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マルーンの夢

南口から太く長く続く
イルミネーションの並木
サングラスなしには歩けない
でも白色一つの世界に
何かが欲しい気持ちは
僕にだってある

マルーンの夢を浮かべる
三宮まで揺られた
阪急電車の車窓から見た
街の輝きを思い出しながら

大通公園で立ち止まって
頬の赤さを感じる時
それだけがマルーンに近い
他に何もない

その後も影のかかった窓や
ホットコーヒーに映る自分を
ほとほとと見るわけだが
あの夢の行き場は
顔に書いてることはない

マルーンの夢に君宛ての手紙は
意味をもてず
詩を書いてみるのだが
あまりに拙く
僕も詩も死んでしまう

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