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やっぱり円盤に慣れ過ぎている

お休みの日は家のなかで推し活を挟みながら過ごしている。
家事をしながらラジオや配信されたコンテンツを聴いたり。
動画サイトにアップされた映像をずっと流しっぱなしにしたり。

スマホやテレビだけで完結するコンテンツはすぐに手が出せるが、ディスクに収まっている映像や音声はひと手間をかけなければならないから後回しになってしまうことが多かった。

たとえば2月中旬にリリースされた声優・伊東健人さんの初アルバム(EP)に同梱されていたDVD。
見ようと見ようと思いながらも2週間くらい経ってしまっていた。

なぜディスクだとひと手間がかかるかというとうちの再生機材が「playstation4」だからだ。

ふつうに使用すればとっても簡単。
ディスクを挿入すればテレビに繋いでいるプレステが起動して、再生ボタンを押すだけ。(テレビのリモコンで出来るんです)
しかし壊れているのか不具合なのが分からないのだが、うちのプレステはディスクを受け付けないのである。
再生できたかな~、と思っていると急に「ピピピッ」となってディスクを出してしまうのだ。

先日、スピッツのライブBlu-rayも同じような現象に見舞われ、モヤモヤっとしたのだけれど、伊東健人さんのDVDは数分しか再生できなかったので夫に相談。

最初はBlu-rayレコーダー(おととしの年末に壊れた)を買い直そうかと思ったのだが、値段がプレステ5よりも高い!
現状、外付けHDDでテレビ番組の録画は事足りているので、Blu-rayプレイヤーを購入することになったのだ。

テレビが東芝REGZAなので、プレイヤーも東芝に。
設置はとっても簡単だったのですぐに再生できた。

私はサブスク動画などで推したちのコンテンツが見られたとしても、やっぱりディスクを買ってしまうタイプ。

ディスクにはジャケット写真という素晴らしいものがあるし、CDならば歌詞カードがある。たとえば今回買った伊東健人さんのCDは裏ジャケットの写真がとっても素敵な表情で……。それはCDを買った人しか分からないものだし。
音楽じたいはサブスク(AppleMusic)で再生するけれど、やっぱり手元に円盤が欲しいのだ!

私が中学生だったときは、CDが200万枚売れていた時代。
発売日(私は店頭日に買う人でした)になるとダッシュで近所のCDショップへ行って8㎝シングルを折りたたんだ1000円札で買う子供だった。
ジャケット写真のカッコよさを堪能して、CDを聴いて、何度も聴いて、次はテープ(高校生からはMD)にダビングしたり。さらには新たにセットリスト?を更新していろんな曲をダビングし直したり。
しばらく勉強机にカッコいいジャケット写真を飾って眺めたなぁ。

もうその生活が身に染みついて忘れられないのである。

広告に阻まれることなく、ずっと映像を流すことができる。
これは紙の本にも言えることだけれど、絶対になくなって欲しくないモノの一つだ。
電子書籍やWEB動画は荷物にならないし、インターネットにさえ接続できれば便利に使うことができる。
しかし、抱き締めることはできない。

やっぱり、私はカタチが欲しいのだ。
紙の本ならば、手触りや匂い。それを楽しんでからこその本。
円盤ならば、ジャケットに描かれる小さなアートを楽しみたい。

きっと90年代に過ごしたあの時代が、スキなのだ。
誰かのオススメ、みんなのオススメなどはどこにもない時代。
ヒットチャートだけが手がかりだった時代。
数秒のMVから見極めて、自分の推したちと出会った1994年。
いまも、彼らの曲を、ワイヤレスイヤホンで聴いているのだ。


最後まで記事を読んでくださってありがとうございます。 読んでくださった方の心に少しでも響いていたら幸いです。