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10日一度、疼くこと

映画『PerfectDays』を初めて鑑賞したのは、クリスマスイブだった。
朝起きたら無性に観たくなった。大きな賞を獲ったこと以外、なんの情報も知らないのに。
その日のスケジュールを確認しても、映画はちょっと乱暴である。やり過ごそうとしたけれど、居ても経ってもいられない。一番近い映画館の上映時間を見たら・・・1時間後ではないか! イケるなっ!家の本日やるべきことは蹴飛ばして、ぴゅんと車に飛び乗った。

上映時間ぴったりに席について、映画泥棒とかズミズミズミズミ大泉♪(分かる人にはわかるローカルCM)とか定番のCMに耳を傾け心と息を整える。

久しぶりの映画館。
すぐに本編が始まった。CMや予告がとても少ないことに驚く。


この日の率直な感想は、
『PerfectDays』をいま、わたしが観たのは、神の計らいかも知れない。
それともサンタクロースからの最高の贈りものかしら。運命論っぽく感じるのって心地いいな。

初回はとにかくごく個人の思いや過去から現在の時間に重ねて自分ごとばかりに満ちた。(この日のことは・・・後ろのほうでグダグダ述べる)
映画自体の感想はもちろんあったけれど、圧倒的に自分の時の流れに重ね、ラスト3分の表情に入り込んでしまった。
次の鑑賞では映画自体をじっくり感じ愉しむことができた。

初回・・・
次の感想・・・
そう・・・

すでに4回鑑賞してしまった。
意識していなかったが、どうやら10日ごとに疼いているらしい。安定なのか不安定なのかよく分からないな。どうかしてる。そういえば、石原裕次郎の大ファンだった母は、『嵐を呼ぶ男』を5日連続で観に行ったと自慢していたが、まぁ、親の子だ。


4回は、自分の感情に呑まれながら鑑賞するのと、映画をじっくり味わう客観性優位な回と、順番こだった。がまんできない衝動がいつまで続くのか自分でも呆れていたし恐くもあった。

しかし先週、17歳のとき音楽の趣味で巡りあった友だちと飲む機会があり、音楽や私たちのことだとかいろんな話をしたら、だいぶ落ち着くことができた。彼女の受けとめる力と一貫性のある聡明な言葉たちが救ってくれた。「次、観に行ったら落ち着くかも」と友だちに伝えたとおり、4回目の鑑賞で決着がついたような感覚がある。

でもどうかな、10日後、無性に観たくなっちゃうかな。身体がリズムを持ってしまったかも。そのときは私を甘えさせると決めている。疼いてしまうわたしに寄り添い時間かけるし出費するよ。期間限定のことだもの。わたしはいまそんな時なんだと思う。

あれ…想定より300文字もオーバーしてる!グダグダはまた次に・・・💦

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