医療は過大評価されすぎ?
平野克己さんの『人口革命』という本を読んでいたら、20世紀の人口爆発(15億→80億)は、なんといっても農業生産性の向上がデカいということが指摘されていました。
農業革命が最初に起こったのは18世紀のイギリスですが、19世紀にはドイツの化学者が大気中の窒素からアンモニアを生成することに成功し、それを原料に大量の窒素肥料が農業生産の現場に用いられるようになった。20世紀にはこうした肥料技術がアジア・中南米など途上国にも広がり、世界の農業生産力は爆発的に向上していったわけです。