メキシコを舞台に平和な日常が政変によって瓦解する物語。
貧富の層が激しいメキシコのある都市。
富裕層の生まれのマリアンは婚約者との結婚式を迎えていた。
祝福ムードの中、鎮痛な顔で現れたのは8年前の使用人だった。
使用人の妻は重い病を患っており入院が必要だったのだが金がない。
マリアンの家を頼ってきたのだ。
父や母、兄はそれなりの金を渡して帰そうとするが、入院費には足りない。
気の毒に思ったマリアンは結婚式のご祝儀を渡そうとする。
しかし、暴徒たちが結婚式に雪崩込み、すべてを破壊していく。
それだけではなく反政府軍も現れ、マリアンを拉致して身代金を要求しようとする。

いやね。久方ぶりの胸糞オブ胸糞映画。
善良なマリアンが酷い目に合うのが見てられない。
悔しいことに映像やシナリオは良いので最後まで観たが、胸が潰れる思いだった。
ただ、観客に嫌な気持ちにさせたいだけではなく「こういうことは起こりうる。いや現実には起きている」という制作側のメッセージは重く受け止めた。
我々の生活も、いつ秩序が崩壊するかわからない。
世知辛いね。