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短歌小詩集「近頃」

もう黙って
「幸せだ」って言うべきだ
どこか行きそうな君といること

彼岸荒れ
君がいてさえ不安になりそうな
川湯の夜道を歩く

憂鬱な時の
詩ばかり輝いて
光と影が交差する様に

君の好きなもの
もう一つ好きになろう
生姜に「紅」の一文字添えて

電池の切れかけた
優しさばかり売る
「僕の為だ」と無意識に三度

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