半崎いお

雑系獣医の雑多で雑然とした雑記帳

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マガジン

  • 平凡なことばたち

    散文詩のようでいて 単なる日記

  • でんでん太鼓とハトの笛

    半崎いおが日常を好き勝手に書き殴る雑なマガジン

  • くっしゅ くしぇ

    • 41本

    お題をもとになんか書くマガジン 毎月第2、4週目の木曜日と金曜日の境目に更新。 参加者募集中。お気軽にご参加を♪

  • 今日のランダムおひねり

    私が引いたランダム単語ガチャででた単語3つで文章を作るというワークをしてくれた方々の文章をまとめてみました。

最近の記事

ヨロコビ(序章)

喜び、と言う感覚を忘れていた気がする。 きょう、いつものようにふらついていた時に降ってきた言葉 「みんな、自分を喜ばせるためにここにいるのかもしれないな」 別に、特別な場所にいたわけじゃない。 最寄駅、駅前のルミネを、普通に歩いていただけだ。 色とりどりの、バッグや服、アクセサリー おいしそうなもの、たのしそうなもの 真剣に選ぶ人たちや、なんだか笑顔の二人連れ ふつうの、きわめてふつうの、日常のひとコマ そんな当たり前の、ありふれた景色のなかに 「やっぱり好きなものを身に

    • はっぴーを売り渡すのか、さげわたすのか、それとも

      「✖️月○日にこれをしたら必ず1000万貯まります!」 「✖️月○日限定! 23時59分までにこれをして!」 ((選ばれた人にしか表示されていません) みたいなのがyoutubeでどかすかサジェストされてきたから、みてみた。 そしたら、とうぜんだけれども 同じようなのが、出てくる出てくる。。。 そういうののね、コメント見るとね、切ないのよ 「溺れるものは藁をも掴む」んだけど 「溺れなかったら藁なんてそこにあることにすら気づかない」んだよね まあ、私も今溺れてる真っ最中だ

      • 日記としか言いようのない、日記

        「出会うべきものに出会えた喜び」はよく歌われていたりするけど 「出会うべきものに出会えない」「出会えなかった」ならどうなってしまうのか 正直 いま、その問題に直面しているような気がする。 「好きなものがわからない」「好きなものを好きといえない」状態で生きてきて いろんなものを見失って、ぽかーんとしている。ぽかーんと。 いやぁ、なんもかんもわかんねぇw ちょっとづつ、何かを思い出している気もするんだけれど その感触が、なんだか心の裏側に痒みをもたらしてもいるのである 「

        • かゆいのでなんもできない

          かゆい、って、 本当にかゆい時、って ほんと、書くだけでもう、どうしようもないぐらい うぎゃーって、むぎゃーーー!って  なりますよね…… 私が学生の頃 「かゆみ」のメカニズムはまだ完全には判明していない  ってきいてむちゃくちゃ驚いたことを思い出します (20年くらい前だから今はどうだかそういえば知らない) こんなに大問題になることでもわかってないんや!って 生物の体の神秘というか複雑性と科学の限界とかロマンとか そんなもんをめちゃめちゃ濃ゆく感じたのをおぼえております

        ヨロコビ(序章)

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        • でんでん太鼓とハトの笛
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        • 今日のランダムおひねり
          16本

        記事

          句読点は、文章を決定するのだ(締め切りのお話

          ずっと、「なんでやりきれないんだろう」って思ってた。 ・やり始めたことを終えることができない ・やりたいなと思っていることを始めることができない ・継続できない このようなことが多発していたからだ。 逆に、今までやり切れたことに何があるのかと考えてみる 高校受験 大学受験 卒論 資格試験 は大きいものとしてある ほかには 自由研究や夏休みの宿題 課題 ライティングの依頼案件 仕事上の検査依頼など 考えてみたら、意外とある。 例えば、書類提出などもその中に入っている

          句読点は、文章を決定するのだ(締め切りのお話

          コペルニクス的転回的半回転

          音の洪水を浴びるのは心地がいい そして、歌を歌うのが、とても好きだ 歌は、音を、意味のある言語に変換済みの、世界 だから私は、歌詞の乗っている音楽に一定の「安心」「解放」を覚えるのだ 何十年も生きてきたんだけれど 今朝「ビジュアルシンカー」という言葉を誤認していたことに気づいた 同時に 「これ俺じゃん」が、発動したのだ。 この話を友人がシェアしていたことからだったのだが https://www.youtube.com/embed/5NJ_tKtvjCs?si=nNSN5B

          コペルニクス的転回的半回転

          あるひ、そこで、もらったものは

          ある日、普通に、娘たちと家の近くのスーパーに行った帰り 通り道にあるレンタルギャラリーが珍しく色とりどりの絵で溢れかえっていた 娘たちはガラス越しに覗き込んでニコニコしてはこっちを振り返っている。 うちの娘たちはギャラリーや展覧会があれば突撃して行ってしまうのだが 最低限の節度は守る。 私の許可を待っているのだ。 「子供はちょっとダメ」な場合があるからね、と言い聞かせている どれどれと私も軽く覗き込んでみると 中にいる人たちも、ニコニコしたり、なんだか穏やかで、優しい空気

