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プライドと偏見


最近、夜中3時頃に寝て昼頃起きるという堕落した生活リズムから抜けられないでおります。

0時過ぎから映画を観始めて、大体1本1時間半〜2時間はあるので、それ観てから寝るって感じで、大体3時就寝となります。

このままじゃヤバい‥と思いつつも、暇を謳歌しようと思い、そのうち仕事し始めたらまた元に戻るだろう、嫌でも。と楽観的に捉えております。


て事で、今日の深夜に見た映画は「プライドと偏見」

元々は「高慢と偏見」という小説をリメイクしたもので2005年に公開されたもの。


序盤から最後までキュンキュンしっぱなしでした‥‥
なんだこのトキメキは‥!!

5人娘のうちの2番目の娘、エリザベスが主人公なんだけども、そのエリザベスの性格がとてもかっこいい、好きだ。

美人で、何も恐れず、ハッキリとした物言いをする彼女。
言いたいことを我慢することなく、何でも口にする彼女。
とても勇敢で、見ていてスカッとするものがあった。

昔ながらの日本の女性のような、奥ゆかしい、一歩後ろに下がる、謙虚な姿勢とはまたまったく違くて、物おじせず、後ろに下がることもなく、自分の感情をストレートに相手にぶつけるようなエリザベスみたいな女性が私は好きだ。魅力的だ。

その発言は相手を見下したり侮辱したりするものではなく、正しいか間違いであるかを相手に問いただすもの。

そしてダンスパーティーで出会った大富豪の一族の1人、ダーシー様。
このダーシー様が、エリザベスを見る、その、瞳!!!

その、瞳ですよ!!!

もう明らかに恋に落ちてる人の瞳。

最初はひょんな誤解もあり、お互い軽蔑し合ってる関係であったけれど、ダーシー様のエリザベスを想う気持ちはきっと最初から芽生えてたんじゃないかなと思う。

人は知らない間に恋に落ちている。それが恋であったと、相手を愛していると知るのは後になってからじゃないか。

恋に落ちてから認識するまで、何故だか人は時差があるものだ。

初対面の人と打ち解ける才能が俺にはないんだと正直に言うダーシー。だからうまく喋られなかったんだと。

エリザベスへの想いが募りすぎて、思わず彼女のいる所へ急に走ってやってきて、息切れしながら、うまく伝えられずにいるダーシー。

もう我慢できない、理性を無視した結果だ、あなたを愛していると告白するダーシー‥‥。
(ここではエリザベスに誤解があって、振られることになってしまう。)

なんて、なんてキュンキュンする男なんだ‥!!!

人付き合いが得意じゃなくて、感情表現が下手で、不器用なんだけど、まっすぐにエリザベスを想い続ける。

誤解を解くために手紙を渡したり、エリザベスの為となる行動を迅速にとっていたり。

こういう男が誠実であるというんですね‥‥。

ダーシーはエリザベスのハッキリした性格、意志の強さ、内側のブレないもの、芯の部分に惹かれたんじゃないかしら。

家柄とか身分はまったく違う2人なので、かなり迷う部分もあったはずだけど、"理性を無視する"事にして、自分の感情に従った結果、エリザベスへの想いが溢れて止まらなくなったそうです。

人を好きになるって、理性も理屈も本当に不必要で、ただただ感情に従った結果なんだなって。

頭で考える事じゃない、ハートで感じろってやつですね‥‥。それができる状況とできない状況もあるだろうけれど。できる限り自分のハートに従って生きていきたいですな。

作中、気になったのが、エリザベスの親友が変な男との結婚を決めたシーンでのセリフ。
(変な男はエリザベスの遠縁の人?で、理屈っぽくてユーモアがなくて、空気が読めないような、ちょっと恋に発展する事はないような人)


親友がエリザベスに彼との結婚を打ち明けると、当然エリザベスは何であんな人と!と反対しようとする。
それに対して、

"恋に可能性を見出せない女もいるの。"←確かこういうセリフ。
と、親友が返す。

もう自分はいい歳で、何も優れるものがなくて、親にとっては重荷になっていて(当時のイギリスでは女性に相続権がなく、親が亡くなったら遠縁の男性が継ぐ事になっていた。女性は露頭に迷うという事。)、だから家柄の良い人と結婚できるのは幸いな事だ、と。

そこに恋心も愛も存在しないけど、財産、快適な暮らしが保証されると。

それを聞いて切なくなったけど、選択せざるを得なかった時代背景、環境があるんだなと。

好きじゃない人と結婚する人たちって昔は沢山いたんだろうけど、どんな気持ちでいたんだろうか。
辛くない‥‥?
でも、きっと仕方ない事情が沢山あったんだよね。

家の為に、とか生活の為に、とか、昔は自己犠牲しなきゃいけない時代でもあったんだよね。

生きていく為に。

ただ、この映画ではダーシーは身分の違いや自分の家のこと、家族や親戚の意向も全て無視して取っ払って、エリザベスを選んでいる。好きだという気持ち、愛してしまったという自分の気持ちを優先して。

そういう部分が、この映画の見所であると思う!
家柄を気にし、家族や生活の為に自分を犠牲にして好きじゃない人と結婚する人もいれば、
そういったものに逆らい、自分の恋愛した相手を選ぶ人がいたという事。
当時でいえば前者の方が多いんだろうけども。

いつの時代も、どの国でも、誰かに恋をするということ、誰かを愛するということは、なんて尊いんだ‥!

困難を乗り越えた先に、愛がある。

父のセリフ、「お前も世の中に出て、振られてこい。」も好きだ。

本当に好きな人に出会うまでに、たくさんの人と出会って恋愛をして、感情がジェットコースターみたいになって、悲しみや絶望を乗り越えて、心がたくましく成長するという事。愛に深い人になれるという事。

そういう経験が人には必要なのだと思う。




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