谷川嘉浩『スマホ時代の哲学』への違和感
先日、本屋で『スマホ時代の哲学』という面白そうな題名の本を見つけたので、購入して読んでみた。著者の谷川さんは、大学、そして学部の先輩にあたる。
ポップでカジュアルな語り口が印象的で、スマホやSNSといった新しい情報環境において、人間の在り方はどうなってしまうのか、その問題意識において、著者とは通ずるものがある。しかし今回は、この本について、その内容というよりは書き方、戦略、通底する気分に焦点を当てて、簡潔ながら批判的にまとめておきたいと思います。
まず、ざっくりとした所感