ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結 ヒーローが嘘っぽくなってしまった時代

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スーサイドスクワッドの二作目。
一作目は酷評だったが、俺は好きな映画で溢れる午後ロー感のテンポの良さと、ご都合が合わない人には、とことん合わないようだった。
アメコミが好きでヒーローは大好きだが、MCUが世界的なヒットをぶちかましてしまったので、ヒーロー関連のものには大それたテーマと高尚さを求める層が一定数増えてしまった。
スーサイドスクワッドは派生したハーレイクインもそうだが、割とわかりやすくて「子供を〇したらダメ」「大量虐殺はダメ」、悪党でも一線はある。
というのが根底に流れている。
一作目で伝わらなかったところを、ハーレイの華麗なる覚醒と今回の二作目で言葉に出してはっきり伝えたのが良かったのではないかと思う。

逆に、それ以外は何でもやっても良しという思い切りの良さがあるので、かなりグロい。
もう一度言うけど、かなりグロい。
ガンガン登場人物も死ぬし、モブも死ぬ。

逆に言うと、人が争えば惨いことになるという、ある種のリアリティが二作目には感じられる。
ハーレイをはじめ、登場人物は曲者だらけで、ほぼ悪人。
ただね、みんな社会に適合出来ない人だらけなんだよね。
そこに親近感を覚える人が多いと思う。

人間かどうかアヤシイ、サメ人間なんか人を一瞬にして引き裂いて食べることが出来るし、殺人に躊躇もない。
しかし、内心では友達を欲していて、友達になった人間に対しては優しいし言うことを聞く人間臭さを持っている。

マーゴット・ロビー演じるハーレイ・クインは既にDC映画の看板になっていると言っても良い。
彼女が一瞬に恋に落ち、一夜を共にした相手を「子供を殺す」と宣言した瞬間に射殺する場面は、酷さよりもスカッとする。

ヒーローではありえない決断の速さと、フィクションだからこそ、楽しめる暴力描写。
そのギリギリの線をせめている。

この一線を間違えると、単なる悪趣味な映画になってしまっただろう。

俺的には、かなりのオススメ映画なので一作目、華麗なる覚醒も併せて観て欲しい映画である。

しばらく、リピートして観る映画になるくらい気に入った。
きっと夏バテにも聞くと思うので、調子が悪いと思ったら是非観てね。

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