商売の本質は貿易にある

中国に、「商」という古代国家がある。日本では殷王朝というふうに呼ばれている。の殷、もとは「商」と呼ばれていたが、なぜか日本では殷と呼ぶ。

現代中国の歴史教科書では、商を正式な国号としているらしい。日本の教科書も最近はそうなのだろうか?現役高校生がいたら教えてほしい。

殷王朝最後の王、紂王は『封神演義』で登場するので知っている人も多いだろう。妲己に骨抜きにされたアレである。

商売の「商」

さて、この商はもとは都市国家の連合体であったらしい。さぞかし、その中では商売が盛んだったのだろう。「商」という字がその国から来ているのか、国の名前に商売の由来があるのか、どちらが先かはわからないが、その関係性は深いと類推される。

商売とはなにか、という質問に僕が答えるとすれば、それは「貿易」だと答える。あるところからないところに材を運ぶことで財となし、交換を行うことである、と。

これが盛んに行われることが経済を発展させることは、現代に暮らす人間は常識として知っていると思うが、紀元前16世紀という時代においては、これを盛んに行うこと自体を重視していた人はどのくらいいたのだろうか。この商という国家は、ここに力を注いだがゆえに古代において、中国初の王朝となり得たのではないだろうか。きっと。

女性の売春が一種の貿易になりうるわけ

商売の根本、という話になると、最古の商売は「女性の売春」という説がよく語られるが、これも一つの「商」材として考えられる。その理由は、端的に言えば男性には簡単に手に入らないものだからである。

商材の価値は、その希少性、代替不可性によって決まると言ってもいい。人間の根本欲求を満たすものとして不可欠なのに、代替が不可能な女性は、格好の商材となったわけだ。

今に至っても、世界のポルノ市場は計り知れない。調べなくてもとてつもない市場なのはわかる。恋愛市場だって、拡大解釈すればポルノ市場だ。結局美容も健康も、性欲の消費される市場なわけである。

現代に広がる「商」は世界平和の礎

商が始まる以前は、人間同士は奪い合いによってその富を増やすことが一般的だったのだと思う。しかし、資源を損なわずにむしろ倍増させうる商の登場により、経済は飛躍的発展を遂げた。近代国家も、戦争を回避して貿易を継続した国家がむしろ富を蓄積してきたといえる。

※永世中立国スイスの地下資産ってどのくらいあるのだろうか、、、

資本主義経済は、搾取される側とする側、という図式で捉えられがちだが、それはそれとして、自分もこの世界で面白い商売を作って、世界平和に貢献していきたいものである。

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