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時間が貴重な40代から英語力を伸ばすコツ

40代から英語力を伸ばす意外なコツ、それは、

「そういうことか!」という英語学習の気づきを、自分の言葉で言語化しておく

ということです。
その瞬間、その学習段階の、自分にしか意味のない重大な気付きに意識的になることです。

日記、メモ、どんな形でも構いません。
形に残らなくても、頭の中で自覚するだけでも良いかもしれません。

「こうかも!」と思った自分の感覚を、自分なりに言語化しましょう。

学習における気付きをコツコツと言語化して、自分の中に再現可能な感覚として蓄積していく。
これが、あなたの3年後の到達レベルに大きな違いをもたらすと確信しています。



なぜ40代以上にとって気づきの言語化が大事か?


特に40代以上の英語学習者にとっては、言語化するか、感覚的にそのまま流すか、の違いは死活問題だと考えます。

なぜなら、40代を過ぎてしまったぼくたちは、既に2つの大きなハンデを背負っているからです。

ハンデ① 英語教育
ぼくたちが受けた学校英語教育は、科目としての英語、知識としての英語、使えない英語です。ぼくに英語を教えた先生のほとんどに、英語で外国人と話し、英語意外の人生の目的を達成しようという気など、ハナからないように思えました。
英語は日本語に翻訳して理解するもの、というバイアスにまみれています。

ハンデ② 成功体験
また、ぼくたちは、多くの人生経験を積み重ね、よくも悪くも、自分たちなりの成功体験を持ちすぎています。
ふつうにやっていては、これまでのやり方を変えることはできません。

40代以上のぼくたちは、量が自然と質に変わるのを待っていては、寿命が尽きてしまいます。

良くも悪くも英語学習に対して自分なりのバイアスを持ち、自然に英語が定着することに期待できなくなったぼくたち40代以上の世代にとって、英語を習得することにいかに自覚的になれるか、が極めて重要です。


ぼくの言語化の例


「自分に向かって英語を話している外国人の頭の中はいたってシンプル」
オンライン英語レッスンを受けていて、ある瞬間ハタと気付いたことです。

先生が自分に向かって英語で話しているとき、それを聞いている自分の頭の中は、「英語と日本語が同時に攻めてくる」ような、難解な問題に立ち向かっているような精神状態になっていることがよくあります。

この場合、先生は当然英語しか話していませんが、自分の頭の中では先生の英語と自分が作り出す日本語訳が干渉し合い、カオスとパニックが発生するのです。

一方、同じ瞬間の先生の頭の中はどうかと想像してみたとき、先生は自分の母国語で、日常の簡単な話を、ただシンプルに話しているだけ。発した言葉以外のことは何も言っていない。

状況を勝手に複雑にしているのは、自分なのだ。

言葉にすると、なんだか当たりまえの、おもしろくない話になっちゃいます。

しかし、あなたにとって何の変哲もない、意味が良く分かならいであろうこの気づきが、ぼくにとっては劇的な変化をもたらす重大な気付きだったのです。

この感覚に気づいたあと、早口で喋るネイティブ話者のYoutube動画が、これまでと一味違った自然さで頭にダイレクトに飛び込んでくるようになりました。
まさに、「一段上に上がった」と思えた転機でした。


英語上達の「閾値(いきち)」


生産性向上スキルの著作が多い勝間和代さんは、著書「最後の英語やり直し!」(毎日新聞社)の中で英語学習について説明しています。

「ある十分な時間を超えると、飛躍的な上達を実感」するようになり、この境界線を「閾値(いきち)」というそうです。

英語習得では、この閾値はおよそ1,000時間。これは、1日1時間の学習で約3年1年で到達しようと思うなら1日3時間に相当します。(「習熟」のレベルに至るには1万時間が必要だそうです)

よく言われる、「英語は階段状に成長する」理由は、閾値に到達するまでにそれなりの時間がかかるからです。とても理屈が通っていますね。

しかし、ここでひとつの問題提起をしたいと思います。

量が質に変わる。それだけの説明では「何かが足りない」と思いませんか。
なぜなら、ぼくは、長らく英語を勉強しているのに、一向に英語がうまくならない人を多数見てきています。

もっといえば、ぼく自身、こんなに英語を勉強し続けているのに、思うように上達しないなあ、と思っているからです。

そして、着実に英語力が伸びる人は、単に時間をかけているだけではなく、プラスアルファがある、と感じています。

それが、冒頭の「そういうことか!」という英語学習の気づきを、自分の言葉で言語化しておく、という気付きにつながりました。


アハ!体験


ぼくは、40代以上の世代が英語を習得することに自覚的になるために、英語学習における「アハ!体験」が重要な役割を果たすと考えます。

物理学者のニュートンが、りんごが木から落ちるのを見て「万有引力の法則」をみつけたことが有名な例ですが、ふだん無自覚でいた何かに、ある瞬間に突然気付く体験です。

アハ!体験を実感することができる動画がYoutubeにたくさんアップされていますので、あまりご存じない場合は、ぜひお試しあれ!


Wikipediaによれば、「未知の物事に関する知覚関係を瞬間的に認識すること」であり、次の4つの特徴があるそうです。

<アハ!体験 4つの特徴>

①アハ体験は突然起こる
②問題解決がスムーズに行われる
③歓喜を引き起こす
④閃いた人はその閃きの正確さに疑いを持たない

Wikipedia

ぼくの感覚では、これら4つの特徴は、英語学習で得られるアハ!体験そのものです。


アハ!体験をものにするコツ

アハ体験を自分のものにし、上達に利用するには、一工夫が必要です。

このアハ体験で得た感覚は、次の日になると「あれ、昨日の良い感覚はなんだったんだ?」と思うくらい再現できないことがあります。

それは、一度良い感覚を味わうことと、得た感覚を意識的に再現できるようになることの間には、もう一つ溝があることを表していると思います。

一度ある感覚を体感すると、その感覚はまた別のある瞬間に再現し、その出現間隔が次第に短くなり、ある時気付いたら自分のものになると感じます。

若いときは、良い感覚が自然に再現し、徐々に定着するのを待つことができます。しかし、40歳を過ぎてからの語学上達には、この良い感覚を確実に言語化し、しっかりと言語化して掴まえていくことが大事なのです。

まとめ

40代以上からでも、英語学習の量を質に変え、上達していくことは絶対に可能です!あきらめず、希望をもって学習を続けていきましょう。

しかし、40代以上にはそれなりの闘い方があります。
日々の学習の中で得た感覚的な気付きを、コツコツと言語化し、再現可能な資産として積み重ねていきましょう!

何歳からでも成長は可能です!


最後までお読み頂き、ありがとうございました!!

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