ウィルス

空気感染する種類のウィルスとの接触を完全に避けることはできないのではないか?それでも感染しない人がいたり、症状が出たとして大ごとにならない場合があるということは、接触はするけどウィルスが自分の体内で効果を発現するのを妨げる、発現したとしても間もなく体外へ排出される、ウィルスの効果が発現し発熱や咳などの症状が明確に認識されたとしても重症化はしない、というような防御の仕組みがはたらいているのだろう。

ウィルスというのは目に見えない。けれどももうあちこちにいるようだ。そういう只中で私たちは暮らしている。

風邪は万病の素といわれるように、私たち日本人にとっての最も身近な疾病対策といえば風邪予防。風邪をなるべくひかないように。手洗い、うがい。バランスの取れた食事。適度な運動。乾布摩擦なんてのも昔はよく聞いた。これらの対策は人によって徹底度が違うし、風邪もひきやすかったりそうでなかったりする。要するにみんな多かれ少なかれ風邪はひく。私たちが日常的にできる対策というものはそういうものだ。

どうしてもひいてしまうものとはいえ風邪は実際のところコワイもの。ではあるんだけれども風邪をこじらせて死んじゃったという例には中々出くわさない。

私自身は風邪をこじらせて肺炎になったという経験があるので風邪はなめていてはいけないという意識はある。こじらせた時のしんどさもあるし、子どもだったこともあり、訪問していた先の親類や両親に心配と手間とをめちゃくちゃかけてしまったという負い目もある。

自身の体の調子に注意が向くというのは悪いことではない。けれどもあまり神経質になり過ぎると逆効果という面も否定できない。さじ加減が大事というのは健康維持に限った話ではないのであるが。。。ともかくこれさえしておけば!というような確たる対策を期待してしまうのは行き過ぎだと肝に銘じておきたい。

とはいえ、変調に気付いた時や実際に調子が悪いなと感じた時にはある程度どう対応するかパターンを決めるというかポイントを絞っておくのがよいと思う。例えば風邪をひいてしまった時は体を冷やさない。玉子酒は飲んでもビールは(体を冷やすから)ご法度とか。熱っぽいなと感じたら水分は多めに摂る(ガブガブ飲みやすいように(あとミネラル分とかが吸収されやすい)スポーツドリンクなんかを常備しておくとよい)とか。変調を感じたら無理をしないというのが第一原則だと思うけど。たっぷり食べてたっぷり寝てあったまる。

ウィルスとの付き合いも、気を付けるに越したことはないけれども、日常の感覚を大事にして、見えないものは避けようもない、完全不接触なんて無理なものは無理と割り切る。割り切ったとしたって別に重症化とか死を恐れないわけではないんだよ、と弁えることも大切なのだよね。対策を立てるにせよ、よく分からないものに恐れを抱いているその様をこそまずは知る。それを減じてやるには何が無理ない方法か?そんな考え方を身に付けたいものだ。

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