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長女がトーコーキョヒでして<26>

【夏休み大戦争】
 さて。
 鬼門の長期休暇、なかでも長い長い夏休み。
 中学校には、出校日なるものが設定されていて、宿題があまりに進んでない生徒は居残りさせられるとか。
 長女は、部活とYouTubeで日々クタクタ。
 それでも、”宿題ができてない=部活停止”にはなりたくない。その一心でお友だちと勉強会したりしていました。
 幸い、どうやってもテストで敵わずにいる好成績&同じ部活の仲良しが近所に居るので、お誘いして楽しくお勉強できたようです。
 コツコツと堅実に努力するひと、が傍に居るというのは本当にありがたいことで、親の言うことは聞かない長女ですが、お友だちの姿勢には刺激を受けた様子。
 そして逆に、遊びに出掛けたら唐突に教えてと頼まれ、思いがけず出先で勉強を教えるという経験もできたようです。
 そんなことになってるとは知らずに、フツーに遊びに行ったと思ってたのですが、相手のお母さんからとても感謝されて、びっくりでした。
 大好きな部活も、ほとんど休まず。というか、彼女が休まないと言い張ったために、帰省も縮小変更することになったほど熱心でした。
 部活に”行かなくちゃいけない”ではなく”行きたい”だということには、ちょっとほっとしています。

 こうした色々な面で、とても実りある夏休みだった、とは思います。
 ですが。
 いつもツメが甘い。
 どう考えても間に合わない、ということを受け入れるのが最終日という有り様。
 さて、どうするのよ??
 そんな最終日。
 優先順位をつけさせて、どうしても提出しなくてはいけないものを先に、ごまかせそうなものは残して……ちょこちょこ声を掛けて様子を確認してたんですが。
 最後は、当然のように長女の部屋の床で、寝るハメに。
 終わっていないのに寝なければならない状況に、心が落ち着かなくて眠れない長女に添うためです。
 翌朝、5時に起こすことを約束して寝るまで一緒に居て、寝付いた頃に母は自分のお布団へ。
 そして、朝。
 起こしにいったら、起きてる!
 そして、再度課題を進めていました……朝食も珍しく食べました……が。
 いかんせん時間が無い訳です。
 8時には間に合わない。
 そして、1時間めの始業式がそもそも苦手で、本人も最初からサボる気でいるのはわかっていましたが。
 試験開始の9時半登校を目指していたものの、9時になっても終わらない。
 それでも、まずは行こうと説得するも、イヤだの連発。着替えません。
 中学生なので、着替えないことにはどうにもならず、脱がしにかかったのですが、相手も手強いもので、脱がない、着ない。
 学校には、なるべく登校する方向ですとは連絡したものの……
行けるかな?
 ちょっとさすがに弱気になるような状態でした。

道産子の津軽在住2児の母。登校拒否長女との日々雑感と、しあわせに生きる”ちょこぽじ”のススメ。