てこない場合、それは人為的な操作結果であろうと推測するのは当然だ。




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