          あるひ、そこで、もらったものは

          どうしようもなく孤立している

          「孤立」とは、どういう状況のことを指すのだろうか 日本国語大辞典によると以下のような定義らしい。 ふーん、ってかんじ  かな 今回は新しい情報を得ることはできなかったけれど、辞書を引くのはいいことだね だって、やっぱりよくわかんないやってことを、確認することはできたから。 だってさ、わからなくない? 「他から離れて一つだけ立っている」というのは、どれくらいの状態からをいうの? ひとりぼっちというのはどの程度一人ぼっちだったら、孤立ってよぶの? 他の助けがない、とはどう

          どうしようもなく孤立している

          このごろ

          書くべきこと、と考えてしまうと書けなくなるなんてわかっているのに 何を書けばいいか、ちょっとわからなくなっている。 これはいわゆる「書き筋」が落ちたとというやつと それだけではなく、言語化の能力が落ちまくってるというやつだ ピンチである。 最近、推している某グループのメンバーがコラボしたってことで ずっと避けていた某バンドの発言を聞くことができた。 エッライ熱量でぶちかまされる 「生きてるならやりたいことやれよ」的な、言葉。 うん、正論、そう思う。 君らがいうことに意

          かわるとき

          転機じゃないタイミングなんてきっと、一瞬だってないのだけれど おそらく、いま、わたしはパッキリとした転機の中にいる 転「機」なんていうから 一瞬で過ぎ去ってしまうかのようで すました顔をしているけれど きっと、実際のでっかい転機ってそんな短いもんじゃなくて 人生における、ひとつの「時代」みたいなもんなのだ 最近、この4月に転職をしたのですが 正直、「お前何回転職するん!?」って自分でも思いますが 今回は、まさか絶対にあるはずないって昔から思ってたところ ちゃんとした企業の

          明示するがゆえの、または、明示するための

          言葉を、ねって、こねて イメージを、投網で無理やり、引っ張り込んで ここはどこなの? と、尋ねるまでもなく 油断なんてしなくても、とっくのとうに所在不明だ さあ、言葉を もっともっと 当てはめて、張り替えて、間引いたり、差し込んだり さあ、もっと、そうだ、もっと ああ、そうさ、所在不明さ 空を仰げど、天井しかないし 目を伏せたとて、床が見えるさ それでも、それだとても、いま、ここは、どこでもないのだ ここは そこは あそこすら どこでもなくて でも だから だからこ

          明示するがゆえの、または、明示するための

          そのひとことは、証跡のようで

          もう、「自分でもどうしようもないくらいの衝動」なんてものを明確に見ることはほぼ、なくなった。 それを、そういう状態を 若き頃の自分は 「つまらない大人」だのと、呼んで、どこかしら蔑んでいたようにおもう。 「いいねぇ、若いって」 その、侮蔑をわずかににじませた幼い批判に、年長者たちはそう答えていた。 今ならわかる。 なんというベストアンサーなんだろう、と。 若かりし頃のあの侮蔑や軽蔑は その、わずかなひとときにしか抱けない感情で それがあるからこそ得られる経験もあり

          そのひとことは、証跡のようで

          その、ある家庭での生活の中で

          この場所では呼吸ができない。 そう思ったら、その場から逃げ出すだろう。 その苦しさから、死の危険から、エネルギーの消費から、逃れるために。 このガムはもう味がない または この肉は噛みきれない この果物の皮は渋くてとても食べれたもんじゃない。 そう思ったら吐き出すだろう。 あたりまえの、こととして 当然、頑張って飲み込む人もいるだろが 飲み込まない人にも正当な理由はある そもそもそのうち出す前提だ 飲み込める様な大きさじゃない このまま口に入れてたら危険だと思った あたり

          その、ある家庭での生活の中で

          起動

          裏庭でさながら巻貝の様相を呈していた猫が、とつぜん笑った 大きな、大きな声で Ho Ho HO!! ミミズクと猫は似ていると、よく言われているが それでも君は、猫なのではなかったのか そんなの知らないよ、と小さく笑う声さえも もう、それは一つの、雄叫びなのであった Ho Ho HO! にゃあ、となけない ねこのこえ

          転覆の兆し

          胸の中にともっていたはずの灯を 見つけられないまま、今夜も、あけてゆく 太陽の光は、あたたかく、そして残酷に、全てを照らすから 探さなくてはわからないようなその灯は覆い隠されてしまうことだろう 見つけられないようなその熱は覆い隠されてしまうことだろう 恐れているのだ 怯えているのだ その陰を、その隅を、突いてしまって出てくるかもしれない何かを その裏を、その先を、のぞいてしまってわかってしまうかもしれない何かを 見えていないはずの、黒光りしたアイツが見える。 数mmの隙が

          転覆の兆し

          ねむるまえの、ものがたり

          これが御伽噺だとしたら 美しいハッピーエンドが待っているのでしょう 怪物は、怪物の姿を模していただけの美しい若者で 少女はその献身により、報われる。 そんな、そんなことは 当たり前に語り継がれている よくある、ありふれた、めあたらしくもない、ごく普通の物語で ごくごく普通の、当たり前の、聞き飽きられたお話で だけど、ここは紛れもない現実で パンかと思ってとびついたそれは、スカスカで、どうしようもなく、スカスカで ねえ、君はそれを、しっていたの? しっているの? 理解ができ

          ねむるまえの、ものがたり